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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
2016 第19回 九州AFVの会レポ 〜 酷評されるべき作品はどれだ?〜
(この記事はまだ書きかけです)

今年は参加が危ぶまれていた九州AFVの会ですが、
遅ればせながらなんとか最後の方でもぐりこむことができました。
カメラの調子が悪く、ロクな写真しか撮れてませんが、取り急ぎご紹介することにいたしましょう。


有名なフィギュアマイスターの作品。
ヒロイックなマインド溢れる世界観に引き込まれてしまいます。怪我を負っているところがポイントでしょう。小指だけ別に巻いた包帯が芸が細かいというかさすがです。
平野1

ウーララ〜ウーララ〜うらうらでー「ズキューン!」ね・ら・い撃ちー。
チャレンジングな作品が素晴らしい。
平野2
作品全景。
平野3

列車砲の大作は周囲の空気を一変させてしまうかのような静謐な迫力がありました。
大作
この支配力は、列車砲の塗装と背景のスギ林のコンビが醸し出す力なのでしょうか。
大作3
大作2
深い森林の沈み込んだような雰囲気がよく出ていて感心しました。
大作5

小さくてもこれも素晴らしかった。
素晴らしい
静脈の青さまで表現された肌の色が生々しい。
素晴らしい2

相変わらず精力的な製作を続ける高木さんの作品は、その密度感にくらくらとめまいがするような情報量を感じます。
これは1/35ではなく1/72でやったところが成功の秘訣かもしれません。どこにも冗長なところがなく凝縮された密度感で圧倒するエネルギーを得ているからです。
巨大ジオラマ高木

キヤコン

それぞれの位置関係、構成が絶妙で高バランスのまとまりをみせるトナカイの情景。情景作品の一部としてであれば、車両の塗装もギリギリ許せるか。雪は素晴らしい。最近、みなさん雪の表現がよくできているのですが、なにか良い素材でもあるのでしょうか。個人的には最も気に入った作品です。
トナカイ


金賞えむてん
画像処理してみると、どのように彩度の高い色を加えたかがわかります。
ですが、このM10の魅力はエッジ処理が本当のポイントであり、エッジのグラデーションと面の色合いのコンビネーションで格別な良さが出ていると思います。
金賞えむてんカラー分析

本田さんの作品はいつも面の塗り分けが美しい色合いで好きな作品です。
センスの良さを感じます。
本田3
本田

電飾の効果を最大化させるために明度を低く抑えた作品。
というか、どうやら夜と解釈するのが正しいかもしれません。夜だとすれば、また別の塗り方もあるかもしれません。
明度ひくい

素晴らしく明度を高く保って塗られた作品。しぶい!
リアルな(現実世界の)色にむしろこれが近いのです。
明度たかい2
この塗装ができるのはそれなりの歴史と経験をお持ちのベテランの方ではないでしょうか。
難を言えば、1/35フィギュアの弱点である「指」だけは作り直して欲しかった気が。
明度たかい

列車砲は大作だけれど写真としての収まりが悪いので魅力が伝わりにくいですね(笑)。
列車砲1
列車砲

戦車の硬質さ、服の柔らかさ、質感の対比が見えるところがよいと思います。タイトルで隠れてしまっていますが、マンホールの蓋がイイね!でした。
ティーさんじゅうご

この塗り方は昔からありますが、不思議と存在感も抜群で、よく見えてしまうという塗り方。
えむてん4
明度、彩度を変えたり下地を塗り分けたりと、難しことを考えなくても「素組にこの塗装でじゅうぶんじゃん」と思わせられるのはなぜなのか。グラデーション効果と暗めの基本塗装と明るめの汚しの対比効果の二つの要素がうまくハマったある種、黄金の組み合わせなのでしょうか。
一方、車両に対してフィギュアの塗装は、かなり残念な感じでした。
えむてん5
この角度で見ると、工作ではまだまだ細かく手を入れることができそうです。
えむてん


お上手な作品の方からご紹介しましたので、酷評されるようなものはありませんでしたね。
次回へと続きます。

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2015 第18回九州AFVの会 出展作品 男は黙って勝負する!単品作品系
単品作品に賭けている男の気持ちってわかるかなぁ。
多くを語らないけれど、ビシッと見ろよ!みたいな気持ち。

