
(この記事はまだ書きかけです)
今年は参加が危ぶまれていた九州AFVの会ですが、
遅ればせながらなんとか最後の方でもぐりこむことができました。
カメラの調子が悪く、ロクな写真しか撮れてませんが、取り急ぎご紹介することにいたしましょう。
有名なフィギュアマイスターの作品。
ヒロイックなマインド溢れる世界観に引き込まれてしまいます。怪我を負っているところがポイントでしょう。小指だけ別に巻いた包帯が芸が細かいというかさすがです。

ウーララ〜ウーララ〜うらうらでー「ズキューン!」ね・ら・い撃ちー。
チャレンジングな作品が素晴らしい。

作品全景。

列車砲の大作は周囲の空気を一変させてしまうかのような静謐な迫力がありました。

この支配力は、列車砲の塗装と背景のスギ林のコンビが醸し出す力なのでしょうか。


深い森林の沈み込んだような雰囲気がよく出ていて感心しました。

小さくてもこれも素晴らしかった。

静脈の青さまで表現された肌の色が生々しい。

相変わらず精力的な製作を続ける高木さんの作品は、その密度感にくらくらとめまいがするような情報量を感じます。
これは1/35ではなく1/72でやったところが成功の秘訣かもしれません。どこにも冗長なところがなく凝縮された密度感で圧倒するエネルギーを得ているからです。


それぞれの位置関係、構成が絶妙で高バランスのまとまりをみせるトナカイの情景。情景作品の一部としてであれば、車両の塗装もギリギリ許せるか。雪は素晴らしい。最近、みなさん雪の表現がよくできているのですが、なにか良い素材でもあるのでしょうか。個人的には最も気に入った作品です。


画像処理してみると、どのように彩度の高い色を加えたかがわかります。
ですが、このM10の魅力はエッジ処理が本当のポイントであり、エッジのグラデーションと面の色合いのコンビネーションで格別な良さが出ていると思います。

本田さんの作品はいつも面の塗り分けが美しい色合いで好きな作品です。
センスの良さを感じます。


電飾の効果を最大化させるために明度を低く抑えた作品。
というか、どうやら夜と解釈するのが正しいかもしれません。夜だとすれば、また別の塗り方もあるかもしれません。

素晴らしく明度を高く保って塗られた作品。しぶい!
リアルな(現実世界の)色にむしろこれが近いのです。

この塗装ができるのはそれなりの歴史と経験をお持ちのベテランの方ではないでしょうか。
難を言えば、1/35フィギュアの弱点である「指」だけは作り直して欲しかった気が。

列車砲は大作だけれど写真としての収まりが悪いので魅力が伝わりにくいですね(笑)。


戦車の硬質さ、服の柔らかさ、質感の対比が見えるところがよいと思います。タイトルで隠れてしまっていますが、マンホールの蓋がイイね!でした。

この塗り方は昔からありますが、不思議と存在感も抜群で、よく見えてしまうという塗り方。

明度、彩度を変えたり下地を塗り分けたりと、難しことを考えなくても「素組にこの塗装でじゅうぶんじゃん」と思わせられるのはなぜなのか。グラデーション効果と暗めの基本塗装と明るめの汚しの対比効果の二つの要素がうまくハマったある種、黄金の組み合わせなのでしょうか。
一方、車両に対してフィギュアの塗装は、かなり残念な感じでした。

この角度で見ると、工作ではまだまだ細かく手を入れることができそうです。

お上手な作品の方からご紹介しましたので、酷評されるようなものはありませんでしたね。
次回へと続きます。
今年は参加が危ぶまれていた九州AFVの会ですが、
遅ればせながらなんとか最後の方でもぐりこむことができました。
カメラの調子が悪く、ロクな写真しか撮れてませんが、取り急ぎご紹介することにいたしましょう。
有名なフィギュアマイスターの作品。
ヒロイックなマインド溢れる世界観に引き込まれてしまいます。怪我を負っているところがポイントでしょう。小指だけ別に巻いた包帯が芸が細かいというかさすがです。

