
ヒバリがどこか空高くで鳴いている。
この、なにもかもが平和な世界で、人間だけが地獄の苦しみを味わうのだ。
疲れきった脚を引きずりながら、鉄でできた醜い虎のうしろをのろのろとついていく。
土の匂いに混じってたちのぼる
青臭い草の匂いが、幸せだった子供時代の遊びを思い出させた』
宮崎一誠 原作『模型作りのためのオレ設定ストーリー』より。

服や靴についた草の汁って、なかなか取れないんですよね。
草原を走り回る戦車のキャタピラにも、緑色の汁がつくんじゃないの?
と思ったので、やってみました。
塗料ではなく、本物の草の汁をつけてみたかったのです。
結果は・・・・ほとんどわかりません。
サビ色に負けてしまうのか、写真に写らないほど
というか、肉眼で見てもよくわからない程度にしかなりませんでした。
むむむ・・。
(こうなったら、油彩のミドリでわざとでも色を入れてやるー!)
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コーヒーでウォッシングしたら、どうなるんだろう???
誰もやったことのない技術は、誰かが人柱になってやるしかあるまい。
というわけで、やってみます。
違いのわかるコーヒーを、車体上にばらまきます。

溶剤は、もちろん「お湯」。
筆に付けて、コーヒーの顆粒を溶かしていきます。
写真では、大量にばらまきすぎ。
もう少し、少なめで良いようです。

ダメな時は、洗い流せばよいだけです。
何らかの手応えを得るまでは、躊躇なくやってしまいます。
これに限らず、塗装において「恐れることは何もない」です。
行き詰まった時は、ペイントリムーバーや、ラッカー溶剤で
白紙撤回、
すべてをリセットできてしまうのですから。
やったもん勝ちですよね。
やればやるほど、経験値は、上がる一方なのですから。

コーヒーを用いると、ツヤが出るようです。
オイルの表現などには、もってこいであるように感じました。
わずかなベトつきと、コーヒーの香り、
シミになりやすいので、オイルじみに使えると思います。

しばらく眺めながら、落とすか?、残すか?、残す部分は?
などを検討したいと思います。
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「白立ち上げ」は見たことがないなあ・・・
そこで
どうせ油彩を使うなら
思いっきりカンバスに見立てて、100パーセント「描いて」みたらどうなんだ
と思っちゃいました。
ラッカーのフラットホワイトでベースを作ります。

わたしのもらった油彩は
キャップがこびりついていて開けることができず
チューブのお尻や、途中を破いて色を出しているんですよ。

油彩で絵を描くのは、高校の時の美術の時間以来
二度目です。
こりゃまずいです。
これでリアルまでもっていくことは、まず不可能。
どうやって他の部分と整合性をとるか、難題です。
一日経って、触ってみました。
ヌルッ!
ギョエー!かなり薄めて塗ったのに、まったく乾いていません。
模型用塗料は作業性重視だったのですね。
すぐ乾くには、それなりの利点があったのです。
油彩は長期戦になりそうです。
というわけで、後編に続きます。(いつになるか不明です)(汗)
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その特性や、塗り方、適した用途などがわかりません。
油彩のバーントアンバーを、何でもかんでも塗りまくっています。



溶剤で薄めた油彩は、わずかな色調差を表現するのに
とても適しているようです。
乾燥が遅く、輪郭がシミになることがありませんし
少量で、どこまでも塗り広げられる浸透力があります。
湿潤するような感覚がありますが
下地を冒さず、乾燥が遅いので
さっと一拭きで消えてなくなります。
まさに「ウォッシュ」するという感覚が、実感としてはじめてわかったような気がします。
(いまごろかよっ!)
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うまいことに‘砲身’のようなものまで付いているんです。
すぐさま、ケータイで撮影しました。

それにしても本物のこの情報量の多さはなんでしょう。
形状の複雑さは、抜きにしても
平面部分でさえ、微妙な階調の明暗差や複雑な色味が混在しています。
これを見ると、フィルタリングするとしても
小さな面積で細かく色味を入れた方が良いのではないかと感じます。
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ヤークトタイガーのブタの鼻(防盾)を作りました。