ジオラマみたいに派手じゃない。フィギュアもあまりからまない。
ただの「モノ」として静かに展示される作品なのですが、作り手の思いはもっとも半端じゃないかもしれないですよ。

(とはいえ、背中で語られていることを理解するためには、それなりのキャリアや蓄積が必要。
結果だけで作者の意図などすべてを判断するのは、とても難しい。
作った人にしかわからないことは多分にあるはずです。
よって、他の作品との比較やトレンドにおける文脈の中での作品の判断になる)

タコムの新製品、シュコダPA-2。ちゃんとウエザリング見てくれよな!とごくごく控えめに入ってます。
シブい! あまりにシブ過ぎて素通り。
後から作る方のために参考になる作者談があります。
「アンテナ線を前と後ろ間違えました!」
石橋さんの2
前後同形の車両ですからね。間違えやすいのでしょう。
ユニークな形状と意外な大きさで目をひく装甲車でした。
石橋さんの

ビシッと端正に塗り込めた男の気持ち汲み取ってくれますか、なパットンです。
色の使い方が端正でまとまっていますね。
それだけではない色の秘密もあるかもしれない。
ウエザリングも急峻な色の変化を抑えてあり、巨大感が出ますね。堂々と大きな感じです。
ただいかんせん日本人の作品の範疇を出ない。あっさり、淡白。
これが海外の作品だとさらに豊かな味わいが加わり妙な存在感が出てくる。それがどこから出てくるものかよくわからないことが悩みの種。
パットン

この作品は二度目の登場ですが、塗装の面から見ても
トラディショナルな仕上がりで端正で精密感あふれていました。
まさに日本の伝統の美意識を体現する仕上がり。
ジャーマングレイのわずかな濃淡を肉眼で感じて欲しいところですが、写真にして初めてわかるくらいです。
サビが出ているのに溝さえキレイなまま?なタイヤはちょっとしらける要素。
ジャーマングレイdっc

砂漠の二号戦車が塗装の剥げ具合で実感をもつ仕上がりになっています。
剥げ塗装にはだいたいハズレはない、失敗の少ない塗装法だと思います。実感を高めたかったらどこかに剥げ塗装をからめておくのが吉ではないでしょうか。
ロードホイールのホワイトがとても新鮮。
二号戦車なかなかよいね

こうしたイベント系の作品もありました。これは情景に分類すべきでしたか。
もっと煙っぽく見える新素材がないものか。
メーカーから開発されるとみんな使ってみようかと思うに違いない。現状では想像によって補間して鑑賞することになる。
対空ミサイル発射

今年はバラエティ感に富んでいて、まるで兵器の見本市のようでした。
まったくの部外者からは、私たちは好戦的な集団のように見えているのでしょうか。
ミサイル巡行

さて、こんにち最も進歩的でアグレッシブな単品系のモデラーにとってウエザリングそのものはもはや過去のテーマです。
汚しの方法では、もはや差はほとんどつかなくなりました。
目下の重要な課題と認識されているのは、作品としてあるいは車両としての根源的な存在感の追求です。
これはカラーモジュレーション技法が紹介されて以降、際立つ存在感がどのようにして付与されているのかを探求するようになった結果、派生してきた指向であろうと思います。
カラーモジュレーション技法は、(あたかもそれはかつてドライブラシ技法がそうであったように)国内的には変節して吸収されてしまった結果、主にホワイトを多用し明度の変化を強調したハイライトモジュレーションとして理解され利用されているようですが、ともあれそこで実現された光の表現方法には、これまでになかった新しさがありました。
結果的には多くの人に受け入れられ、研究の対象となり、塗装法に新たな視点を開かせることにつながっていきます。
明暗の変化や彩度の変化はそれ以前よりあきらかに作為的に導入される機会が増え、数年前から徐々にではありますが塗装の新たな潮流が始まっているようです。

以下は、そうした挑戦的な作品をご紹介いたします。





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2015 第18回九州AFVの会 出展作品 フィギュア系
フィギュアも門外漢ですが、勝手なことを言わせてもらえば、質感に注意を払った方がもっとよくなると常々感じています。
たとえば、超絶なヒストリカルフィギュアペインターの作品であっても、肌と服の質感は同じであったりします。
色だけの違いで素材を表現されているのですが、そこは明らかに違いをもたせた方がさらによくなると思うのです。