ウーララ〜ウーララ〜うらうらでー「ズキューン!」ね・ら・い撃ちー。
チャレンジングな作品が素晴らしい。

作品全景。

列車砲の大作は周囲の空気を一変させてしまうかのような静謐な迫力がありました。

この支配力は、列車砲の塗装と背景のスギ林のコンビが醸し出す力なのでしょうか。


深い森林の沈み込んだような雰囲気がよく出ていて感心しました。

小さくてもこれも素晴らしかった。

静脈の青さまで表現された肌の色が生々しい。

相変わらず精力的な製作を続ける高木さんの作品は、その密度感にくらくらとめまいがするような情報量を感じます。
これは1/35ではなく1/72でやったところが成功の秘訣かもしれません。どこにも冗長なところがなく凝縮された密度感で圧倒するエネルギーを得ているからです。


それぞれの位置関係、構成が絶妙で高バランスのまとまりをみせるトナカイの情景。情景作品の一部としてであれば、車両の塗装もギリギリ許せるか。雪は素晴らしい。最近、みなさん雪の表現がよくできているのですが、なにか良い素材でもあるのでしょうか。個人的には最も気に入った作品です。


画像処理してみると、どのように彩度の高い色を加えたかがわかります。
ですが、このM10の魅力はエッジ処理が本当のポイントであり、エッジのグラデーションと面の色合いのコンビネーションで格別な良さが出ていると思います。

本田さんの作品はいつも面の塗り分けが美しい色合いで好きな作品です。
センスの良さを感じます。


電飾の効果を最大化させるために明度を低く抑えた作品。
というか、どうやら夜と解釈するのが正しいかもしれません。夜だとすれば、また別の塗り方もあるかもしれません。

素晴らしく明度を高く保って塗られた作品。しぶい!
リアルな(現実世界の)色にむしろこれが近いのです。

この塗装ができるのはそれなりの歴史と経験をお持ちのベテランの方ではないでしょうか。
難を言えば、1/35フィギュアの弱点である「指」だけは作り直して欲しかった気が。

列車砲は大作だけれど写真としての収まりが悪いので魅力が伝わりにくいですね(笑)。


戦車の硬質さ、服の柔らかさ、質感の対比が見えるところがよいと思います。タイトルで隠れてしまっていますが、マンホールの蓋がイイね!でした。

この塗り方は昔からありますが、不思議と存在感も抜群で、よく見えてしまうという塗り方。

明度、彩度を変えたり下地を塗り分けたりと、難しことを考えなくても「素組にこの塗装でじゅうぶんじゃん」と思わせられるのはなぜなのか。グラデーション効果と暗めの基本塗装と明るめの汚しの対比効果の二つの要素がうまくハマったある種、黄金の組み合わせなのでしょうか。
一方、車両に対してフィギュアの塗装は、かなり残念な感じでした。

この角度で見ると、工作ではまだまだ細かく手を入れることができそうです。

お上手な作品の方からご紹介しましたので、酷評されるようなものはありませんでしたね。
次回へと続きます。
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・延長フェンダーを留める蝶ネジを作り替えるか、最低でもちょっとひねってあげるとさらに良いかと。
(早くから気づいてはいたものの、強度重視で結局そのままに)
・車長ハッチが下がっている点が残念。
(撮影するときは慌てがち。じっくり落ち着いて、問題点がないか観察すべきですね。連結可動キャタのたるみなどは自然な垂れ下がりになるよう被写体を動かすたびにチェックしないと使えない写真が大量に出来上がることになる)
・車体前面の向かって左上に貼られているコード表のようなものの厚みがちょっと厚すぎた。
(紙を割いて薄くしたつもりが、まだまだ厚い)
・塗料を厚く塗りすぎたのか、エッジが全体にぬるい。スプロケットあたりはアウト。
以上、この写真から判断する製作者の反省点です。


行き詰まりを感じたとき、人は突拍子もないことをしたくなるものだろうか。
引きこもりの人が、突然、ニュースになるような事件を起こしてみたり・・・。
鬱々としたエネルギーの蓄積はこわいですねえ。
しかし、そんなエネルギーも創造的な活動に向かえば、現状打破の画期的な成果を生み出すことにつながります。
現状、トライをするための踏ん切りさえつかないことが多いわけですが、何かを変えたい、日常を変えたいという思いの蓄積は行動を起こすきっかけに間違いなくなりますね。
ポイントは、行き詰まること、時間、エネルギーの蓄積でしょうか。
潜在意識だとか、バックグラウンドで脳に仕事をさせていることになるそうです。
『ワンパンマン』(漫画の方)とか、シリアスな場面になると劇画調に斜線が入りますよね。
あれをフィギュアでもやってみたら、面白いのでは?
(やや写真では分かりづらいかも)
コピックの一番細いやつで。

