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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
完成 ビッカースクロスレイM25
クロスレイ装甲車1925年型、完成披露でございます。

もっともキマっている写真のひとつ。
クロスレイ-大 
車体と干渉する限界ちかくまでステアさせているつもりですが、写真にすると意外に物足りなく感じます。
海軍が使っていたのはパンクレスのソリッドゴムタイヤ。


以下に続きます。
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ビッカース クロスレイ装甲車
ウエザリングを強化し
その後、全体にエナメルのクリアを塗り、
グロス仕上げにしてみました。
クロスレイ完成か?

『愛知県、名古屋歩兵第六連隊補充隊。
昭和十五年四月〜七月。
いちばんひどいいびりが「犬」ですよ。
内地の中隊の制度というのは、兵舎の一階に一、二、三班、二階に四、五、六班と六つの内務班があるんです。
新兵がなんかへまやるでしょう。
たとえば班長の洗濯を忘れたとする。
さんざんなぐられて、「この野郎、てめえは犬だ。各班まわって挨拶して来い」といわれると、四つんばいでまず一班に行くわけです。
で、「ワンワン、ワンワン」と犬のまねをする。
向こうが声をかけてくれるまで「ワンワン」としかいっちゃいけないんですよ。
その班にいる上等兵以下古兵どもは知ってるくせにタバコ吸って知らん顔してるんです。
仕様がない、上等兵古兵のそばへ行って顔みいみい、「ワン、ワンワン」っていうんです。
そのうちに、「うるせえ犬だな。なんだ」ときかれる。
「班長の洗濯を怠けたので叱られました、ワン」というと「悪い野郎だ、さぼるんじゃねえぞ」って頭をピシャンとやられる。
で、次の班まではしって行くんですよ。
これはね、もう二つめの班へ行く頃にはたいてい涙こぼしてますよ、口惜しくてね。
 回答者・佐橋憲次(東京都在住)』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より

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疾走するのさ人生を「回転塗り」
『中国山海関万里の長城。
昭和十八年頃重機関銃隊の演習終了後、万里の長城、天下第一関に登り休憩の際、区隊長が何か気にくわぬことがあり、われわれを整列させて一人の候補生(陸軍予備士官学校第九期生)をなぐった。
一撃で彼は万里の長城からまっさかさま、あっと声をのみ、みんなは下を見た。
落ちた彼は草の上に立ってこっちを見上げた。
ほっとした。
生きてくれたのだもの。
ほんとにほっとした。
区隊長は真っ青だった。
近衛第一連隊からきたばかりのいやな男だった。
もし彼が死んでいたら、軍法会議に間違いなし、僕らはみんな証言したはずだ。
 回答者・香川茂(埼玉県在住)』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より



タイヤの回転感を出すために、
インパクトドライバにドリルチャックを付けホイールの穴に同径のドリルをぶちこみ回転させながら塗りました。
回転感

油彩を使いましたが、もっとオーバーな表現にしないと写真ではわかりにくく感じますね。
回転感2
あらかじめ下塗りでどのような表現(明暗など)を入れておくのか、
回転させて塗る色はどのようなものが効果が高いのか、
筆の硬さ、
回転速度、など
いくらか実験する必要がありそうです。

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どこまでいけば塗りのお時間?
『山口県徳山港。
昭和二十年四月頃、徳山港に入港、上陸が許され三、四人で上陸した。
集会所で竹のコップで酒を二、三杯飲んで慰安所へいき、帰る時、鏡の前に置いた帽子と一緒に香水をつかんで帰った。
今日の戦果と自慢して皆でよろこんでいた。
その時班長も一緒に笑っていたが、その夜、総員がたたきおこされ、甲板に整列、今日の半舷上陸者一歩前へ、遊女の香水を持ち帰り帝国軍人の名を汚したと、前へささえの罰を三十分、それが終わると上陸者三、四名は十広角足を開けの姿勢でバッター十三打食らった。
回答者・山中正義(高知県在住)』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より




9号車の写真は見当たらないので、気楽な気持でテキトーに作っていたのですが・・・
見つけてしまいました(汗)。
第一次上海事変当時のままで、横浜に送られていたようです。
敵味方の識別のためらしいですが、砲塔部の頭を白く塗ってあります。
旧日本軍のあまりにダサイセンスに脱帽です!