ばっちりメイクですね。
わたしが気になる質感とは、服の布地にツヤが出ている(袖のなど)ところなのです。
まあ、これはデフォルメされた造形だから、塗装でそこにこだわる必要はないのかもしれません。
ばっちりメイク

こちらもファンタジックなフィギュア。ナチスっぽい軍服と美女の組み合わせのもつ意味合いとは? 硬質で激しい主張をもつ服と柔らかくふわふわした女性の取り合わせの妙味? おもしろく感じてしまうのはなぜかな。
女性フィギュア大きめ

戦争ロマンス系リアルタッチな作品。枯葉が悲哀を誘います。レンガが色鉛筆風なタッチで興味をそそられます。戦車もこんなタッチで塗ってみるのもおもしろいかも。
ロマンス系

パテを材料につまようじでひたすら造形されてできあがるお侍さん。
粘土細工系
組み立てるとこうなる。はあ〜、人間の能力とはこのようなことも可能なのかと感心することしきり。
作者は「僕はもともと画家だから」とのこと。デッサンがしっかりしているのですね。
粘土削り出し

ファンタジーとリアルが半分半分だと、いろんな意味で自由度が高くなるのだろ思う。そういう世界も楽しそう。
女性フィギュア彩度高し
2015 第18回九州AFVの会 出展作品 ジオラマ系
かつては情景作品には興味が持てず、目を向けることもありませんでしたが、だんだんと観察することもできるようになってきました(笑)。
情景の再現にはキャスト(フィギュア、車両、地面、植物、建物、小物)が多いので、それらをどのように構成して「何ものか」を作り上げるところに面白さと難しさがあるように思います。
バラバラで乱雑な印象だけを感じる作品ってありますね。
バラエティ感のあるおもしろさは確かにあると思うのですが、メッセージが錯綜してよくわからない印象が残ります。
色彩の面では、
やはり優れた作品は、全体の色のトーンや配色も考えながらキャストも塗装されているように思いました。

二号戦車が際立つ配色。ただ、何をしているのかは少なくともわたしはよく理解できませんでした。
全体としてまとまりのある技術的にはすぐれた模型だと思うのですが。
緑が多い

1/35、1/48、1/72、1/76を配置するアイディアは過去にもありましたが、この作品がおもしろいのはベースが台形をなしていること。カメラの画角に合わせて奥が広がっているのです。背景にスカイブルーの紙を貼って、下からライトを当てているなど楽しいアイディアが満載。中学生の演劇部のような地面の作りも「あまりカタイことを言わずに楽しめ」というメッセージか。
背景のライト

典型的な好感を持たれるタイプの作品。キットそのまんまのフィギュアの集積だけれど休憩中の情景としてそれなりにまとまりが出ています。
マックさん

赤い地面が強烈、そして全体が鮮烈。ただならぬ緊張感を感じさせる雰囲気を醸し出す塗りがすごい。わたしの中では高評価な作品です。
赤い土

どんよりした空の冬の空気感をまとっていました。そこだけが別世界のよう。見るものをアルデンヌへと誘う雰囲気をまとった素晴らしい作品。
ディランさん



つづきをどうぞ。

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2015 第18回九州AFVの会 出展作品 精密工作系
まずは精密工作系の作品から。

1/72作品ですが、聞いたこともないようなメーカーのマイナーキットでしたね。
チェコのメーカーのようです。出来上がりはかなり精密。神経を使って仕上げられています。1/35だったら相当でかいですよ。塗装にも気を使われているようですが、実物ではとくにその点で見るものは無し。普通にスルーされてしまう出来です。もっと明暗のレンジを思いきってダイナミックに広くとるとかしなければ、ただの黒い模型でした。
レーダー

これも黒いのですが、あえて黒い仕上がりでしょうか。
かすかに色合いの変化も入れてあるようですが、シンプル&クリーンな仕上げで精密感と凝縮感を引き立たたせることに重点が置かれているようです。つや消しの度合いが少ないことも硬質感につながっていて、マル。
暗いくらいでも良し