効果は、「う〜ん??」
何事もやってみることが結果そのものよりも大切なのであります。
引きこもりの人が、突然、ニュースになるような事件を起こしてみたり・・・。
鬱々としたエネルギーの蓄積はこわいですねえ。
しかし、そんなエネルギーも創造的な活動に向かえば、現状打破の画期的な成果を生み出すことにつながります。
現状、トライをするための踏ん切りさえつかないことが多いわけですが、何かを変えたい、日常を変えたいという思いの蓄積は行動を起こすきっかけに間違いなくなりますね。
ポイントは、行き詰まること、時間、エネルギーの蓄積でしょうか。
潜在意識だとか、バックグラウンドで脳に仕事をさせていることになるそうです。
『ワンパンマン』(漫画の方)とか、シリアスな場面になると劇画調に斜線が入りますよね。
あれをフィギュアでもやってみたら、面白いのでは?

コピックの一番細いやつで。

効果は、「う〜ん??」
何事もやってみることが結果そのものよりも大切なのであります。


単品作品に賭けている男の気持ちってわかるかなぁ。
多くを語らないけれど、ビシッと見ろよ!みたいな気持ち。
ジオラマみたいに派手じゃない。フィギュアもあまりからまない。
ただの「モノ」として静かに展示される作品なのですが、作り手の思いはもっとも半端じゃないかもしれないですよ。
(とはいえ、背中で語られていることを理解するためには、それなりのキャリアや蓄積が必要。
結果だけで作者の意図などすべてを判断するのは、とても難しい。
作った人にしかわからないことは多分にあるはずです。
よって、他の作品との比較やトレンドにおける文脈の中での作品の判断になる)
タコムの新製品、シュコダPA-2。ちゃんとウエザリング見てくれよな!とごくごく控えめに入ってます。
シブい! あまりにシブ過ぎて素通り。
後から作る方のために参考になる作者談があります。
「アンテナ線を前と後ろ間違えました!」

前後同形の車両ですからね。間違えやすいのでしょう。
ユニークな形状と意外な大きさで目をひく装甲車でした。

ビシッと端正に塗り込めた男の気持ち汲み取ってくれますか、なパットンです。
色の使い方が端正でまとまっていますね。
それだけではない色の秘密もあるかもしれない。
ウエザリングも急峻な色の変化を抑えてあり、巨大感が出ますね。堂々と大きな感じです。
ただいかんせん日本人の作品の範疇を出ない。あっさり、淡白。
これが海外の作品だとさらに豊かな味わいが加わり妙な存在感が出てくる。それがどこから出てくるものかよくわからないことが悩みの種。

この作品は二度目の登場ですが、塗装の面から見ても
トラディショナルな仕上がりで端正で精密感あふれていました。
まさに日本の伝統の美意識を体現する仕上がり。
ジャーマングレイのわずかな濃淡を肉眼で感じて欲しいところですが、写真にして初めてわかるくらいです。
サビが出ているのに溝さえキレイなまま?なタイヤはちょっとしらける要素。

砂漠の二号戦車が塗装の剥げ具合で実感をもつ仕上がりになっています。
剥げ塗装にはだいたいハズレはない、失敗の少ない塗装法だと思います。実感を高めたかったらどこかに剥げ塗装をからめておくのが吉ではないでしょうか。
ロードホイールのホワイトがとても新鮮。

こうしたイベント系の作品もありました。これは情景に分類すべきでしたか。
もっと煙っぽく見える新素材がないものか。
メーカーから開発されるとみんな使ってみようかと思うに違いない。現状では想像によって補間して鑑賞することになる。