それから、気になる部分のリベットを打ち換えました。
実車ではボルトナットやボルトであるところを
キットではすべてリベットで表現されています。
クロスレイボルトナット
正確性を期せばリベットはすべて打ち換える必用があるのですが、オミットしました。
それを言い出せば、他にもおかしいところが山ほど散見されるからです。
もう切りがない。
本来、完璧主義的志向のなんだけど塗装修行中のモデラーには、なまじ資料があるのも善し悪しです。

リベットにハイライトを入れたりしてみました。
クロスレイアップ

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わずかな変化の積み重ね
 『満州事変が起こったのは昭和六年、私は滝野川第一尋常小学校の三年生でした。
担任の先生に「銃後ってなんですか」って質問した記憶があるから、そういう言葉がまわりで使われていたってことね。
 そのころ、先生に言われて、慰問袋を作りました。
慰問袋ってわかります?
キャラメルとかチョコレートとか、あと「兵隊さんありがとう」みたいな手紙を書いて入れて、大陸で戦っている兵隊さんに送るの。
返事は来たり来なかったりだったわね。
 防空演習が始まったのは、昭和七年、四年生のとき。
そのころ、『爆弾三勇士』が芝居になって、見に行ったのを覚えてる。
歌舞伎座でやったのよ。
羽左衛門、彦三郎、菊五郎が三勇士の役で。
そんな時代だった。

 爆弾三勇士とは、上海事変中の昭和七年二月、上海郊外で、敵陣に突入しようとして爆死した三人の一等兵のことである。
当時の新聞で軍国美談として競って報道され、一躍、有名になった。
メディアが作り上げた国民的ヒーローであり、歌や映画、芝居となって熱狂的な人気を博した。
 近藤氏が見たという歌舞伎座の芝居は、十五代目市村羽左衛門、六代目坂東彦三郎、六代目尾上菊五郎が主演し、『肉弾三勇士』というタイトルで、この年の三月に上演されている。
事件の翌月に早くも劇化されていることに驚かされるが、爆弾三勇士の映画も、同じ月に封切られている。
映画は四社が競作したと記録にある。

 ---映画も見ましたよ。
最後に、三勇士が天空にのぼっていくの、幽霊になって、白い姿で。
そこでジ・エンド。
じわじわと戦争の空気になっていったのね。
まだ、身の回りの全部がそういう雰囲気になったわけじゃなかったけど。
 共産主義は悪い、という思想が広がったのもそのころね。
紀元節の作文に、「天皇陛下に反抗する共産党員のような人間がいるなんて、なんと畏れ多いことだ」なんて書いた同級生がいたわ。
まだ小学生よ。
秀才というか、こまっしゃくれてるというか。
 ええ、女の子でしたよ、その子。
滝野川第一尋常小学校は、男組と女組に分かれていたから、同級生はみんな女の子。
六〇人のクラスが四つあって、女組が二クラス、男組が二クラス。
男組の子は、あとでわかったんだけど、ほとんど出征して死んでる。
先生たちもみんな戦死してるわね。
 物心ついてからずっと、戦争じゃない世の中を知らなかったのが私たちの世代。
戦争ってね、いっぺんにがらっと全部変わってひどい時代になるんじゃないのよ。
じわじわ、じわじわくるんです。』

梯久美子著『昭和二十年夏、女たちの戦争』角川書店より 近藤富枝氏の部



側面の覗視窓を開けました。
彫刻刀の平刀にて、少しずつぐいぐいとカバー部を削り取っていきます。
とうぜんカンナクズのようにくるりと丸まってしまいました。
作り直しを覚悟していましたが、接着剤を付けてしばらく待って、押さえつけてみるとまっすぐになり、なんとか使えました。
クロスレイ穴あけ
ヘッドライトは、フィールドグレイとクリアを混ぜた色でフィルター。

