
やっと完成しました。
(ああ、それなのに、この気持ちの盛り上がらなさは何なのでしょう)

100%の再現性をもとめるならば、まだまだやらねばならないこともあります。
ですが気持ち的には、もはや十分。
もはや強迫観念的に細部の再現性にこだわるのに少々疲れを感じたのかもしれません。
忸怩たる思いが心が晴れない原因か?

細部を作り込むことは、正確な再現性は上がるものの
それでリアリティが上がるとは言い切れない部分がありますね。

車外装備品なども、そのすべてのディテールに本物たる説得力をもたせないと
模型であることをむしろ露見させてしまいます。
嘘をつく必要を増やしてしまう=苦労が増えますね。
そしてうまく嘘をつくことはとてもむずかしい。
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あなたの夢の中だけで実在した戦車。
世界で初めて、この世に戦車を送り出したイギリスの伝統、
その正統なる後継者に
あらたな革新が取り入れられました。
チャーチルの進化はさらなる戦車の理想を実現しています。

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砲塔には、当時、施してみた鋳造表現の新しい試みがあります。

ものすごく粗いヤスリで、ガリゴリと削ってみたのです。
実物のチャーチルの砲塔は、ソ連戦車のようにデコボコしていないのが
ほんとうなのですが
デフォルメ表現としてやってみました。
結果的には、セメダインを表面にひとかけして、少しなめらかにしてやれば良かったように思います。
溶きパテだけではない鋳造表現方法のひとつとして
他の作品との差別化に使えると思います。
同様の方法は、AFVクラブタイガー I 型の圧延装甲にも
試しています。

それはいくら何でもやりすぎだろう、と思われるかもしれませんが
案外それほどでもないです。
これまで掲載したAFVクラブタイガー I 型の写真でも
気にならなかったのではないでしょうか。
技術開発にタブーなしの方針で
今後もどんどん続けていきます。
「やれるかも」と思ったら、あらゆることをやってみます。
良否の結果は不明でも
今までと異なることをやらなければ、異なる結果は得られないから。
ひとつの結果の先に、つぎの光明が見えてくるかもしれないから。
トライの数は多いほど
上達が早いと信じています。
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「へえー、忙しいだろうに」
「同僚議員に勧められたらしい」
「なんて言って勧めたかは知らないが、その議員もアンテナがすごいね」
「ふつうは、いくら勧められたからって大人がアニメを観には行かないよね」
「ブログで勧めたけど、だれも観てないと思う」
「その意味では、鳩山さんはすごいね」
「ただ、漫画の殿堂とかの問題があるから、パフォーマンスで行ったという人もいるみたいだ」
「純粋に、いい映画なんだけどね」
「これを観たら、確実に模型が上手くなると言ったらどうかな」
「粘り強くなるね。ここで頑張らないで、どこで頑張るんだと」

「あんたなら出来るよと」
「模型も、見たことのないものを作るんだから、自分を信じて頑張るしかないんだよね」
おまけ
公式『サマーウォーズ』 本編オープニング(5分バージョン)
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手元にあった自動車ウィンドウ用遮光フィルムを
八重に重ねて見ます。

写真に撮るのも、これで出来るようです。
ズームアップ。


雲が陰り一時はもう駄目かと思いましたが、かすかに光が。


太陽が欠ける向きが、だんだん変わるということを初めて知りました。
(いままで、真面目に観察したことがなかったもので・・・汗)

さて、本題です。
自動車用遮光フィルムがなぜ手元にあったかというと
チャーチルのペリスコープに使ってみたからなんです。

でも、これ、じつはあんまりうまくいってません。
接着剤に、GPクリヤーを使ったのですが、
接着剤の厚みによって遮光フィルムが、やや波打っているのです。
「あんまりまじまじと見ないでくださいね」ポイントになってしまいました。
深みある黒さやツヤは、塗料をはるかに凌駕します。
貼付け方に改良の余地ありです。
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結論は「無理にでも機能させて塗った」というのが実情でしょうか。
車体全体を、白で始めるのではなく
部分的な白立ち上げは、なおさら無理な結果をもたらすことが予想されます。
なんとかするしかないという状況に自分を追い込んで
考えに考え抜いて、試行錯誤するうちに
思わぬ効果の新技法を得ることも出来ています。
やってみて面白かったし、オマケもついて大成功でした。
白立ち上げの前回までの様子。