こちらは同じジャーマングレイでもモンスターアタックチーム、つまりマットな仕上がりです。
(なんのこっちゃ)
昔ながらのジャパニーズの伝統を受け継ぐ古風な仕上げですね。工作派にはこうした仕上げの方が好まれる傾向があるように思います。
実物には精密感があり、拡大写真ではまた別の良さが伝わります。
ジャーマングレイdっc

さらに続きます。
下の続きをどうぞ。




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人は突然、超人にはなれない
『 勝負は時の運というが、野球にかぎっていえば、試合前の調整が勝敗の八割か九割を占める。
淡々とした平坦な練習が勝利のカギになるのである。』

村田兆治著 『剛球直言』(1991)小学館より。


対空戦車蛸壺
模型もそう。
積み重ねで、少しずつ変化していく。
知識や経験が増えていく。
昨日の自分より一歩でも進歩することをめざして、道の扉を開けていく。





大型重量級タイヤはどのように変形するか
夕日の光線の中で、タイヤの変形具合がよくわかる機会に恵まれました。
特殊車両用の大型タイヤの変形を見て
おやと思う。
われわれが頭の中で想像している変形とやや違うのではないか。
一部のみがポコッと盛り上がっています。
13大型タイヤの変形
これはミシュランタイヤだけの特徴なのでしょうか。

現用装甲車や大型トレーラーを製作する時のひとつの参考として。

自画自賛
写真集を作りました。
模型趣味も出戻ってやがて10年に近づこうかとしている現在、ひとつの区切りとして、これまでの自分の足跡を客観的にみることにもつながるのではないかと考えました。

娘からは「自分で作っておいてこのタイトルか!」と突っ込まれましたが(笑)、いいんですよ。
今にしてみれば、デザインはもうちょっと考えたほうがよかったかも。
写真集
それにしても、すごいよわたし。
「オレって天才じゃない?」と、思わず自画自賛してしまう出来。
1ページまるまるの大写真の迫力は、違います。
パソコンの(後方照射発光)モニターで見ると素晴らしく見えるけど、印刷物にしたら「ひょっとしたら大したことはないんじゃない?」という恐れもありましたが、そんな心配は一掃されました。
写真集2
自分でも「これどうやって塗ったんだ?」と思う作品も随所にあって、やはり傑作というのはある種、神が降りる瞬間が必要なのかなと思わせられます。
写真集3
今回利用したのは、アップルのフォトブックサービス。
(現在、普通に馴染みのある企業で最もセンスの優れているのはアウディとアップルだと思っているので、アップルの用意してくれるテンプレートに従っていれば、自然とセンスあるものができるだろうと)
iMacに付属のiPhotoという写真管理ソフト上で編集して注文ボタンを押すだけで完成品が送られてきました。
ソフトカバーで30ページ、送料500円と消費税304円を合わせて4099円でした。
一冊の写真集としては高額になりましたが、どこのフォトブックサービスも大体似たようなもののようです。
自分自身の記念としては、じゅうぶん満足なものになりました。

いろいろな人に見せて回っていますが、反応は様々。
(そりゃそうだ)
女性が食いつく画像と男性が食いつく画像は異なりますね。
意外な写真が受けたりするので、面白いものです。
「すごーい!」と、
女性が言ってくれるのですが、
ほんとうのところ、どうなのでしょうかね。



『『自分に自信を持っている男はモテる』、それは確かに真理です。
 けれども、自信というものは、黙っていても滲み出てくるからいいのであって、ひけらかしては台無しです。
むしろ、自分でアピールを始めた瞬間に、『そう見られたい』というコンプレックスのほうが際立ってしまい、そういう部分に敏感な女には『虚勢を張っている人』と簡単に見抜かれることとなってしまいます。
 自分ホメは、止めておきましょう。』

大泉りか著 『もっとモテたいあなたに』(2013 イーストプレス 文庫ぎんが堂)より


謹賀新年
あけましておめでとうございます。
いつもご覧いただき誠にありがとうございます。
アクセス数やイイねは、励みになっています。
本年も楽しくてためになる記事を力の及ぶ限りアップしたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
年賀ブログ
素晴らしい作品で世界が満たされますように。