結果的には大満足。
この方針で、全体を塗ってだいじょうぶだと確信を得ました。
いたずらに臆病な秘密主義によって作り方を秘匿し
自らの優位を保つ姿勢は望むところではないし
モデラーが活発化することが、
模型界の発展につながると信じて・・・
以下、だれでもできちゃう「作り方」です。
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「なにっ!油彩だって!てめえ、パステルだけでがんばるって・・・」
とお思いのあなた。
「そ、それは、そのルソーだって・・・」

というか、時は流れました。
「いつか油彩デビューする時のために、ちょっと練習しておこうかと・・・」
というか、
たまたま油彩セットを手に入れるチャンスもあったのです。
世は、引っ越しシーズン。
「それ捨てちゃうんですか? もらっちゃっていいですか?(ニヤリ)」
というわけなんですが、・・・やっちまったんです。
ここからリカバリーが可能なんでしょうか。
小スケールモデルに、1/35の技術で臨んだことが、そもそも間違いだったのでしょうか。
飛行機やスターウォーズ系の技術を使うべきだったのか。
「ララァ、教えてくれ!どうしたらいいのだ!」
by シャア・アズナブル
囲碁の世界だと、先の読めない初心者ほどだらだらと最後まで打つそうなんです。
『ヒカルの碁』にこんな場面があります。
相手「まだ打つの?」
ヒカル「え?オレ もっと打ちたいけどダメかな?」
相手「だってもう勝ち負けハッキリしてるじゃん
ボク疲れるだけ損だもん」
もしかして、そんな状況?
1/35に比べれば、1/72とか1/100って、「塗膜の厚み」も、半分とか1/3であるべきなんでしょうね。
ある人形師の方は、失敗作をずらりと並べて飾ってありました。
「自分に対する戒めです」
って。
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単調な仕上げにお悩みのあなたに贈る
塗装に表情をつけるための方法のひとつが、「同色二重塗装法」です。
車体のベース色に、いつもならメタルカラーなどを用いるのですが
今回は、レッドプライマー色にしました。
その上から、さらに同色に調色したレッドプライマー色をかぶせます。

下地、ラッカー塗料のレッドプライマー色
上塗り、アクリルガッシュのレッドプライマー色
調色して完全に色を一致させるのは至難の業ですが、同色とは言いつつも
テキトー同色で、むしろOKです。
わずかな色の差を色むらとして利用するのが目的ですから。
アクリル溶剤とティッシュで、上塗りを部分的に剥ぎ取ります。

こんな感じになりました。
え?これがどうしたって。
そういわれれば、どうってことのないテクニックなのですが・ ・ ・ ・(汗)
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結果的にはスミ入れというか、なんというか・・・?

「ところで、あんた、スミ入れはしないって言ってなかったっけ?」
と思われたあなた!、素晴らしい記憶力です!
そういうときは、ジャン・ジャック・ルソーを引き合いに出すようにしております。
教育界の必読書、教育論の名著『エミール』を書いた彼も
5人、もうけた自分の子供は、
全員、孤児院へ送ったのであります。
「ルソーなおもて論説と実際の行動はちがう、いわんや宮崎をや」
であります。
で、さっさと、次へ進みます。
ガンダムマーカーをつかって、サビをぽつぽつと点付けしました。

ガンダムマーカーは、ペン先が硬く、小さな点がわりと入れやすいのです。
それでも一部しか行ないません。
このごろは、「ひとつの表現方法は、同時に見える面では、一カ所かせいぜい二カ所にする。
同じようなテクニックは、二割以下に抑える」
ように心がけているからなんです。
素晴らしい表現のテクニックが、全体にまんべんなく施されて台無しになっていると思う作品を、しばしば見かけることから、このように思うようになりました。
なんというか、表現の均一性の高さが、巨大感を損ない
ミニチュア模型に見せてしまっていると思うときがあるんです。
ダークイエローにフラットイエローを混ぜた黄色(タミヤアクリル)で
大きすぎるキズなどを修正しました。