今年はバラエティ感に富んでいて、まるで兵器の見本市のようでした。
まったくの部外者からは、私たちは好戦的な集団のように見えているのでしょうか。

さて、こんにち最も進歩的でアグレッシブな単品系のモデラーにとってウエザリングそのものはもはや過去のテーマです。
汚しの方法では、もはや差はほとんどつかなくなりました。
目下の重要な課題と認識されているのは、作品としてあるいは車両としての根源的な存在感の追求です。
これはカラーモジュレーション技法が紹介されて以降、際立つ存在感がどのようにして付与されているのかを探求するようになった結果、派生してきた指向であろうと思います。
カラーモジュレーション技法は、(あたかもそれはかつてドライブラシ技法がそうであったように)国内的には変節して吸収されてしまった結果、主にホワイトを多用し明度の変化を強調したハイライトモジュレーションとして理解され利用されているようですが、ともあれそこで実現された光の表現方法には、これまでになかった新しさがありました。
結果的には多くの人に受け入れられ、研究の対象となり、塗装法に新たな視点を開かせることにつながっていきます。
明暗の変化や彩度の変化はそれ以前よりあきらかに作為的に導入される機会が増え、数年前から徐々にではありますが塗装の新たな潮流が始まっているようです。
以下は、そうした挑戦的な作品をご紹介いたします。
多くを語らないけれど、ビシッと見ろよ!みたいな気持ち。
ジオラマみたいに派手じゃない。フィギュアもあまりからまない。
ただの「モノ」として静かに展示される作品なのですが、作り手の思いはもっとも半端じゃないかもしれないですよ。
(とはいえ、背中で語られていることを理解するためには、それなりのキャリアや蓄積が必要。
結果だけで作者の意図などすべてを判断するのは、とても難しい。
作った人にしかわからないことは多分にあるはずです。
よって、他の作品との比較やトレンドにおける文脈の中での作品の判断になる)
タコムの新製品、シュコダPA-2。ちゃんとウエザリング見てくれよな!とごくごく控えめに入ってます。
シブい! あまりにシブ過ぎて素通り。
後から作る方のために参考になる作者談があります。
「アンテナ線を前と後ろ間違えました!」

前後同形の車両ですからね。間違えやすいのでしょう。
ユニークな形状と意外な大きさで目をひく装甲車でした。

ビシッと端正に塗り込めた男の気持ち汲み取ってくれますか、なパットンです。
色の使い方が端正でまとまっていますね。
それだけではない色の秘密もあるかもしれない。
ウエザリングも急峻な色の変化を抑えてあり、巨大感が出ますね。堂々と大きな感じです。
ただいかんせん日本人の作品の範疇を出ない。あっさり、淡白。
これが海外の作品だとさらに豊かな味わいが加わり妙な存在感が出てくる。それがどこから出てくるものかよくわからないことが悩みの種。

この作品は二度目の登場ですが、塗装の面から見ても
トラディショナルな仕上がりで端正で精密感あふれていました。
まさに日本の伝統の美意識を体現する仕上がり。
ジャーマングレイのわずかな濃淡を肉眼で感じて欲しいところですが、写真にして初めてわかるくらいです。
サビが出ているのに溝さえキレイなまま?なタイヤはちょっとしらける要素。

砂漠の二号戦車が塗装の剥げ具合で実感をもつ仕上がりになっています。
剥げ塗装にはだいたいハズレはない、失敗の少ない塗装法だと思います。実感を高めたかったらどこかに剥げ塗装をからめておくのが吉ではないでしょうか。
ロードホイールのホワイトがとても新鮮。

こうしたイベント系の作品もありました。これは情景に分類すべきでしたか。
もっと煙っぽく見える新素材がないものか。
メーカーから開発されるとみんな使ってみようかと思うに違いない。現状では想像によって補間して鑑賞することになる。