ここから、ダークグリーンに調色した油彩を白い部分に塗ります。

ポスカのざらついた塗装面には、色がのりやすい印象があったのですが
やはりムラになってしまいました。
さあ、これからどう料理するのか。
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結論をいえば、
・・・いや、あえてここで結論は差し控えたいと思います。
完成した作品全体の中での位置づけをもって、評価すべきではないかと思うようになったからです。
とりあえず、前回までのバスケット部の状態です。

油彩をのせてみて、あまりのダイナミックな色付きにびっくりしたところまででした。
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このざまであります。
つまり、いつまで経っても完成しないとお思いのアナタ!
まさしくその通り。
言い訳がましく
手を入れた箇所で写真の残っているものをご紹介いたします。
異物混入防止用ストリッパープレートは、キットの部品を薄くして使用。
ボルトは、大きめのものに変更しています。
ぶつかり部分には、溶接痕をつけました。

基本的に、デカールは好きになれないんですよねえ。
シルバリングを起こしたり、他の部分と妙に質感が違ったり・・・。

相変わらず、ラッカー溶剤をひと塗りし、四角い部分だけに、つや消しクリアを吹いて対処しました。
油彩を薄くかぶせて、質感を整える方法も別の部分では取り入れて、成功しています。
そうこうしているうちに、キャタピラに亀裂が!

タミヤの接着可能ベルト式キャタピラは、テンションに弱いようです。
あちこちに亀裂が入っています。
ちょうど手元にあるAFV CLUBチャーチルのベルト式キャタピラに代役に立ってもらいましょう。
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まだ、これで決定という完成型に至らず、あがきにあがいております。
とりあえず、現在のチャーチルということで
お茶を濁しておきます。

億千のディテールすべてに、検討を加える作業を継続中。
とはいえ、パーツを作り直すことはしないので
塗装でさらに出来ることはないのか(ごまかせないか)を探しています。
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『ヒカルの碁』において、はじめて塔矢光洋と対局した時、佐為が打ち始めるまで考え込んだ時間です。
囲碁の対局では、数手を打ってから、突然手が止まり
数十分、長考する棋士もいらっしゃいます。
「ここで手を止めて、何かわかるんですか?時間がもったいなかろうに」
と思ってしまいます。

でも、その気持、今回わかりました。
この状態から、手が止まってものすごく考え込んでしまいました。
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実戦的応用してみようと思います。
まずは、えんぴつ粉をつくる。

えんぴつ粉とグリーンを混ぜれば、当然のことながら「暗いグリーン」になります。
そこで、「ホワイト」を混ぜ、明るめに調色します。
ホワイトの配合比率を変え、「2色のグリーン」をつくりました。
ラッカー系で下地塗装をすることなく
直接、アクリル系でつくった自作メタルカラー2色で塗り分けました。

乾燥を待ち、鋭利なモノでキズを付けます。
ですが、これまでやってきたキズとは、まったく別種のキズです。
塗膜を、破ることをしていません。

えんぴつ粉を混ぜてつくった自作メタルカラーは
かる~く表面をなぞるだけで、金属のように光ってしまうんです!
光の反射がなければ、わからないくらいの小さな、かすかな、微細な、隠し味的キズが
簡単に入れられました。
新たな表現方法を手に入れることができたと、ほくそ笑んでいます。
さらに、油彩バーントアンバー色にて、ピンポイントウォッシング(スミ入れ?)し、
サビ色のパステル2色で、サビを入れました。

