
「ドリフト!? まさか!」

「・・・のダウンヒルにすごい直線があるだろ。
とても曲がんないようなスピードで突っ込んで来て、ドリフトで曲がっていくんだ」
「そ、そんなことが!」
「なんでもトップギアの限界速度をニュートラルにぶち込んで超えるらしい。
速度がのったところで信地旋回!! テールが流れたところで
逆信地旋回でカウンターを当てるという」
「ばかな!T-34のレバーはかたいことで有名だ。
そんなことが出来るはずがない!」
「カナヅチでぶっ叩くんだと」
「カナヅチはT-34のドライバーならみんな使っているさ。
そいつはいったい何者だ?」
「タクミノフ・フズィワランスキー。
ウォッカをグラスからこぼさないように走るトレーニングを積んだ男」
「滑ってんのか?」
「履帯も、古いタイプのものを選択するらしいな」
(上記の会話はほとんどフィクションです。
ご存知でしょうが、戦車がドリフトするのは本当です。
知らない方のために「ドリフトする戦車」(YouTube)」
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結論は「無理にでも機能させて塗った」というのが実情でしょうか。
車体全体を、白で始めるのではなく
部分的な白立ち上げは、なおさら無理な結果をもたらすことが予想されます。
なんとかするしかないという状況に自分を追い込んで
考えに考え抜いて、試行錯誤するうちに
思わぬ効果の新技法を得ることも出来ています。
やってみて面白かったし、オマケもついて大成功でした。
白立ち上げの前回までの様子。

ここから、ダークグリーンに調色した油彩を白い部分に塗ります。

ポスカのざらついた塗装面には、色がのりやすい印象があったのですが
やはりムラになってしまいました。
さあ、これからどう料理するのか。
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結論をいえば、
・・・いや、あえてここで結論は差し控えたいと思います。
完成した作品全体の中での位置づけをもって、評価すべきではないかと思うようになったからです。
とりあえず、前回までのバスケット部の状態です。

油彩をのせてみて、あまりのダイナミックな色付きにびっくりしたところまででした。
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異なる色をベースにして、左右にわずかな色味のちがいを
演出する意図をもってます。

塗りはじめから、2週間ほど経って、出来上がったものは・・・。

うわー、 まったく変わんないものになりました。
しかも、ありふれた配色。
サビ色の鋳鉄製部分と、ゴム部分の2色塗り分けです。
いや、よく見ると、1/100ぐらい差があるようです。
このわずかな差が、「効いてくる」と信じることにしましょう。
何をしているのかといえば、情報量を増やすようにしているのです。
じつは、ゴム部も、ジャーマングレイとタイヤブラックで
ランダムに塗り分けてみたのですが
さすがに、これは・・・。
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(ん?違いますって)
といっても、どうしても素直につくることが出来ないんです。
この分野もまた、壊さざるを得ない性分のよう。

うまく壊れてくれたときは、キレイに出来たときより
ひときわうれしい。

壊れゆくもの、朽ちゆくものの中に、美を見出す感覚と
わびさびの感覚は同じものなのでしょうか??
クラッシュモデルの方が、
出来上がりの中に「時間を封じ込める」ことが可能で、
なおかつ「ドラマ」を感じさせることが出来るように感じてしまいます。
表現者は、今、表現したいものの発露として作品を生み出していけば
それで良いのではないでしょうか。
作風が変わったときは、作者の内面も
なんらかの変化をみせたことになろうかと。
つまり作品そのものが成長の軌跡になってしまうんですね。
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すべて異なる色、塗り方をしてみました。
50パーセントしか見えなくなりますし、意識は外側の列に向くので
バラバラな印象はうすくなるはずです。
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ロボットというものは、人間と敵対するものという位置づけがなかなか揺るがないらしい。

もともとの映画「ターミネーター」は、
あのユル・ブリナー演ずるガンマンのロボットが追いかけてくる映画(なんでしたっけ?)の現代版みたいな作品でした。
「2001年宇宙の旅」のH.A.L.にせよ、スカイネットにせよ、最近の映画「イーグル・アイ」の?にせよ、人工知能はすべて人間に反旗を翻すように描かれるのが通例。
ですから、逆に「ステルス」のラストシーンでは、びっくり。
人工知能が、自己犠牲で人間を助けて死んだ場面を見た最初の映画でしたから。
さて、三突F/8は、足回りの塗装で、行き詰まって長らく停滞中。
キャタピラや転輪の塗装が完璧に決まってからでないと、車体上部を接着するのが不安なもので・・・。

少しいじってみましたが、どうなんでしょう。
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ほんとはこんなに近くで見ちゃいけません。