今年はバラエティ感に富んでいて、まるで兵器の見本市のようでした。
まったくの部外者からは、私たちは好戦的な集団のように見えているのでしょうか。

さて、こんにち最も進歩的でアグレッシブな単品系のモデラーにとってウエザリングそのものはもはや過去のテーマです。
汚しの方法では、もはや差はほとんどつかなくなりました。
目下の重要な課題と認識されているのは、作品としてあるいは車両としての根源的な存在感の追求です。
これはカラーモジュレーション技法が紹介されて以降、際立つ存在感がどのようにして付与されているのかを探求するようになった結果、派生してきた指向であろうと思います。
カラーモジュレーション技法は、(あたかもそれはかつてドライブラシ技法がそうであったように)国内的には変節して吸収されてしまった結果、主にホワイトを多用し明度の変化を強調したハイライトモジュレーションとして理解され利用されているようですが、ともあれそこで実現された光の表現方法には、これまでになかった新しさがありました。
結果的には多くの人に受け入れられ、研究の対象となり、塗装法に新たな視点を開かせることにつながっていきます。
明暗の変化や彩度の変化はそれ以前よりあきらかに作為的に導入される機会が増え、数年前から徐々にではありますが塗装の新たな潮流が始まっているようです。
以下は、そうした挑戦的な作品をご紹介いたします。


フィギュアも門外漢ですが、勝手なことを言わせてもらえば、質感に注意を払った方がもっとよくなると常々感じています。
たとえば、超絶なヒストリカルフィギュアペインターの作品であっても、肌と服の質感は同じであったりします。
色だけの違いで素材を表現されているのですが、そこは明らかに違いをもたせた方がさらによくなると思うのです。
ばっちりメイクですね。
わたしが気になる質感とは、服の布地にツヤが出ている(袖のなど)ところなのです。
まあ、これはデフォルメされた造形だから、塗装でそこにこだわる必要はないのかもしれません。

こちらもファンタジックなフィギュア。ナチスっぽい軍服と美女の組み合わせのもつ意味合いとは? 硬質で激しい主張をもつ服と柔らかくふわふわした女性の取り合わせの妙味? おもしろく感じてしまうのはなぜかな。

戦争ロマンス系リアルタッチな作品。枯葉が悲哀を誘います。レンガが色鉛筆風なタッチで興味をそそられます。戦車もこんなタッチで塗ってみるのもおもしろいかも。

パテを材料につまようじでひたすら造形されてできあがるお侍さん。

組み立てるとこうなる。はあ〜、人間の能力とはこのようなことも可能なのかと感心することしきり。
作者は「僕はもともと画家だから」とのこと。デッサンがしっかりしているのですね。

ファンタジーとリアルが半分半分だと、いろんな意味で自由度が高くなるのだろ思う。そういう世界も楽しそう。

たとえば、超絶なヒストリカルフィギュアペインターの作品であっても、肌と服の質感は同じであったりします。
色だけの違いで素材を表現されているのですが、そこは明らかに違いをもたせた方がさらによくなると思うのです。
ばっちりメイクですね。
わたしが気になる質感とは、服の布地にツヤが出ている(袖のなど)ところなのです。
まあ、これはデフォルメされた造形だから、塗装でそこにこだわる必要はないのかもしれません。

こちらもファンタジックなフィギュア。ナチスっぽい軍服と美女の組み合わせのもつ意味合いとは? 硬質で激しい主張をもつ服と柔らかくふわふわした女性の取り合わせの妙味? おもしろく感じてしまうのはなぜかな。

戦争ロマンス系リアルタッチな作品。枯葉が悲哀を誘います。レンガが色鉛筆風なタッチで興味をそそられます。戦車もこんなタッチで塗ってみるのもおもしろいかも。

パテを材料につまようじでひたすら造形されてできあがるお侍さん。

組み立てるとこうなる。はあ〜、人間の能力とはこのようなことも可能なのかと感心することしきり。
作者は「僕はもともと画家だから」とのこと。デッサンがしっかりしているのですね。

ファンタジーとリアルが半分半分だと、いろんな意味で自由度が高くなるのだろ思う。そういう世界も楽しそう。



かつては情景作品には興味が持てず、目を向けることもありませんでしたが、だんだんと観察することもできるようになってきました(笑)。
情景の再現にはキャスト(フィギュア、車両、地面、植物、建物、小物)が多いので、それらをどのように構成して「何ものか」を作り上げるところに面白さと難しさがあるように思います。
バラバラで乱雑な印象だけを感じる作品ってありますね。
バラエティ感のあるおもしろさは確かにあると思うのですが、メッセージが錯綜してよくわからない印象が残ります。
色彩の面では、
やはり優れた作品は、全体の色のトーンや配色も考えながらキャストも塗装されているように思いました。
二号戦車が際立つ配色。ただ、何をしているのかは少なくともわたしはよく理解できませんでした。
全体としてまとまりのある技術的にはすぐれた模型だと思うのですが。