チャーチルのロードホイールは、列車の車輪と同じです。
レールの上に車輪が乗っかっているのと同じように、キャタピラの上に乗っかっており
フチ部分は、ガイドとして内側が機能しているだけで
下側には接していないのです。
ああ、それなのにフチにサビを入れてしまいました。
たぶん、石ころか何かを噛んだりしたのでしょう。
このあと、キャタピラに接する部分にはえんぴつをすりつけました。
バネの部分など、コーヒーオイルを塗ってくれといわんばかりに見えてしまいます。
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AFV CLUBチャーチルを買って気づいたのですが、
マフラーは左右で分離しているのが、本当だったのです。

いまさらですが、カットしました。
まったく見えないならば必要ありませんが、わずかに見えるのです。
同軸機銃座も同様です。

ほじくり返してなんとか穴を開けました。

フェンダー上の補強リブは、
横から見ると穴が空いていることは知っていましたが
最初見たとき「これに穴をあけるのは無理」と思いました。

でも、やればできるもんです。
車体は、これから塗装にはいります。
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「白立ち上げ」は見たことがないなあ・・・
そこで
どうせ油彩を使うなら
思いっきりカンバスに見立てて、100パーセント「描いて」みたらどうなんだ
と思っちゃいました。
ラッカーのフラットホワイトでベースを作ります。

わたしのもらった油彩は
キャップがこびりついていて開けることができず
チューブのお尻や、途中を破いて色を出しているんですよ。

油彩で絵を描くのは、高校の時の美術の時間以来
二度目です。
こりゃまずいです。
これでリアルまでもっていくことは、まず不可能。
どうやって他の部分と整合性をとるか、難題です。
一日経って、触ってみました。
ヌルッ!
ギョエー!かなり薄めて塗ったのに、まったく乾いていません。
模型用塗料は作業性重視だったのですね。
すぐ乾くには、それなりの利点があったのです。
油彩は長期戦になりそうです。
というわけで、後編に続きます。(いつになるか不明です)(汗)
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わずかな加工ですし、塗装でわかりにくくなってしまうことが多いので
意識的には見る人にそれと認識されていないようですが
無意識には、かすかな「ゆれ」として脳内に入っているはずです。

無加工な場合は、あまりに整然としたたたずまいを見せ、派手なウエザリングが逆にウソっぽく感じられてしまう危険があると思うのです。
ロールアウトしたばかりの新品として作成する場合には、無加工なことが効果的な演出となります。

鉄板の薄い部分には、薄さを感じさせれば、装甲の厚い部分の力強さを、対比として、より強調できるように思います。
ゴムにはゴムとしての、鋳造部品は鋳造部品としてのテクスチュアを与えて
塗装によってそれらの質感を引き出してあげれば、リアルさの実現となるというのが理想論です。

そこで、このところ活躍しているのが彫刻刀の「丸刀」。
丸刀で削ぎ取ったところをカッターやデザインナイフで削ってなめらかにしてやってます。

そしてもっとも重要なことは、想像だけでやらないことでしょう。
写真を手に入れて、「同様な再現に努める」。
これがやはりベストです。
例えとしては適当ではないかもしれませんが
三突の塗装はほとんど実物を見ずに、模型誌ばかりを見て塗りました。
技法の研究が目的であったにせよです。
結果は「絵画」です。
絵画的作品は、絵画的作品としてのそれなりの良さがあると思うのですが
脳内イメージだけでは
やはり究極の本物に到達することはできないと悟りました。
その意味では、大戦物の塗装は、詳細なカラー写真が存在しないだけにもっとも難しい分野なのかもしれませんね。
写真によって形状としてわかる部分で再現可能な部分だけは、取り入れるようにしています。
「・・・って、おまえなあ、いい加減にしないといつまでも塗装できんだろ!」
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ということでやってみました。

