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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
人は見た目が大事、ならば模型も見た目が大事
もうすぐ完成のグンゼ、パンサーです。
あとは、細部の微修正を残すだけとなりました。
この作業は瑕疵を丁寧につぶしていくだけです。
ということは、大方の印象といったものは今後ほとんど変化のないものになります。
お尻のパンサー
これの意味するところは、作品の魅力というのは「塗装工程の比較的初期の段階で決まってしまう」と言えるのではないでしょうか。
(アクセント色で一発逆転ということもある?)
完成間近パンサー
したがって全体の色合いや配色の構成といった大きく作品を変える要素は、よくよく最初にその構成を頭の中で組み立ててから塗るべきだということになります。
(わたしのように偶然から有を生む行き当たりばったりの塗装を楽しむ方法論も、それはそれであってしかるべきです)
(なかには、ウエザリング工程で全体の印象を180度転換させるような塗装法もあります)
通常であれば、カラーモジュレーションのような効果を施した段階で、ほぼ完成図は想像できるはずです。

後工程のウエザリングとは基本的には汚しであって、そこでの巧さは大きく評価される要素ではあるものの、ベースの構成を変化させるものではありません。
ウエザリングだけに重要度をおく塗装が、しだいに変化を見せているのが近年の傾向だと言えるのではないでしょうか。

完成間近パンサー2
非常に低い彩度で塗り上げた車両の唯一のアクセントは、炎上による煤けなのですが、
アクセントとなる差し色がブラックであるという仕上がりは成立するのか?

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汚し塗装 パンサーG型グンゼ
汚し過程に突入します。
低彩度がテーマです。
このような状態になりました。
よごぱんタイトル
どうです、けっこうな低彩度になったじゃありませんか。
とっても、うすぼんやりしていて、模型作品としては魅力的じゃない状態です。

以下では、とりあえずここまでの過程をご紹介します。

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塗装テーマとデカール処理
グンゼのパンサーGの塗装テーマは、「低彩度」です。
4号対空戦車で彩度を上げるチャレンジをしていることから、逆の取り組みもやってみたくなったのです。

車体下部のロードホイールなどはあらかじめ塗っておいたものですが、塗装前の洗浄処理においてマイペット原液をスプレーしておいたら、アクリル塗装の部分がまだらにはげ落ちてしまいまいした。
下地色のアイアンが現れています。これはこれで味がありますので、利用しながら進めていきます。
でか1

ところで、今年の九州AFVの会は10月12日(月)であることをご存知でしょうか?
わたしはてっきり25日だと思い込んで、その予定で動いていました。
なんと2週間もスケジュールが早まって、てんてこまいです。
今年も傑作が集結するでしょうから、楽しみですね。

さあ、塗装の続きをご紹介しましょう。

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グンゼのパンサーGのジャッキ台
そのまま接着していたジャッキ台ですが、木目の表現が気になりはじめました。
いったん気になると、そのままにしておくのが気持ち悪いのがモデラーの性。
どんどん泥沼のごとく手を入れるところが発生してきます(笑)。

ベルト類を削り取ってカッターの先で木目をそれらしく書き込みます。
(質感というものは、色だけでなんとかなるものではなく、表面のテクスチャーが大事なのです)
ジャッキ台詳細1
もともとの木目を利用しましたが、これだけ大きな木材が、接ぎ木でなくワンピースだという解釈ですね。実際はどうなのでしょう。

木材の締金は0.05ミリのプラペーパー、ラックは0.2ミリプラバンです。
ジャッキ台詳細
パンサーのキャタピララック
パンサーを組み立てる上での最難関は、キャタピララックだと思っています。
いつもここで悩まされます。
最新のタミヤD型には期待していたのですが、その再現性には?マークでした。
参考にするために33年前に作ったパンサー中戦車を引っ張り出してながめたところ、作り方を忘れてしまっていましたが、よくよく観察すると変形の具合からなんとなくわかりました。
今回も、そのやり方を踏襲することにします。
0.25ミリと0.3ミリでは0.3ミリ厚のほうが適していると判断。
キャタピララック

細切りで成形されているものを使うよりも、大きなプラバンから切り出したほうがエッジがシャープです。
1.1ミリ幅を目安に切り出して(実際は1.2ミリぐらいになってる?要はキャタピラの穴に通ればよい)、適当な厚みをもつ物体を利用して曲げ(ちょうどよい厚みの物体をいろいろ探しましたが今回はピンセット)、線香でほどよく加熱し曲がりを固定成形します(ゆっくり近づけないとすぐ溶けるまたは変形する)。
線香あぶり

グンゼのしくじり
実車ではG型になって、エンジンデッキ中央のハッチ周辺のフック取付位置が移動しているらしいのですが、グンゼのキットだと定位置に取り付けた場合、砲塔の回転時に干渉してしまいます。
それゆえ、しかたなくA型まで位置につけています。
エンジンデッキパンg
タミヤだとかろうじてクリアします。ハイテックも同じなのかな。

以下は、ディテールに手を入れたところの紹介です。
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グンゼのパンサーG
グンゼのパンサー初めて組みます。
G型、鋼製転輪のコマンダータイプです。
このキットは、かのハイテックパンサーの金属部品などをプラスチックに置き換えた廉価版に、鋼製転輪などバージョン違いのパーツを加えたものであるという認識なのですが、間違ってないですよね?

シャーシはサスペンション一体成型となっていますので、
ニッパーでぶち切り、車体の側面に穴を開け、軸を通し転輪を取り付けることで沈み込みを再現しています。
(言葉にすればあっという間ですね!)

キャタピラはランナーにびっしり並んでいるところを切り出すところから始めて、すべてのキャタにおいてゲート処理とパーティングライン処理をおこないます。
(言葉にすればとってもかんたん!)
このキャタピラのふちはタミヤと違って薄く成型されていますね。
リブが無いようではありますが。
panthergkyata2.jpg
スプロケットとアイドラーのところで分割していったん取り外したのち、塗装して組み付けました。
車体とのクリアランスが少なくて、取り外しも取り付けも苦労しましたが、言葉にすればあっという間に終わります(笑)。
panthergkyata.jpg


『 わたくしの友人の女性に着物を着せるのが上手いのがいて、クラス会をやったときに「おい、おまえ、今何をやっているんだ」と聞いたら、「ホテルで働いている」というんです。「何でホテルで働いているんだ」というと、「ホテルへ着物で来た女性で、あれが終わってから着られない人がたくさんいる。だから、着せてあげるんだ」ということらしい。
 その話を清張さんにしたら飛びつきましてね。「それは本当か、おもしろい」と。早速その女性に電話をして「これこれこういうふうにする」と話を聞いて、小説の材料として全部使っていました。司馬さんは一切そういうことはしません。』

半藤一利著 『いま戦争と平和を語る』(2010)日本経済新聞出版社より。

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