少し離れて見ると、異彩を放つ独特の存在感なんです。
油絵の風景画だって、遠くで見るとものすごく本物のように見えるのに
近くまで寄ったら、ガタガタのでこぼこっていうのがありますよね。

アーティスティックでありながら、リアルな作品を
つくられている方がありますが、思ったより難しかったですばい。

自分でやってみて、何事もはじめてわかるもんですたい。

パステルとタミヤウエザリングマスターを加えたとです。

あと、一手、二手、加えるのもありかもしれませんね。

二次元の絵画は、立体でないものを立体に見せるために
これでもかというほど光と影を多用してあります。
もともと三次元の模型には、要らないのでは?と思いつつ、やはりやってしまいました。
絵画的に描いて
立体感の表現を抜くと
あとは、色の組み合わせの妙や、タッチを楽しむだけとなります。
画家が、原色を入れたがるわけがわかりました。
ねむい色ばかりでは、面白味がないのです。
次は、もっと大きなカンバス(キット)で
今回のような塗りを楽しみたくなりました。
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古いキットだと思うのですが、ガイドピンを穴に押し込むときの
くーっという抵抗感は、バンダイのスナップオンキットに通じる精度の高さを感じさせます。

もはや「資料」は、見ないし探さないで組み立てます。
「資料」の存在こそが、未完成病の元凶。
古い小品を、気軽に楽しむのが今回の目的ですから。
題して、「対戦車砲で、アートする」。
いきなり、タミヤアクリルをレッドプライマー色に調色して塗ります。

写真は、やや彩度が高いですが、実物はかなり褪色させて塗っています。
褪色思想に基づく作品は、これが第1号になります。
その上から、油絵の具でぺたぺた塗っちゃうんですよ。

・・・・・これは、近寄って見る作品じゃないですね。
30センチぐらい離れて見るのが、適切な観賞距離かと。

アートするには、やや小さすぎましたか。
ただ、小さいことは、マイナスばかりではなく、集中力が途切れにくいとか、高まるとか、プラスの面もありますね。
大物の塗る際には、どうしても大雑把になりがちですから。
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放っておいて
ヤークトタイガーの内側のホイールを使って
実験をしてみます。
まったくの白から、塗り上げるのではなく、
中間に白を使ってみます。
ポスカ「ホワイト」をレッドプライマー色の上から塗ります。

ポスカを用いるのは、溶剤での剥ぎ取りがものすごく容易であるからです。
その上から、ダークイエローに調色した油彩をうすくかぶせて
車体色とします。
下地が白なので、調色した色よりかなり明るめになってしまいました。
さらに、バーントアンバーを流して
色調補正とサビを加えました。

乾燥してから、エナメル溶剤とティッシュで
塗装を剥ぎ取ります。
その後、パステルを2色ほど用いてサビを入れました。

思ったより、よろしいんじゃないですか。
自動車の塗装のように、白の下塗りが現れた塗装になりました。
ウソはありますが、情報量は増えますね。
サビ色にもう少し工夫を加えれば、このホイールは使えそうです。
「こんな、きちゃない塗装は、やだ!」
という方もいるでしょうね。
「う~ん、ちょっとそうかもね」
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「褪色」について考えます。
リアルに見せるためには、
「かなり褪色させた色で塗った方が良い」と考え至っているのですが、
その理由などについて、つらつらと述べてみます。
1)空気層褪色
一般的な言葉として「褪色」とは、光褪色(紫外線など)とか、空気褪色(湿気、ガス)などの現象をあらわし、印刷物などの色があせてしまうことを指すようです。
これは塗料・素材の「劣化褪色」として区別し
ここでは、「空気層褪色」という言葉を用います。