驚くべき模型作品
たまたま月刊ホビージャパン 2015年1月号を手にとって、全日本オラザク選手権に参加されている作品群を目にしましたら、驚愕の模型作品が載っていました。
近年、拝見する機会のあったありとあらゆる模型作品の中で最高の作品だと思います。
新しい地平を見せてくれる、異なる視点を教えてくれ、見る者の世界を広げてくれる、それがアートだとすれば、これこそまさにアートです。
二次元ガンダム

技術的にもきわめて高度です。
最初にやるよりも、二番煎じの方がかんたんであるはずですが、
「どこから撮影しても、二次元の絵に見える戦車模型を作れますか?」
と言われても
にわかには、「う〜ん」とうなってしまいますね。

製作者ご本人のブログがありますので、ご紹介しておきます。


『悠久のガンダム』 背景処理前 画像公開 - 二次元模型 むむむ式

2014 第17回 九州AFVの会レポート
お待たせしました! やっと九州AFVの会の状況をご報告できるようになりました。
今年は、これまでわたしが出席した中では、最も出展作品が少ない会でした。
ジオラマの大作も少ないのが特徴でしたね。
一方で、全体的なレベルは徐々に上がっているかのようです。

とりあえずは、にこやかなオープニングから。
楽しげな作品、好きです。
0-にこやか

個人的にはこのベローチェを見ると腹が立つんですね。1/35フィギュアと比べてこの大きさ。なのに、価格は・・・。
稀なる完成品を拝ませていただきました。ごっつあんです。
0-ベローチェ参考(メーカー希望小売価格 ¥5,940)

オリンピックの女子フィギュアスケートで優勝するにはブルーの衣装が良いとのジンクスがあります。
ブルーはよく目立ちますね。
男性の色覚はブルーに敏感に反応するとも言われます。ナウシカもブルーでした。
の会バイクと少女

ファインモールドの最新61式。
電飾作品は、たとえ昼光色のLEDを使ってもクールな印象で決まりますね。
0-61siki.jpg

これ1/35のオートバイであり、実物はおそろしく小さい。
一見して凄まじい精密感。
これを宮崎賞の銀賞にしたいと思います。
の会銀賞

カラーモジュレーション手法が日本に紹介されてから何年たったのでしょうか。
やっとそれを習得したといえる作品が出てきました。

きれいなカラーモジュレーション作品。
0-hatikyuu式
光学的な要因による色彩変調を総称してオプティカルモジュレーションと個人的に呼んでいますが、その中でもハイライトに焦点をあてたものが、ミグさんの「カラーモジュレーション」(厳密にはハイライトモジュレーション)です。

次の段階としては、この状態を越えて強い独自性、個人の作家性を加えて欲しいですね。
0-mojyure.jpg

もう一つ別の作者さんのカラーモジュレーション作品。
遠征組はレベルが高いです。
やはり優れた作品を多く目にし学んでいるからでしょう。
0-nagakawa.jpg
情報量の盛り込み方が、いくらか形式的に見えますが、存在感ある素晴らしい作品でした。
カラーモジュレーション作品に特有のすっきりしたクリーンな感覚がありました。
0-kinnta.jpg

これもサイズとしてはかなり小さいです。(1/32?)
今年は小さな作品に面白いものが多かったです。
0-dozer.jpg

グリーンに一様ではない表情が盛り込まれています。
0-hoipetto.jpg
この戦車もやがてリニューアル版が登場することでしょう。
0-ホイペット?

アメリカ製巨大タンク。白濁したライトは惜しい。
微細な汚しを加えれば、巨大さが感じられる仕上がりになるはずです。
0-nokai.jpg

これ、うまく汚してあるなあ。
0-horuhi.jpg

これもまた小さな戦車。
0-mamesennsya.jpg

意外とみなさん頑張って塗りの工夫をされていますね!
0-日本の戦車


0-弾薬運搬車
明度の高さだけに終わらず、多彩な色味の変化を違和感なく盛り込んであるところにセンスを感じます。
0-カール
褪色気味の車体色が、大きさを感じさせる要因にもなっています。
0-ka-ru.jpg


昨年までの作品とは方向性を変えたある作者の作品。
0-イラク
一年に2輌ぐらいは組めるとすれば、一つぐらいはこれまでの自分の殻を破る、思い切ったことをやると楽しいのではと思います。

生きているフィギュアを作れる数少ないひとり、高木さんの作品。
0-タイガー1

保守的な作品。
0-yonngou.jpg
ヘンテコな植物に目を奪われる(笑)。

これはフィギュアの存在が効いていました。
写真を見れば車両の塗り込み不足が目立ちますが、実物では気になりませんでした。
逆に言えば多人数フィギュアにはそれだけのエネルギーがあるということなんですね。
0-sovi.jpg
≫≫≫ [2014 第17回 九州AFVの会レポート] の続きを読む                            
長期放置でしたが、日々ちゃんと作っていまーす!