レッドブラウンに大量のえんぴつ粉を混ぜます(6:4ぐらい)。
乾燥してから、こすると・・・・
光りましたよ。
えんぴつ粒子のぷつぷつももれなくついてきます。
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サビによって鉄を表現できる部分は、力の入るポイントです。
排気管は重要どころと言えます。
チャーチルの排気管は組上げてからではじゅうぶんに塗れなくなりますので、あらかじめ仕上げます。

チャーチルはディーゼルエンジンではなくガソリンエンジンです。
ガソリンエンジンは黒煙を吐きません。
4ストロークエンジンならオイルさえ吹きません。
ススで汚したり、オイルを垂らしたりといった表現の検討が必要です。
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全身つや消しの車体は、おもちゃに見える。
それって逆でしょ!?つやのある車体が、おもちゃに見えるでしょ?って言われそうですが、行き過ぎたつや消しの車体もまた小スケール感をかもしだします。
それにデッドマットでグラデーションばかりの作例は、まるで砂糖細工のような「やわらかさ」を携えてしまいます。
巨大な実車にいくらつや消し塗装をしていても、多少の反射は起こるのがほんとうで、人の触れる部分ならばなおさらです。
塗料によっては案外つやがあるものも多いです。
さて、チャーチルはひさしぶりにつやのある砲塔を作ってみたくて取りかかりました。
タミヤアクリルで車体色の基本塗装をしたあと

同系色の明度の違う色で実験的にシミをつけてみました。
これはほとんど無意味ですね。
核心部分は続きをどうぞ。
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砲塔とキャタピラを先行して塗装に入ります。

今回は車体基本色を剥いだ時に出てくる表情を多彩にするため
「デュアルベースカラーマネジメントシステム」を採用します。
これは「アイアン」で塗ったときは生々しい金属色だけ、
「暗いサビ色」で塗ったときはサビ色だけ、しか露出しない状況を打開するため
同時に、二つの色を、まだらに下塗りに適用しておくものです。

エッジ部には「鉛筆の粉」も適用しておきます。
キャタピラは「シングルカラーマネジメントシステム」にて
ラッカー系のサビ色(今回は土地色)を塗り
凸部(みんながよく銀ブラシするところ)にのみ「鉛筆の粉」をこすりつけています。
そのうえで、泥色のパステルを2種類かぶせました。
1色は溶剤で薄く溶いて「べちゃべちゃ塗り」を用い
やや明るめのもう1色は歯ブラシによる「飛ばし塗り」を用いました。

キャタピラは全周を必ず塗り、出来の良い部分を前後の目につくところに配置するのがセオリーです。
では「なぜあなたは塗っていないのか」って?
「塗料が切れちゃいましたー」
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『「小技」を極める』として、伸ばしランナーをつかった鋳造番号の再現法が載ってます。
「そっ、そんなことが!できるのか?」
さっそくチャーチルでやってみました。

なるほど!
ヘタなりにできました。
それにしても、3桁ぐらいならまだしも
番号が多いとげんなりしちゃいます。
修正する気力がないので、これで我慢。
コツは、「1」とか「7」とか「0」とか簡単な数字をちりばめること!きっぱり。
自分だけに分かる隠しメッセージを含んだ数字にすると楽しみもあるでしょう。
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料理しないんである。
絶対改造しないと決めて作るのも一つの見識でありましょう。
未完成病という病から逃れるための処方。
完璧主義者、あるいは人と同じものを作りたくないひねくれ者(ハイ、私です)は
どうしても微に入り細に入るディテールアップや
大胆なプロポーション変更に走ってしまう。
その結果、モデラーの罹患率90パーセントの流行病、未完成病にかかり
キットを長期入院させてしまうのである(おまえが入院しろよって?)。
で、今回のほんとうの主題は「お皿」の方なのです。
このアルミ製の大皿がなんと100円。
フラットな部分の面積がかなりある!
「こいつはキット使えるぜ!」
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