

焼けの表現方法も
一度、車輌全体を使って本格的に研究する必要がありますね。
コンペの多くは、車輌別でおこなわれていますが
状態別のコンペで表現手法を競うものもやってくれたら、みんなのテクも向上するんじゃないかな。
「炎上車輌コンペ」とか
「サビコン」とか
「砂漠の塗装劣化コンペ」とか
向上でロールアウトしたばかりの車輌を想定して競う
「新車コンペ」とか。
採点基準は、もちろんリアルさです。
最後のやつがいちばん難しいかな。
ハッチの内側も追加工作。
時間がないときは、自分で資料を調べるより先輩方の作例をそのままマネしたほうが早い。
その点、周囲に信頼できる作例があるのでありがたい。
ここでは、dickermaxさんの作例を参考にしました。

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ようやく慣れてきました。
コツは、刃先で塗料を押さえつけるように下向きに力を加えることでしょうか。

チッピングが入る場所は、入る理由を考えて入るべき場所に集中して入れ
必然性の少ない場所にはほとんど入れないように「集中と分散」法則に則り施しています。

一度に全部入れてしまうわけでなく、数日に分けて、あるいは気が向いたときに、また、必要を感じた時に入れています。
最終的に大小合わせて1000~3000コは入っているのではないかというのが実感です。

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悪手を好手に変える意識を常に持っていれば、
多少の問題が起こっても、あわてる必要はありません。
ほとんどの問題は、「なんとかなる」ものです。
むしろ、自分で考えて描くより良くなっているかもしれませんね(笑)。
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どのようにして、表情を入れていくのか
どうやってリアルな情報量を増やすのか考えていました。
迷彩塗装を済ませた状態は、やや塗料が厚く乗った印象でエッジの甘さを感じさせますが
個人的には不思議な満足感があり、
「このままでもいいじゃないか」
(新車的な仕上げの方向で手を入れて完成させるのもアリだ)
と感じていたのです。
とはいえ、もともとはザクヘッドで試した「パステル厚塗り法」を戦車に適用することがテーマとしてありましたので、当初の計画通りやってみることにしました。

ここで、忘れてしまいがちなのが
「対象(戦車)はデカくても、細心の注意を払って丁寧におこなわねばならない」
ということなのですが、
見事に忘れました。
大きなものを手にすると、つい全体をせかせかとやってしまい
荒っぽい表現に終始するのです。

しかも接着剤の周囲に付着していたパステルをそのままにして塗料を塗っていた部分は
ごっそり剥げ落ちてプラ地が露出してしまいました。
パステル厚塗り法は使えない技術とは思いませんが
いくつかのミスが重なり、あまりうまくいきませんでした。
パステルを拭き取らずに残しておいたことは、間違いでした。
パステルを模型用接着剤でくっつけることには課題が残ります。
つつく時に、やや堅すぎるのです。
それ以外にやったことといえば
綿棒にアクリル溶剤を付けて、エッジ部の塗膜をこすり落としました。
また、ティッシュにアクリル溶剤を付けて、大胆に塗膜をうすく削り落としています。

溶剤の付いた部分のツヤ消しが失われ、色が変わってしまう現象も起こっています。
手を入れる前より、印象が悪くなってしまい
気持ちはがっかりなのですが
AFVはリカバリーの芸術です。
数々の失敗の上塗りに次ぐ上塗りを重ね
すくいあげた表現の中からこぼれ落ちるわずかな真実を
「これ、リアルじゃん」
と逃さず拾い続けることで、まだ見ぬ夢の表現、
神の一手をつかむことができるのです。
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「なんたる色で塗ってんだ!」
「どういうつもりで、そんな塗り方してんだ!」
そう思われるでしょうか。

もともと色に関しては、どんな色でも構わないと思っていました。
現在では、そこまでの勇気はありませんが
博物館の人が塗ったへんな色の迷彩でも本物は本物に見えるのだから
「色以外の要素に、本物に見える秘密がある」
はずなのです。
とはいえ、この迷彩でも考え抜いた末の結論です。
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考えあぐねていたヤークトタイガーを塗り始めます。