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さらに彩度上げる
『満州奉天。
昭和九年十二月に満州独立守備隊に入隊した頃のこと。
炊事当番になると命がけだよ。
零下三十度の外の丸井戸のつるべで水汲んで、縄のタワシで食罐洗うだけど、水だから油物洗うの困る。
もさもさしてれば凍っちゃう。
返納に行くと炊事当番が見ていてさあ、めし粒一つ藁くず一片でも付いていればぶん殴られる。
二燭の電球の下で洗うでしょ。
ひどくなると石畳の上で腕立て伏せやらされる。
食罐に水いっぱい入れて口にくわえて、ちょっとでも床についたらだめ。
もっとひどいと水入れた食罐を背中に乗せられて腕立て伏せ。
重くなってのびるとまた殴られる。
話者・鈴木長三郎。 回答者・平岡崇子(東京在住)。』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より


油彩のイエローオーカー原色にてツカサさん命名の「生ブラシ」を行ないました。
車体の前方側のみ彩度の上がった色になってます。
このような色調の変調をつけなければ、後方のトラックのように前から見ても横から見てもほとんど同じ色のカーキになります。
この違いはあたかも主役と脇役のような明確な差となってカメラに写っています。
カーキ

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デカールの貼り方、新方式にトライ
『広島県、大竹海兵団。
昭和十八年頃の話。
ストッパーというのは、艦からボートを降すときのロープにまきつけて、ボートを中空に止めるもので、太い麻のロープを半分ほぐした物である。
乾いているとやわらかいが、水につけると固くなる。
これでおしりを打たれるのが「ストッパー」という罰ちょくである。
「バッター」というのは、ただの丸太で打たれるのだが、ストッパーで打たれるときにはまず「オスタップ用意」という号令がかかる。
オスタップというのは、甲板掃除等に使う金属製の深くて大きなたらいである。
それに水を入れて上官(下士官)の前に用意する。
上官がやおらその水にストッパーをひたすと、ストッパーはぴんと固くなる。
それでお尻を打つのである。
ストッパーは弾力があるので、お尻にまきつき、その先端の結び目は、急所にあたる。
一発で新兵はのびてしまう。
気を失った者は、頭をオスタップにつけられる。
「ストッパー」は最も恐ろしい罰ちょくであった。
回答者・今西裕行(神奈川県在住)。』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より



砲塔頭頂部のハッチは開いている状態にしました。
この角度で開いたまま走行している写真が散見されます。
おそらく、ストッパーがついているのでしょう。
閉めた状態で作るのと開けた状態にするのとでは、情報量と面白味がまったくちがいます。
たったそれだけのことで意外に差は大きいのです。
そのことを実感して以来、可能な限り開けた状態で作るように心掛けているのです。
内部はブラックアウトさえすれば不思議と「覗かない」という暗黙の了解が成立するようです。
クロスレイ8
「単色塗装」というのは、「単色である」という思い込みによって
全き同一色で構成されていると受け取ってしまいがちです。
ここでまったく同一色だけでベタに塗りつぶしてしまうと、とても小さな物体(要するにプラモデル)に見えてしまいます。
大きな物体の面に本来あるべき情報量が欠落してしまっているからです。
大きな物体にはあらゆる光学現象によってそれなりの情報量が、ごくごく微小レベルの色の変化によって膨大につめ込まれているものなのです。
それは8ビットカラー(256色)の目で見ても認識出来ないかもしれませんし、24ビットカラー(16,777,216色)でやっと捉えられるくらいの色の変異ではないかと思います。
人間の目はさらにそれを超えて感じとる能力があるのではないでしょうか。
無意識にそれを捉えていて、意識的に認識はしていないかもしれませんが感じているのだと思います。

それをややオーバーに表現しているこの塗り方ですが、もう少し変異を少なくした方が丁寧で上手に見えると思うのですが、違ったことをしたくなるのがクリエイティビティというものでしょう(笑)。


