

料理しないんである。
絶対改造しないと決めて作るのも一つの見識でありましょう。
未完成病という病から逃れるための処方。
完璧主義者、あるいは人と同じものを作りたくないひねくれ者(ハイ、私です)は
どうしても微に入り細に入るディテールアップや
大胆なプロポーション変更に走ってしまう。
その結果、モデラーの罹患率90パーセントの流行病、未完成病にかかり
キットを長期入院させてしまうのである(おまえが入院しろよって?)。
で、今回のほんとうの主題は「お皿」の方なのです。
このアルミ製の大皿がなんと100円。
フラットな部分の面積がかなりある!
「こいつはキット使えるぜ!」
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やや似ていますが。

宇宙人から地球を守るために各国政府の総力を結集して
結成された地球防衛秘密組織S.H.A.D.O.(シャドー)の
第三次防衛網として出撃する戦闘、調査用装甲車であります。
『謎の円盤UFO』(Wikipedia)
謎の円盤UFOビデオ(YouTube)
このシブいたたずまいがカッチョエーと思ってしまうお気に入りのメカなのです。
プラモデル的には
一体成形のキャタピラが最重要、要改造ポイント。
ホイールごと別のキットから流用すれば話は早いのですが
オリジナルのデザインを崩したくない気持ちから
削り出す予定のところで作業は止まってます。
また
広いグラスエリアから車内が丸見えなので
インテリアも作る予定。
「ほー、で、いつ作るんですか?」
「・・・・・・」
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もちろんリモコンでバンバン戦わせて遊ぶためです。
トーションバーサスペンション、
リアモーターでシャフトドライブによるフロントスプロケット駆動。
箱なんかすごくでかくて1/35戦車の4倍はあろうかという巨大さで
長らく憧れの的だったものです。
これで3500円!
当時は高価でしたが、今では安く感じてしまいます。

これが初めての3色迷彩。
初期型なのに3色迷彩とはおかしいかもしれませんが
よく見れば、後期型のボッシュライトに改造もしています。
キャタピラのフチが厚いのはこの頃からタミヤの伝統でしょうか。
おおらかだったこの頃から比べると
重箱の隅をつつくような工作ばかりしているなあ。
ちょっとした改造でにんまりできていたよなあ。
今は幸福感を得るまでの苦行の時間も長くなった。
なぜなら、できないこと、やったことがないことに挑戦しないと達成感が得られないから。
むずかしいこと、まだ誰もやってないことを実現すると、幸福感が得られるようになっているから。
まだまだ、未熟だからよいものの
行き着く先はどうなる?
数十年の人生で行き着くはずもないか。
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下は旧タミヤタイガー I 型のデカール。

そしてこれがタミヤ、AFV CLUB、ドラゴン各社の後期型用最新デカール。

字体も大きさも、てんでバラバラなのですが
実車はどうやって書いていたのでしょう?
テンプレートか何かあって書いていたはずです。
現場で間に合わない場合はフリーハンドだと思いますが。
さて、デカールのいちばんの問題点はなんでしょう。
彩度が高すぎることだと思います。
白や赤、黒がおもいっきり原色すぎて、すごく浮いてしまうんです。
え?また塗装で退色させろって?
用意されているナンバー以外が欲しいので手書きでいきます。
ここにきて、レタリングの練習かよ!
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国産のドリルメカといえばこれ。

国産最高峰ドリルメカ、マグマライザーです。
これよりかっこいいドリルメカは見たことがない。
昭和40年代はドリルとキャタピラは男の子の定番だったものですが
最近は廃れてしまってますなあ。
(まめ知識、会話の中に昔話の割合が多ければ多いほど
老人の証拠だそうです)
さて、長らく疑問に思っていたのが
車体より小さなドリルでどうして土の中を掘り進めるのか?
ということでしたが
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砲塔周辺の部品を作ります。
「どうして全部完成させてから一回で塗らないんだ!?」とのつっこみは
重々承知しています。
なぜでしょう。

人間は日々成長していますので、極端にいえば
「昨日の塗りと今日の塗りは違う」ことをパーツの上で再現することにより
別パーツ感も演出できるのではないかと期待するからでしょうか。
現在の所ここまで進んでます。