宮島 全面的に共感しますね。僕も同じ考えで、認められ    るか認められないかっていうのは、他人がジャッジ    を下すことなのであって、自分がジャッジを下すこ    とではないんですよね。だから大事なことは、認め    られるか認められないかという尺度ではなくて、自    分が作るか作らないかという問題だけなんですよ。    本当は。
     その、作り続けようとする意志みたいなものが、    アーティストを作っていくんだと思います。』

宮島達男編 『アーティストになれる人、なれない人』(2013 マガジンハウス)より


腰痛

作り続けてはいるのですが、塗装に入るまでの前段階、工作の工程が長くて長くて、なかなか有意な結果をお見せできないでおります。
再現度の高い精密なキットと、極端に出来の悪いキットはそのようになる傾向が高いですね。
夢ノート
ショッピングモールへ出掛けたときにたまたま見かけた本田圭佑プロデュース「夢ノート」、買ってしまいました。
0-夢ノート
モデラーだったら、これに壮大な夢を描いて実現に努力するしかないでしょう。
間違いなく夢に到達しますよね。
ガツンと夢を明確に書いて、一歩一歩努力するつもりです。

あるインタビューのなかで挫折した経験を聞かれた本田選手は「挫折がありすぎて、どれを挫折と言って良いかわからない」と言っていました。
あの本田が!です。
それに比べれば、わたしの模型の中での挫折などほとんど無きに等しい。
もっとへこたれずに前に進まなくてはと思いました。

ところで、
本来はブログという媒体そのものを夢ノートとして使うことができるのです。
自分の夢や目標を公開し、日々それに向かっての努力と向上の軌跡を残していけば、やがて人生は変わるはずです。
しかしながら、客観的に大言壮語としか受け取られない夢を語ることは、どうやら嫌われるようなのですね。
(海賊王におれはなる!って言い続けると、なるものでしょ、本来)

そこで思い出すのは吉田栄作バッシングです。
どうして彼は、そこまで女性陣に嫌われたのか?
今でもわたしは不思議に思っています。

麻生圭子著『恋愛パラドックス』(1991大和出版)から引用してみます。

『この栄作クン、今年のアンアンの調査では、ついに堂々、嫌われる男NO1の座に輝いたらしい。
(中略)
自信過剰がカッコいいと思っているところが、彼の最大の問題点だと思うのよね。
何かって言えば、俺はビッグになる、ビッグになるって、お前はビッグボールペンの回しもんか。はは。
あと、最高、笑っちゃったのは、近頃、俺に頭を下げるヤツが増えてきた、っていう発言。
だから何なのよ。キミのビッグになるっていうのは、そういうことなの?って言いたくなる。
上昇志向とか、自信というのは、内に秘めてこそ、輝くものであって、こう露骨に、ご披露しちゃった日には、滑稽なだけよね。
それがわかってないんだから、やっぱり、頭、悪い、と、言われてもしかたないよね。』

ということは、本田圭祐さんも同様に思われているのかしらん?
個人的には有言実行はとても大切なことだし、成功するための方法論としても間違っていないと思うのですが。

一方で、女性が権力者とお金持ちに弱いのはあからさまな事実です。
たとえば、汐見朝子作のレディースコミック『見果てぬ夢』(1992講談社)の中にはこんなシーンがあります。
0-見果てぬ夢
めろめろじゃないかー!
この矛盾はどう解釈すれば良いのでしょうか。
成功者しか男として認めないような女さえ存在するのに、そのために努力している者はカスのようにしか扱われないというのは不思議なことです。
もしかしてこれは日本特有の現象?
黙って努力するのが美徳という感覚の言わせる言葉でしょうか。
ちなみに
小保方さんへの劇場型バッシングの根底にも、とっても日本的なひがみがあるような気がしています。
STAP細胞の存在は明らかなのに(と、研究者は言っています)、些末な事柄で足を引っ張られています。