1/35、1/48、1/72、1/76を配置するアイディアは過去にもありましたが、この作品がおもしろいのはベースが台形をなしていること。カメラの画角に合わせて奥が広がっているのです。背景にスカイブルーの紙を貼って、下からライトを当てているなど楽しいアイディアが満載。中学生の演劇部のような地面の作りも「あまりカタイことを言わずに楽しめ」というメッセージか。

典型的な好感を持たれるタイプの作品。キットそのまんまのフィギュアの集積だけれど休憩中の情景としてそれなりにまとまりが出ています。

赤い地面が強烈、そして全体が鮮烈。ただならぬ緊張感を感じさせる雰囲気を醸し出す塗りがすごい。わたしの中では高評価な作品です。

どんよりした空の冬の空気感をまとっていました。そこだけが別世界のよう。見るものをアルデンヌへと誘う雰囲気をまとった素晴らしい作品。

つづきをどうぞ。
情景の再現にはキャスト(フィギュア、車両、地面、植物、建物、小物)が多いので、それらをどのように構成して「何ものか」を作り上げるところに面白さと難しさがあるように思います。
バラバラで乱雑な印象だけを感じる作品ってありますね。
バラエティ感のあるおもしろさは確かにあると思うのですが、メッセージが錯綜してよくわからない印象が残ります。
色彩の面では、
やはり優れた作品は、全体の色のトーンや配色も考えながらキャストも塗装されているように思いました。
二号戦車が際立つ配色。ただ、何をしているのかは少なくともわたしはよく理解できませんでした。
全体としてまとまりのある技術的にはすぐれた模型だと思うのですが。

1/35、1/48、1/72、1/76を配置するアイディアは過去にもありましたが、この作品がおもしろいのはベースが台形をなしていること。カメラの画角に合わせて奥が広がっているのです。背景にスカイブルーの紙を貼って、下からライトを当てているなど楽しいアイディアが満載。中学生の演劇部のような地面の作りも「あまりカタイことを言わずに楽しめ」というメッセージか。

典型的な好感を持たれるタイプの作品。キットそのまんまのフィギュアの集積だけれど休憩中の情景としてそれなりにまとまりが出ています。

赤い地面が強烈、そして全体が鮮烈。ただならぬ緊張感を感じさせる雰囲気を醸し出す塗りがすごい。わたしの中では高評価な作品です。

どんよりした空の冬の空気感をまとっていました。そこだけが別世界のよう。見るものをアルデンヌへと誘う雰囲気をまとった素晴らしい作品。

つづきをどうぞ。


まずは精密工作系の作品から。
1/72作品ですが、聞いたこともないようなメーカーのマイナーキットでしたね。
チェコのメーカーのようです。出来上がりはかなり精密。神経を使って仕上げられています。1/35だったら相当でかいですよ。塗装にも気を使われているようですが、実物ではとくにその点で見るものは無し。普通にスルーされてしまう出来です。もっと明暗のレンジを思いきってダイナミックに広くとるとかしなければ、ただの黒い模型でした。

これも黒いのですが、あえて黒い仕上がりでしょうか。
かすかに色合いの変化も入れてあるようですが、シンプル&クリーンな仕上げで精密感と凝縮感を引き立たたせることに重点が置かれているようです。つや消しの度合いが少ないことも硬質感につながっていて、マル。

こちらは同じジャーマングレイでもモンスターアタックチーム、つまりマットな仕上がりです。
(なんのこっちゃ)
昔ながらのジャパニーズの伝統を受け継ぐ古風な仕上げですね。工作派にはこうした仕上げの方が好まれる傾向があるように思います。
実物には精密感があり、拡大写真ではまた別の良さが伝わります。

さらに続きます。
下の続きをどうぞ。
1/72作品ですが、聞いたこともないようなメーカーのマイナーキットでしたね。
チェコのメーカーのようです。出来上がりはかなり精密。神経を使って仕上げられています。1/35だったら相当でかいですよ。塗装にも気を使われているようですが、実物ではとくにその点で見るものは無し。普通にスルーされてしまう出来です。もっと明暗のレンジを思いきってダイナミックに広くとるとかしなければ、ただの黒い模型でした。