もうしばらく時間が欲しいので
苦し紛れの記事を数回、今後は続けちゃいますよ。
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「ろうそくのバランスが悪いな」などと思いながら、あれこれ動かしながら
写していました。
「おわっ!」気づいた時には

T-34/85の主砲はぞうさんのお鼻になっていましたあ!
みなさん、炎を使って撮影する時は、撮影ばかりに夢中にならないようにしましょう!
って、我ながらバカだなあって思いましたよ。
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くさってしまいそうでした。
そのときの局面局面では良かれと思って、やっていたはずなのに・・・
「どうしてここまで悪くなってしまったんだ!」
(やっぱり、最初が乱暴すぎた)

同じような場面が『ヒカルの碁』にもありました。
日中韓団体戦北斗杯において
ヒカルが中国チームと戦っているときのこと。
解説者 「さて進藤くんの方は・・・残念ですがこれはもう 終わってる碁ですね。
左辺にツケた手が問題で黒の形がくずれました。
中央に向けての均衡はがんばったのですが いか んせん左辺が・・・
形勢は正直、絶望的です」
ヒカル 「・・・・・右辺の代償を下辺に求めてはみたけれ ど・・・
それでも勝ち目の薄いことにかわりはない
どうしてここまで 悪くなっちまったんだ
カタくなって出足が重くなった?
勝ちたい気持ちが強くて 大事にいきすぎた?
ギリギリの所まで見切って打たなきゃ勝てない相 手に
そんな打ち方して戦えるわけがない
もうダメだ
この碁をここから立て直すなんて
オレの力じゃもう・・・」
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「ありがとうございますリュウケンさま!」
「まずは、素っ裸になるのじゃ」
「は?下もとるのですか」
「二度も言わすな」
「はい」
「それから塗装中の模型を持ち、風呂場へ行くのじゃ」

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鉄のテクスチャーを再現したい。
そうした要求に塗装面では
これまで「チッピング」や「さび」で応えてきました。
塗装というと一般に「色のコントロール」に目を奪われがちですが
ここでは新たな視点、
意識的な「ツヤのコントロール」の追加を提案したいと思います。
旧タイガーとKV-Ⅱは意識的に
ツヤのコントロールをおこなっています。
もし、鋼鉄に見えると言っていただけるのだとしたら
おそらくそこに秘密があるでしょう。
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理由の一つは
一度でも戦闘行動に参加した戦車であるならば
車輌全体が
どの部分も似通った塗装状態で存在することの方が不自然だと思うから。
つまり、部品はじゃんじゃん新品と交換され整備されながら運用されているのが普通だからです。
ホイール、フェンダー、車体上面のあらゆるパーツはつねに損傷し
整備小隊や修理廠におくられて整備されているはずだから。

このタイガーのサイドスカートの前3枚はあきらかに後付けパーツ
オットー・カリウス著 菊地晟訳
『ティーガー戦車隊 第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録』大日本絵画刊
には戦場での様々な事例が紹介されています。
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補足でご説明します。
チャレンジャーの車体前部上面の色の濃くなったぶつぶつのシミのようなものがそれです。

現用戦車のようにサビを多用できない場合の汚しの方法の一つに使っています。
旧タイガーⅠ型では砲塔側面の色が違って見えるぶつぶつ模様の部分になります。

基本塗装アイアンの上からハルレッドとNATOブラウンで塗り分けし
ミョウバン水を部分的にかけています。
人間ワザでは出来ない表現を生み出すことができると思っています。
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そういう考えは思いもよらなかったからです。
私は細かいパーツのついていない広い面が大好きです。
あらゆるテクニックを受け入れてくれる自由なフィールドと感じるからです。
さて、本題に入りましょう。
魔法の水とは実はこれ。
薬局に行けば数百円で売っていますので、「オレってオヤジ臭がするんです」とかならず言って買ってください。
これを香水瓶のような小さなスプレーで噴霧しています。
上等すぎる霧吹きやエアブラシでは不規則な模様にならないかも。
実際の作業は続きをお読みください。
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ネコ耳そよ風さんのこのページでしょう。
初めて読んだときは、その工程の複雑さにめまいがしました。
また、知人に借りてプラモ作ろうDVDを見ましたが
何度も塗り重ねる工程にびっくりしました。
私の発想では「汚しに手をかければかけるだけ、自然さから遠ざかる可能性が増大する」となります。
「必要な工程をできるだけシンプルに済ます」という基本姿勢でやっていても
結果的にはかなり複雑な工程になってしまうものです。
事実は小説より奇なり、しょせん人間の頭でシュミレートした汚しより
現実の汚れは奇想天外、思いもよらない形状で思いもよらないところに付着しているものです。
ですから自分の考えに頼みすぎるのも危険だと思っています。
目指しているのは模型として良く出来ているというレベルでなく
「こりゃ、どー見ても本物だ」レベルです。
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アクリル溶剤で溶いたサビ色のパステルをかけると
キングタイガーの状態になります。