ともあれ、自分の夢を実現することと、女に好かれることのどちらが大切かというのは答えが出ています。
女に何を言われようが、がむしゃらに自分の夢に驀進することが正解です。
結果的に成功さえすれば、女はもれなく付いてくるのですから。

「模型が上手くなって、それってどんな成功?
経済的な成功は望めんよ」
って、ですか?
そのようなことは当面、考えてはダメなのです。

少なくとも製作上で発生する幾多の困難を乗り越えていくことで、何もしない人よりは人格の陶冶が進むのは間違いありません。
(AFV模型におけるキャタピラはほんと苦行だねー。根性で乗り切るしかないね。我慢することを学んでるんだと思ってます)


テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

カンジるっ、景色に!?
視覚による刺激というカテゴリーにおいて、
男性は性的対象(女、ひとによっては男?)を目にしたり、
想像することで興奮する人がほとんどであると思います。

もちろん女性も同じような感性の部分もありますが、
まったく思いがけないものに感じる人もいるのです。
美しい景色でムラムラくる男性っていますか?
おそらくいないでしょう。
自らの理解の範疇だけで、相手を理解しようとしてもむずかしいことが多々あります。
男と女の間ではとくにそうなのです。
000どんな景色がむらむら

『モア・リポート』(1983集英社)のなかで
以下のような意見を見ることができます。


日常の中で、どんなことがあなたの性的興奮を呼び起こしますか。

「映画のラブシーン、夕暮れの空気のにおい・・・・・・etc」
(22歳 時計・メガネ販売員)

(中略)

あなたはどんな時に性的欲求を感じますか。

「本を読んでいたり、音楽を聞いたり、絵を見たり、あらゆることが性的興奮を呼び起こします。
雲とか、風とか、夕日とか、自然現象にも感じることが多いです。
つまり、想像する方が具体的に触れられるよりも感じる」
(31歳 文化団体勤務)

(中略)

「心地よいくつろぎ。
おだやかな空気や自然の美しさを見つめたとき。
眠りから覚めそうなけだるさの中にある時。
突然訪れる肉体的欲求。
ベッドの中で耳にする夜更けの雨の音。
性的表現の高い文章を読む時」
(31歳 無職)』

また、
ジェーン・ジャスカ著 清宮真理訳『ふしだらかしら 老嬢ジェーンのセックスとロマンをめぐる冒険』(2005)バジリコ刊のなかにも著者の以下のような記述がありました。

『 しかし、これだけははっきり言えます。
私は感じやすいたちだということ。
それが、ビルの質問に対するひとつの答えです。
牧場の風景や小川のせせらぎ、あるいは文字にさえ感じてしまうのです。
ええ、別にエロティックな文章じゃなくても。
たとえばフトンの上に寝っころがって、『ニューヨーク・タイムズ』や文芸誌の『アメリカン・スカラー』を読んでいるときでさえ、脚のあいだがムズムズしてくることがあるのです。』


女性というものは男性の想像を超えて多様性に富んでいるそうです。
よって、ひとりの女性に通用するワザが別の女性に通用するとは限らないとか。
目の前の女性をもっと良く見よ、ということですね。
と同時に、何が功を奏するかわからないのでドライブに行って雄大な景色を眺めることも、予想以上に吉と出ているのかもしれませんね。
真剣ゼミ 大人チャレンジ 講師宮崎一誠





テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

LED照明を採用する
かねてより、写真を撮影していてカメラのシャープネス設定をMAXにしても、画像がなんとなく寝ぼけているように感じていました。
また、かつて製作した「海中の九八式チハ」を撮影したとき、懐中電灯を揺らしながら撮影するとあたかも海中にいるかのような揺らぎ感が写し取られる経験をしました。
さらに、風呂場につけた電灯色のLED電球のもとでは、それほど明るくないにもかかわらず奇妙に本が読みやすいように感じます。
これらの事象から導きだされる結論は・・