デカールの貼り方でも新しい方式を採用しました。
シルバリングを避けるためクリアを下塗りするというのはよく知られた手ですが、一度試してみたときにデカールの段差は残りますし、手数のわりには結果が感心できませんでした。
そこで今回は、
1、タミヤマークフィットを車体に塗る。
 (表面張力で丸く浮いた状態で塗装の上に存在しています)
2、アクリルクリアを塗る。
 (マークフィットと混ぜて薄まったクリアになると同時にマークフィットも塗膜に密着)
3、デカールをのせる。
 (クリアを糊として貼付けるイメージ)
4、デカール位置を調整する。
 (クリアも薄まっているので十分動かせます)
5、場合によっては、密着させるように押し付ける。
 (時間が経つとデカールがマークフィットによって軟化しますのでもろくなります。リベットなどの凹凸にフィットしますが危険も増します)
6、乾燥後、ツヤが気になる部分は台所用メラミンスポンジ(激落ち君など)でちょっと擦る。
 (と、いいんじゃないかな。わたしはやってませんけど)
クロスレイデカール
結果は大満足。
ただし、デカールの成否はデカールの質に大きく依存するような気もします。
とくに段差の問題は、上等なデカールだととても薄く仕上がっているので気にならないレベルに仕上がりますが、古いキットのデカールは0.08ミリのプラバンか?と思うくらい盛大な段差がつきます。
新しくて上質なデカールが成功の秘訣かもしれません。


もうひとつやっていますが、それは次回の記事にて。

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新春 ウンのつく話
『神奈川県、横須賀海軍航空隊。
昭和二十年二月、三重海軍航空隊奈良分遣隊へ飛行予科練習生として入隊した。
十六歳と二ヵ月だった。
あこがれの予科練習生とは雲泥のちがいであった。
第一次の訓練も終り四月中旬、愛知県岡崎海軍航空隊へ。
ここでも昼は走らされ夜は敵機の空襲で逃げまどったが一ヵ月余で横須賀海軍航空隊へはいった。
こんどこそは飛行機に乗れると胸をふくらませていたが、飛行場の地ならしや、トロッコおしばかり。
飛行機の数は少なく、私達はさわったこともない。
七月の末、一人で百匹以上のハエをとれ、と隊長から命令をうけ、飛行場のすみのアヒルや豚のいるところで友人の木下と二人でハエをたたき、予定数はとったし意気揚々とひきあげようとした時、一人の兵隊が「誰の許しを得てここへ来たか、豚といえども天皇陛下のものだ。二人共歯をくいしばって足をひらけ」あとはげんこつの雨。
私と戦友は豚の糞の中にころがり、身体中糞だらけになった。
それから半月、日本は降伏した。
 回答者・堀田三郎(大阪府在住)。』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より


機関銃を取付ました。
ベースのボールマウントをゴールドに塗っているところがミソ。
クロスレイon機関銃

機関銃はシルバーの上からツヤありブラックを塗るのがマイブーム。
完全なる写実ではなく、ちょっと抽象化したリアルを求めているからでしょうか。
機関銃

ライト関係の部品を取付けました。
クロスレイライト

凹面鏡をどんなに輝度の高いシルバーで塗っても、取付けてしまうと暗く見えてしまいます。
それに対し、実車のライトは、わりと白っぽく写っていることが多い。
これはつまり凹面鏡のカーブがきつ過ぎて上からの光が届かないからではなかと推測し、ゆるやかな反射面を製作。
ライトの塗装
なおかつホワイトをベースに塗って、シルバーとメタリックグレイで模様を描いています。
正面から見るとけっこうおかしなことになっているのではありますが(笑)。