結論は「なるようになるさ」、ケセラセラ。
OVMなど細かいことはすべて後回しで、塗り始めることにしました。
近頃、塗装を開始するのにやたら覚悟が要るようになりました。
期待されている作品ならなおさら。
書道家が、白い半紙のうえに最初の一筆を打ちおろすときのような感覚です。
途中がいかなる状態になっても、最後はなんとかしてみせる、そう覚悟が決まりました。
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サイドスカートで隠れてしまう車輌ならいざ知らず
オーバーフェンダーなタイガー系列では
女性でいうところのスカートの裾に近いところの太ももに匹敵する「魅せポイント」となります。
で、前回までの組み付けた状態のキャタピラがこれでした。

ベースのNATOブラウンは、サビ色と主張するには、どう見ても赤みが強すぎるようです。
リアルでありながらも、目立つ塗装とはどういうものかを模索しているのですが
とりあえずはリアルでないと見向きもされませんので
ここからどうすればリアルになるのかを探ります。
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かねてより一度やってみたかったことでした。
ヤークトタイガーの部分連結式キャタピラにNATOブラウンを吹きます。

例のごとく凸部にえんぴつ粉処理。

裏側もえんぴつ粉処理をしておきます。

サビ色のパステル5色とブラック、ホワイトに近いグレーを合わせて
7色を歯ブラシ飛散法にて飛ばします。

この段階で、組み付けることにします。
デフォルトでは、制作者にやさしいタミヤの部分連結式キャタピラですが
ひねくれ者が好き勝手に組もうとすると、
とたんに牙を剥きます。
組み付けだけに数日を要してしまいました。

接着に関しては、それほど問題は感じませんでした。
問題は
サスをいじって、車高を落としたことにあるのです。
重量級の車体の割には、元気のよいサスの作例が多いので
ここはひとつ、重量感を演出するためにも思いっきりサスを沈めています。
(でも、意外と目立たないようです?????)
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どんな仕上げにするか、考えどころです。
ダークイエローの車体に、レッドプライマー色の砲身というのは、よく見る組み合わせで
アクセントとしても配色がよろしいです。
最近では、最新の研究成果をふまえて
グレイプライマー色の砲身が流行になりつつあるようでもあり
これで行きたいなと思ったところが

なーんと、シルバーで下地塗装を済ませた上から
レッドプライマー色で塗装済みの砲身が、転がっているではありませんか!
(すでに塗ったことを忘れていましたよ)
ええい!と懲りずに、またポスカで塗ります。

どうしたものかと、思案しているとポスカが落ち始めました。
それならばと、面白がって、回転させながらティッシュで
さらに、こすり落とします。

これから、さて、どうする?
と自問自答。
出した答えは、「タミヤウエザリングマスターを塗ったらどうなる?」というもの。
タミヤウエザリングマスター「イエロー」を塗り付けてみました。

ウエザリングマスターが、基本塗装色になるという前代未聞の技法です。
「たいしてリアルでもない」ですって?
転んでもただでは起きませんよ。
これをヒントに、やや改良技法で、三突の砲身をグレイプライマーバージョンとして仕上げてみたんです。

ちょっと、ちょっと、これ、キタんじゃないですか?
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とりあえず、裏側をテキトーに塗っておきます。

白くなっているのは、つや消しクリアを吹いたからなんです。
この「白化」という現象も、いつかは使いたいと思っていまして、コントロールの練習のために、わざと雨の日に吹いたりしています。
話を戻しましょう。
塗装プランについて思いを巡らします。
ランドマークとしては、ザウコップがあります。
あれを目指して、ホイールも車体も塗ってしまえば良いのだと思いますが
不確定要素があるのです。
それは「迷彩」です。
正直に言ってしまえば、「迷彩は大嫌い」です。
塗膜を厚くする要素が増えるので、筆塗りのわたしにとって大問題だからです。
逆に「単色塗装は大好き