「画像が寝ぼけているのは、蛍光灯のわずかなちらつき(フリッカー)のせいではないのか??」

そう考えるとLEDを導入してみたくてしょうがありません。
そこで、増税前に思い切って(思い切るほどのことはないですが(笑))購入してみました。

過去作をいろいろ引っ張り出して撮影したテストショットです。


0000led12.jpg

000led13.jpg

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

新しい撮影用ベース
新しい撮影用のベースを90×90という広大なサイズで作りましたが、地球の丸さを表現するためにと、中央部をわずかに盛り上げた地面にしたところ、大失敗。
盛り上がり部で地面が切れて写り、遠方まで延びた地平と感じられない結果に。






森巣 坂本多加雄は留学してますか。
 アメリカに行っていますね、たぶん。
森巣 そうですか。例えば、藤岡信勝や西尾幹二なんかもいい例ですけど、留学経験がある人間にかぎって、非常にコンプレックスが強い。
その持つ必要のないコンプレックスのそっくりそのままの裏返しで、日本に帰ってきたときに強烈なナショナリズムが発露されるというのは、よく見てきた光景なんですよ。
私はもう三〇年以上、いわゆる海外で過ごしています。英語がしゃべれない「英語教師」渡部昇一は別格としても、私はああいう人たちの同類にも、うんざりするほど出くわしてきました。
つまり、セキュリティ・チェーンをかけたドアの隙間からしか世界を見ない人が本当に多いわけ。
自分は留学先で相手にされなかったという強烈な思い込みがあって、ほんのわずかな隙間から見た世界でその国を理解し、納得し、了解し、しかも憎悪していく。
(中略)
 一九七九年にドイツに留学したとき、そういう人間をよく見かけましたね。
国費留学で来たエリートが、語学力不足のために、自分より低いレベルの学生に、論争でやられちゃったりする。
ゼミに出ても、大学生から発音を直されちゃったりする。
すると、臆しちゃうんですね。』

姜尚中・森巣博著 『ナショナリズムの克服』(2002)集英社新書より



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打倒!タカイシ
かつて、
「打倒!高石!」の意気込みで作り始めたタイガーがありました。
標的となったのはもちろん『超級模型指南』のタイガー I 型。
あちらは本の中で時は止まったまま。
こちらはつねに進歩し続けている。
どうみてもこちらに有利なはずなのに、なかなか追いつくこともままならず。
000打倒高石
正面切って「打倒」などと言う人も見かけないし、
大人になってしまった今では流行らないかとも思いますが、
本来、健全な競争は好ましいことであるはずなのです。

スネた大人になってしまって、進歩するものも進歩しないような気が・・・。
まっすぐに見据えて立ち向かう勇気がもう一度必要なのかもしれません。



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つけまつげ
00つけまつげ

00付けまつげ実践

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謹賀新年
つつしんで

初春のお慶びを申し上げます



本年も引き続きガンガン製作して参る所存です。
製作記とともに、さらにパワーアップして愛とエロが炸裂する?かもしれません。

エンジョイモデリング! エンジョイライフ!

みなさまのご健勝をお祈りいたします。



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情報を削除する
『・・・・、「民」という字の語源には、残酷な意味がある。
『漢字源』によれば、
〈目を針で刺すさまを描いたもので、目を針で見えなくした奴隷をあらわす。
(中略)物のわからない多くの人々、支配下におかれる人々の意となる〉
と、述べてある。
 国民の民、というのは、そういう意味なのだ。だから私は「民」という字が好きではない。人民といういい方も、民主主義という言葉も、なんとなく嫌いである。
 国は、民の目に針をさす存在である。「知らしむべからず」というのは、古代から国家統治の原点だったといっていい。』

五木寛之著『下山の思想』(2011)幻冬舎新書より

逆光
色情報を減らしてモノクロにするだけで、それらしくなる。
コントラストを強くして、ハイライトを飛ばし暗部をつぶせば、さらにそれらしく見えたりする。
情報のすべてを与えないことで、人の判断を狂わすことができるのは事実です。
嘘をつくわけではない。
だが、隠すことで、結果、判断を間違ってしまうことが起こるのです。
逆光2

特定秘密保護法案も、ほんとうに必要ならばもっと説得に十分議論を尽くせばよいのにと思います。
数の暴力でごり押ししてあわてて成立させること自体に、なんだかうさんくささを感じるのです。
できてしまえば、いつのまにか知らないうちに、法改正を繰り返して、恐ろしい法律に変質させてしまうのではないかと、懸念しています。


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