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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
キーファーなパンサー完成
『アンゼルム・キーファーの作品の背後にある思想についても、あれこれ語られている。
もちろん作家の根底には思想がなければならない。
しかし、われわれが作品につき合う瞬間は直観である。
とくにキーファーが与える絵画の力はストレートに意識の中核を撃つ。
言葉を超えた力だ。
その力はスピリチュアルでさえある。
(中略)
作品の製作と同様、観賞もまた自由な態度が必要だ。
「何が描かれているのか」ということは、さほど重要ではない。』

横尾忠則著『名画感応術』光文社文庫(1997)より



キーファーの作品をまねして塗りましたが、
その絵の持つ浸透力、訴える力を思い知らされることとなりました。
もうちょっとどころではなく、本物は圧倒的です。
キーファーなパンサー

タミヤのパンサーのフォルムにいつも違和感を感じていました。
比べれば、つねにドラゴンのそれの方がイメージにぴったりだったのです。
何が悪いのか?
おそらくはどちらも図面や計測に基づいて正確に作られているはずです。
今回は、「正確」ということを無視して
自分のなかでのイメージを追求しました。
車庫調しています。
ダウンサスならぬアップサスです。
わたしの中のパンサーはこんなイメージ。
ロードホイールの中央部が盛り上がっているのは、例のごとく遠近感を強調するための「グランドラインアーチ法」デス。
キーファーなパンサー2


キーファーなパンサー3
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ありえないパンサーG もちろん架空塗装
パンサー1

キャタピラを外して塗装にかかります。
車体の方には、ゴールドをスプレーしてみました。
パンサー2

サビ色など、様々な色をあらかじめ入れてから、最後にツヤありブラックでフィルターします。
パンサー3
仮に新品のキャタピラを想定して塗装するとしても、ブラックの単色ではあまりにも情報量が欠如します。
本物でも、地面や周囲のものが映り込んで複雑な表情を見せています。
それをややオーバーに色域をエクステンドして再現しようとしているのです。
(そうしないと、肉眼では1/35の表情をとらえられないため。デジカメ写真では、オーバーに見えがち)

表面のツヤありブラックは、キャタを触る度に落ちていきます。
すると接地部に塗っておいたシルバーが輝きをもって顔を出します。
ドライブラシなどで後付けでシルバーを塗ると、とってつけたような違和感がありありになりますが、剥ぎ塗装で表現するとそれも緩和され、イイ感じです。


エナメルでフィルターしたため接着剤が溶けて、形状が変わってしまったのでしょう。
うまくはまらなくなりました。
もう一度、エナメル溶剤で結合をゆるくしながら形状を動かし取付けていきます。
パンサー4
さらりと作ったように見える作品であっても、
作った本人にしかわからない苦労が、いかなる作品であれ、隠れているものだということに思い至りました。
他の人が作った作品を観賞するとき、その視点を忘れないようにしたいと思います。



今年の夏はおもしろそうな映画が目白押しなのですが、
今までのところ『パシフィックリム』がいちばんおもしろくて65点。
B級くさいのですが、血湧き肉踊る!ロボット好きならこれを観よ!という人型巨大ロボットVS怪獣です。
かっこいい音楽、興奮が翌日まで残る、オタク向けの映画です。
『風立ちぬ』は60点。『ローンレンジャー』は時間の無駄で50点という出来でした。

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