これは世間と逆みたいなので、つねに違和感を感じるところではあるんですが。
もうひとつの不確定要素は、ザウコップは鋳造でしたが、車体は圧延鋼板で、ホイールはプレスにナットと、材質表面の表情が違うことです。
鋳造のザラつきに頼って情報量を増やす手は、今回は使えません。
悩みながらも、とりあえず見切り発車しちゃいます。
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すべて異なる色、塗り方をしてみました。
50パーセントしか見えなくなりますし、意識は外側の列に向くので
バラバラな印象はうすくなるはずです。
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放っておいて
ヤークトタイガーの内側のホイールを使って
実験をしてみます。
まったくの白から、塗り上げるのではなく、
中間に白を使ってみます。
ポスカ「ホワイト」をレッドプライマー色の上から塗ります。

ポスカを用いるのは、溶剤での剥ぎ取りがものすごく容易であるからです。
その上から、ダークイエローに調色した油彩をうすくかぶせて
車体色とします。
下地が白なので、調色した色よりかなり明るめになってしまいました。
さらに、バーントアンバーを流して
色調補正とサビを加えました。

乾燥してから、エナメル溶剤とティッシュで
塗装を剥ぎ取ります。
その後、パステルを2色ほど用いてサビを入れました。

思ったより、よろしいんじゃないですか。
自動車の塗装のように、白の下塗りが現れた塗装になりました。
ウソはありますが、情報量は増えますね。
サビ色にもう少し工夫を加えれば、このホイールは使えそうです。
「こんな、きちゃない塗装は、やだ!」
という方もいるでしょうね。
「う~ん、ちょっとそうかもね」
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試行錯誤を繰り返しています。
見えないところで努力しているのはイチローですが
わたしは、見えなくなるところで努力して、なんとかして
うまくなりたい、更なる表現力を手に入れたい、経験をつみたいとあがいています。
(それもこれも完成品が少ないがゆえのこと、1輛で3輛分の経験をつみたいもので・・)
おかげさまで、戦車には完成すると見えなくなるところが
たくさんあるんですねえ。
千鳥足転輪の、内転輪もそのひとつ。
外側の転輪を付けてしまえば、50パーセントは隠れます。

ヤークトタイガーには、タミヤが実現してくれた
挟み込みディスク式転輪が実装されています。
これを利用せずにはいられようかと考え、面白くてリアルな表現を模索中です。
手の内を見せていいのか?
いいんです!(虚勢)
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ヤークトタイガー製作中のブログを見つけてしまいました。
その工作の精度、徹底度は
驚愕のレベルで、世界に通用するヤークトタイガーが完成するであろう期待がもてます。
一般に、日本のAFVモデラーは
どちらかといえば、工作好きで、工作にかけるエネルギーに比べると
塗装は、あっさりめ、
突き詰めることが少ないというか、
定型化した一連の技法を適用して仕上げることが多いように思えます。
そのブログにあるヤークトタイガーが
どのような仕上げになるのか、まだ、まったくわかりませんが
過去の作品の断片から、
とんでもないものが出来上がる可能性もあり、大いに期待しています。
で、それを見て、ヤークトタイガー対決をやってやろうと
内心、考えた訳です。
直接、あちらのブログに申し込んで「対決」を願うことも考えました(ブログ的には、公開対決の方が盛り上がるでしょう)が
わたしの「基本、素組みヤークトタイガー」では
同じ土俵に立つことさえ本来、おこがましいはずです。
尊大な考えは捨てて、静かに、闘志を燃やし自分の中だけで対決することに決めました。
そこで、すこしだけ手を入れています。

照準器スライドカバーの可動化です。
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ヤークトタイガーのブタの鼻(防盾)を作りました。

結果的には大満足。
この方針で、全体を塗ってだいじょうぶだと確信を得ました。
いたずらに臆病な秘密主義によって作り方を秘匿し
自らの優位を保つ姿勢は望むところではないし
モデラーが活発化することが、
模型界の発展につながると信じて・・・
以下、だれでもできちゃう「作り方」です。
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