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カーキ色はむずかしい
『東京都。昭和十六年。軍隊では寝台の後ろに棚があって、小物を入れる手箱の横に被服を畳んで積み上げておく事になっている。
畳んだ服は角を整えてピシッと本を積んだように重なっていないといけないんです。
少しでもずれていると木銃でボンボン引っくり返してゆくんですよ。
きちんとするためには畳んだ服を重ねて角をポンポンたたいて積み上げると角がそろって整頓される。
軍隊では叩く事は当然で「兵隊と整頓は叩けば叩くほど良くなる」ってわけで、私が初年兵の教育を受けている時、二列に並び「前列一歩前へ、廻れ右。後列足を開け。奥歯かみしめろ。前列、前の者をなぐれ」と対抗ビンタですがいつも一緒になぐられてる仲間ですからなぐれない。
「貴様ら何してるんだ殴れ」「いやでーす」と私がつい一歩前へ出て言ったんです。
「同年兵は殴れません」と。
「なにい、きさま」と助手が飛んできて皆の前で三十殴られたか五十殴られたか、見てる間に顔が紫色にぱあっと腫れ上がり口の中は破れもの凄い形相です。
「よし貴様らやれ」って号令かけたんです。
殴られて後ろにいた私は前へ出てその化物みたいな顔で皆をじいっと睨んだらさすが誰も手を出せなくて対抗ビンタはやらせなかったです。
私も助手になってからやらせませんでしたが初年兵を鍛えるため殴りました。
初めての時「一人ずつ出て来い」と、拳骨で左右に二つ横ビンタ、一人四つずつ殴るんです。
三十人いるから百二十殴って、その夜寝ようとしたら、手の先がポッポッとほてって腕の筋(すじ)が痛くて冬の寒い時なのに寝台から手を出して寝ましたね、その時からですよ「いいかこの野郎。殴られるのは一人四つずつだ。殴るのは百二十から殴らなければならないんだ。殴る者の身になってみろ」って理屈言って殴りましたよ。

話者・矢崎新二。回答者・平岡崇子(東京都在住)。』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より


タミヤアクリルのカーキはあまりにモデレートされすぎた色だと思えましたので、
水性ホビーカラーのカーキを水で薄めてさらっと塗ってみた状態です。
キットのプラの地色がまだ透けて見えます。
車体塗装1
色としては、かなり暗い方だと思います。
さらに重ねてカーキで塗りつぶせば、おそろしいくらい暗くなることが想像されます。
カーキってこんな色ですかね?
映画『マイウエイ1200キロの真実』では、どんな色を使ってあったのだろう。
記憶色のカーキは、まさに軍隊の気持の悪い色として脳裏にあります。
調べてみますと
マイウエイ2
思っていたより、黄色っぽい色が使用されています。
けっこう派手なウエザリングも施してあります。
劇中ではまったく気付かないものですね。
マイウエイ


側面最明法にのっとりハイライトを側面に入れます。
新しく買ったポスカホワイトは水気が多く、なんだかガマン汁のようで色がくっきり乗りません。
車体塗装2

前面はちょっと彩度の変化を求めてイエローとバフを混ぜた色にて。
カーキという色のもつ毒々しさを表現出来たらと思います。
車体塗装3

水性ホビーカラーのライトブラウン(タン)H27はほぼキットの成形色に近い色です。
これをまたしても水で薄くのばしてフィルターをかけます。
車体塗装4

以上の工程を二回ほど繰り返し、許容範囲内まで仕上げていきます。
車体塗装5

これでぎりぎり許容範囲内か。
というより、これ以上なんとかすることが出来ない状態。
(このあたりは毎度毎度同じようなことを繰り返していますが、少しは進歩があるのだろうかと自問自答)
これでいいじゃん
車体の基本塗装はこれにて終了とします。

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愉快なカタチの装甲車
『昭和九年十二月、大連から新京までの鉄道、連京線守備のため奉天の満州独立守備隊に入隊した。
翌朝はお頭付きのえらい御馳走だった。
兵舎の説明などで一日が終わった夜、二等兵が「貴様らお客じゃねえから、今から関東軍の気合いを入れ軍人精神をを鍛えてやる」って皆並ばされて皮のスリッパで往復ビンタ。
そのあした鉄砲もらって「鉄砲」っていったら途端、殴られちゃうだよ。
軍隊に鉄砲はないって。
「お前達の一人二人殺しても軍事郵便出せば代わりはくる。銃は天皇陛下からいただいた物だから人間より大事」と。
剣もってバンドに吊すでしょ。
バンドっていったらまた殴られてさあ。
帯革だって。
知らないからみんな地方の方言出ちゃうだよ。
三日目になったらみんな顔腫れて。

           満州・鈴木長三郎/談-』

『現代民話考 II 』松谷みよ子 立風書房(1985)より

ヴィッカースクロスレイ装甲車でございます。
クロスクレイ装甲車

車体横のステップ部は、種々の写真から木製と判断しました。(←ホントか)
木製

フェンダーは削り出して形状を整えただけに終わりました。
もう一枚プラペーパーを巻けばさらに良かったとは思いましたが。
フェンダー2

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