色は「ステンレス」と「アイアン」の塗り分け。
ステンレスは乾燥後に磨いています。
スタディケースの意味合いもあり、その他の塗装はいっさいしていません。
旧タイガーⅠ型の防盾は
「アイアン」を磨かないままに
同様に、アクリル溶剤で溶いたパステルで暗めのサビ色を塗っています。

オレンジのパステルを流して出来上がりです。
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アイアンの下塗りのうえから車体色で(迷彩も含めて)塗装します。
この際使用する塗料はタミヤアクリル塗料です。
筆塗りでもスプレーワークでもかまいません。

作例は、ダークイエローを筆で塗っています。
筆ムラは気にするほどの問題ではないとの立場です。それもまた人生(by 美空ひばり)。
迷彩をすると効果がわかりにくい写真になりますので
作例では迷彩をのちに施します。
部分的に、パーツごとの「塗り分け」をしています。
今回はベンチレーター、装塡手用ペリスコープ、装塡手用ハッチ蝶番、対空機銃架レール、砲身基部、砲塔周囲の厚み部分などを「ダークイエロー+ホワイト」もしくは「バフ」で「塗り分け」をしています。
わずかに異なる色で塗り分けることにより
別パーツ感を出すのが狙いですが、賛否両論あるかもしれません。
スミ入れ、ウォッシングはよほど効果に確信がある部分しかしません。
リアル感に寄与しているのか疑問もあるからです。
今回は無しです。
以上でステップ2は終了です。
ここまでで人間が意識的に作り上げる工程は終了です。
ほんとうなら、この段階でかなり本物っぽく仕上がるのが理想ですが
そうなっていませんね。
KV-Ⅱのときもやはりそうでした。
次の段階から加える汚し(ウエザリング)は
あくまで「自然に汚れる」ものなのですが
これを人間の手で意識的におこなうところに難しさがあります。
「わざとらしい汚し」に、どうしてもなってしまいがちだからです。
すなわち、次の一手は
人間の意識を超えた「神の一手」として作業するのです。
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用意した模型の実物なら金属でできている部分すべてを、Mr.メタルカラー「アイアン」で塗ります。
筆塗りでもスプレーワークでもかまいません。

以上でステップ1は終了です。
あっけないですね。
ダークアイアンやステンレスではいけないのか?という声が聞こえてきそうですが、試しましたが結果はほぼ同じです。
さすがにブラスだと色は違いますが、塗膜が柔らかいようにも思います。
アイアンが最もイマジネーションを誘う色だと思いますので、ここではアイアンを推したい。
乾燥したら磨くのか?という声も出そうです。
どちらでも結果は同じです。
下地に金属色を使う歴史は個人的にけっこう古くファーストガンダムをリアルタイムで見た世代である私が最初に作ったバンダイの1/144ガンダムにさかのぼります(1979年)。
以前紹介したガンガルブもよく見れば下地をシルバーで塗っていることがわかると思います。

当時はメタルカラーなどというしゃれたものはなかったので、グンゼのシルバーを塗った上からパクトラタミヤのエナメルで色を乗せていました。
当然、ある目的を持って。
その目的とは、上塗りの色を落とすことによって下地のシルバーを出し、「金属でできてるんですよ」感を出すことでした。
すなわち
「塗装法が全然進歩しとらんじゃないか」
とも言えてしまうわけですね。
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