ヨーロピアン(ユーロ?)モデラー(アメリカンモデラーも)の主流は、絵画的手法ですが
彼らは、絵画的手法に疑いのない自信もって製作に望んでいるように思われます。
「絵で、リアルを描ききることができる!」と。
確かに見るものを魅了する超絶作品を描ききっており
描き方のレベルがハンパじゃないです。
彼らの(写実的)絵画の歴史が、そうさせるのでしょうか。
何かが、日本人とはちがうと思わざるを得ません。
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飛行機(模型)の技術を用いた方がベターではないかと
思うものの、持ち合わせの技術がないので
これまでの延長でやります。
筆塗りで赤いラインをいれました。
デカールが用意されていますが、突起物の周囲に破断なく貼るのは、おそらく無理だと判断しました。

ピンポイントウォッシングで、凹モールドにスミ入れ。

エナメルのグレーを使いましたが、みんながシミになるというのは
こういうことを言うのでしょう。
(個人的にはあまり気にしません。悪手を好手に変えるのが腕のふるいどころだと思ってしまうもので)
基本塗装を少しおかすのが原因のようです。
その点においては、水を溶剤として使うアグアリングは安心していくらでも汚せます。
話は戻りますが、戦車でもミニスケールモデラーは、ほとんど皆、超人的技術の持ち主ばかりです。
彼らなら、このジェットモグラも目を見張る作品に仕上げられるかもしれません。
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あまりに小さすぎて
どんな作業をしたのか、はっきり判別し難いことも多いものです。
そこで、できるだけ「どこをどうしたのか」が
わかりやすい写真を提供することが個人のブログの有用性を高めることになるでしょう。
で、ずいぶん前から基本塗装をしたまま放置プレイになっていたモールにスクレイピングで引っ掻きキズをつけます。

塗装はアクリルガッシュにておこなっていましたが
粘度の高いまま塗っていたので、塗膜が厚く
狙ったよりも大きめにぱりぱりと剥げてしまいます。
経験値の上がった今なら、水を混ぜてもっと薄い塗膜で仕上げるところです。
繊細なキズをつけることができます。
最後部のジェット部はこのように汚してみました。

こんなふうにならないですか?
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プラスチックを「鉄」や「木」に見せる遊びなんだから、という
ご意見もありましたので
ならば、こういった部分も金属板を使わずに
できるだけプラスチックでいくべきだなと認識を新たにしました。

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パステルを塗り付けただけの画像が、思いがけず多大な情報量を持っていたのです。

本物の写真と、模型の写真を比べたとき
「いったいどこがちがうのか?」ということが常々頭に引っかかっていました。
あるとき、思いついたのが
「情報量の差」でした。
どうやら、サムネイルのような小さなものでも
新聞記事のような解像度の荒い写真でも
本物の写真の方が、似たような模型の写真よりも圧倒的な情報量があるようなのです。
ここまでは誰しも同じように考えるところでしょう。
そこで、塗装に工夫を凝らして、多くの情報を付加しようと試みがなされます。
わたしも、三突で同じようにやってみました。
ところが、どんなに凝った塗装よりも、
ざらざらのパステルのザクヘッドの方が情報量がはるかに多いのです。
ここで、立体の持つ圧倒的な情報量に気づかされました。
立体的なテクスチャーを持たせて情報量を増やすことが、当面の表面塗装の課題になっています。
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タケノコと同じ二次曲線を描くドリルを採用。
低燃費で地中をぐんぐん進みます。

旬の食べ物を食べることの重要さがだんだんわかるようになってきました。
生き物(人間)は、他者の生命(動物であれ植物であれ)を取り入れることでしか生きられない。
ならば、もっともエネルギーに溢れた旬のものをというわけです。
ものすごく体が疲れて、弱っている時には
体が欲しがる食べ物が、すぐわかりますね。
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