これも黒いのですが、あえて黒い仕上がりでしょうか。
かすかに色合いの変化も入れてあるようですが、シンプル&クリーンな仕上げで精密感と凝縮感を引き立たたせることに重点が置かれているようです。つや消しの度合いが少ないことも硬質感につながっていて、マル。

こちらは同じジャーマングレイでもモンスターアタックチーム、つまりマットな仕上がりです。
(なんのこっちゃ)
昔ながらのジャパニーズの伝統を受け継ぐ古風な仕上げですね。工作派にはこうした仕上げの方が好まれる傾向があるように思います。
実物には精密感があり、拡大写真ではまた別の良さが伝わります。

さらに続きます。
下の続きをどうぞ。


ここまで油彩は避けていましたが(乾燥に時間を要するから)、ついに投入します。
ハイドレンジャーブルーにてさらにド派手に全体に陰つけを追加しました。

これの意図するところは、・・・通常、陰になるところは暗い色を塗りますが、それだとどうしても暗めの色の多い仕上がりイコール「地味」になってしまいます。そこで、日の当たらない暗い部分は反射で色味が飛ばない分、本来の色が出ているのであると定義して、ジャーマングレイの中の青み成分を利用し、その色をより強調するかたちで彩度の比較的高め(あくまでも比較的ですよ)のブルーを塗ることで、美しさを保ちつつ、ありがちなジャーマングレイ作品とは一味違った印象を醸し出すこともできるというわけなのです。
これはアニメなどにもよく見られる色使いの手法で、戦車に適用する例が少ないというだけでわりとポピュラーだと思ってます。


ハイドレンジャーブルーにてさらにド派手に全体に陰つけを追加しました。

これの意図するところは、・・・通常、陰になるところは暗い色を塗りますが、それだとどうしても暗めの色の多い仕上がりイコール「地味」になってしまいます。そこで、日の当たらない暗い部分は反射で色味が飛ばない分、本来の色が出ているのであると定義して、ジャーマングレイの中の青み成分を利用し、その色をより強調するかたちで彩度の比較的高め(あくまでも比較的ですよ)のブルーを塗ることで、美しさを保ちつつ、ありがちなジャーマングレイ作品とは一味違った印象を醸し出すこともできるというわけなのです。
これはアニメなどにもよく見られる色使いの手法で、戦車に適用する例が少ないというだけでわりとポピュラーだと思ってます。




ホワイトをかけた上から何をしようかと思案しましたが、とりあえずスミ入れ塗料グレイをあちこちに流してみます。
その後、フィールドブルーで陰をつける意識で色を入れましたが、これが失敗でした。

フィールドブルーという汚い色を使ってしまったのが敗着になってしまいそうです。
(それにしてもデジカメはグレイな物体に弱いのか、現状を正しく写さないと感じています。実際は青みのあるグレイです。)

砲塔のみはフィールドブルーの使用を控え、クリアブルーにて陰つけを行いました。

ここで、なんとまあ!全身にクリアを塗ってしまうわけです。

ヨーロッパの土の色とはちがうと思いつつも明るいサンド系の色にて泥汚れを加えました。

実物はすごく汚くて、この段階では負け戦の様相が濃いです。
さて、どのようにリカバリーしたものか。
ここから逆転できるのでしょうか。
とりあえず、写真の印象と実物は異なるということだけは申し添えておきましょう。
その後、フィールドブルーで陰をつける意識で色を入れましたが、これが失敗でした。

フィールドブルーという汚い色を使ってしまったのが敗着になってしまいそうです。
(それにしてもデジカメはグレイな物体に弱いのか、現状を正しく写さないと感じています。実際は青みのあるグレイです。)

砲塔のみはフィールドブルーの使用を控え、クリアブルーにて陰つけを行いました。

ここで、なんとまあ!全身にクリアを塗ってしまうわけです。

ヨーロッパの土の色とはちがうと思いつつも明るいサンド系の色にて泥汚れを加えました。

実物はすごく汚くて、この段階では負け戦の様相が濃いです。
さて、どのようにリカバリーしたものか。
ここから逆転できるのでしょうか。
とりあえず、写真の印象と実物は異なるということだけは申し添えておきましょう。

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