これは、空気中の塵や水分によって、遠方のものが色あせて(日中なら薄いグレーに近づいて)見えるという現象です。
二次元の絵画などでは、空気遠近法と呼ばれる技法です。
さて、これを三次元の模型に取り入れるか否か
ここが議論のしどころです。
まず、空気の存在しない宇宙モノには、当然適用外です。
(月に降り立った宇宙飛行士曰く、手の届きそうなところにバスケットボール大の地球がある)
(最終兵器ガンドロワのような350×500kmの巨大加粒子砲を視界に収めるところまで離れて見ても、はっきり見えてしまう)
次に、見る方向が規定されてしまう問題があります。
戦艦大和の艦橋や、コンバトラーVを下から見上げると上にいくにしたがって褪色させれば巨大感の演出が可能ですが、鑑賞者に見る方向を指定することが現実的かどうかが問題です。
写真で表現する場合には、有効な手段となり得ます。
最も、現実的な方法は、全体を褪色させて塗ることでしょう。
小さな模型であることを、感じにくくさせてくれます。
ここで本題です。
ガンドロワを地球に持ってくれば、かすんで見えるのは間違いないでしょうが
18メートルのモビルスーツは、かすむのか?
ましてや、
戦車は5mも離れれば、全体が見渡せますが
5mの空気層を表現に取り入れるべきなんですか?
結論は
「ほんのわずかながら、褪色している」
です。
ほんのわずかだと思います。
じつは褪色して見えるもっと大きな要因を、発見しました。
続きは後日、写真が用意できてからということで。
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バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝された。
6/9の読売新聞に吉原真理ハワイ大学教授の文が掲載されていました。
長くなるが引用します。
『私は今まで辻井さんの演奏に触れたことはなく、実際に聴くまでは多少懐疑の念を持っていた。
盲目でありながらこれだけピアノが弾けるのはもちろん驚異的だが、果たして本当にほかのピアニストに匹敵するものなのか。
盲目なのにここまで弾けるのはすごいという理由だけで注目を浴びているのではないか。
そんなことを考えていた。
しかし、予選の演奏を聴き、そんな思いはたちまち雲散霧消した。
ショパンの練習曲ハ長調作品10の1が始まってわずか数小節で、ぽろぽろ涙が出てきて、1、2分もたつと辻井さんが盲目であることはすっかり忘れてしまった。
じつにまっすぐな解釈でありながら音楽的に洗練され、聴衆の心に訴える演奏なのだ。
演奏の後、聴衆は総立ちでブラボーを連呼し、拍手は5分以上も続いた。
ソロ・リサイタルだけでなく、セミ・ファイナルで課される室内楽とファイナルでの協奏曲に至るまで、彼の演奏はあくまで誠実で深い人間性にあふれたものだった。
それはあたかも人類への希望や信頼を聴衆に与えるかのような幸福な音楽だった。
このコンクールのファイナルに残ったピアニストたちは、誰もが強い音楽的主張を持っていた。
しかし、中には自己中心的なメッセージのみが先行し、音楽はそのための道具に過ぎないとの印象を与える演奏もあった。
その点、辻井さんには書かれた音楽にまず身を委ねるという、クラシック演奏家にあるべき謙虚な態度と作品への尊敬の念が感じられた。』

これを読んだとき
自分自身を模型的に当てはめて
考えてみたらどうなるだろうと思いました。
現実の装甲板やサビやらをモデラーが咀嚼し、モデラーなりの解釈で抽象化し
ミニチュアの模型の中に落とし込んでいく作業は、
楽譜の解釈と同様な作業に違いない。
さすれば
音楽の演奏と似たように、最終的には人間性が反映されるものなのだろうと。
ただし
今はまだその域に達していない。
いくら人間性にすぐれていても、ピアノが弾けなければ表現も何もあったものではない。
超絶技術は、前提として存在する。
模型においても、いまは、表現力、技法の基礎練習をしている期間である。
多様な技法の中から取捨選択できるだけの力を身につけてから
そこで自分のすべてをぶつけよう。
だが、そのとき出来上がったものが、アクの強いへんてこりんなものである可能性も大有りだ。
なぜなら、わたしは自己主張の強い人間だから。
それはとっても心配だ。
つまるところ、人間性も同時に磨かなければならないということか。
はい、それがオチでした。
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そうシャアは、妹に言った。
ザビ家への復讐に燃えていたシャアが、変わったのには訳がある。
ガルマへの復讐のあとに虚しさをおぼえたと
後にキシリアに語った、その建前の裏に隠された本当の理由が。
WB追撃のため、再び宇宙に上がったシャアのザンジバルに
わずかに交信の途絶えた一瞬があった。
その数秒ほどの空白に、歴史に残らぬシャアの苦闘が凝縮されている。
時空ポケットに落ちたザンジバルは
1942年夏のシベリアに不時着したのだった。
つづく
クリアオレンジをアイドラーホイールに。
オイルをこぼした表現です。

スプロケットとロードホイールに。
写真ではわかりにくいですが、スプロケットの歯の側面の根元あたりにぐるりと入れています。
キャタピラとの接触で付いたオイルという解釈です。

ロードホイールのオイル垂れは、色が強く出過ぎてしまいまいました。
それに、もっと細かい筆を使うべきでした。
予備キャタピララックのピンにも。
接触によってサビが出やすい部位なので当然塗るだろうと。

砲身のジョイント部にも。
2ピースの砲身は、先だけ交換できたのかは不明。
でも、作る時はくるくる回しながらねじ込んであるに違いない。

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これまでツヤのあるオイルの表現は、ほとんど施したことがなかったので
過去作品に、試してみます。
タミヤアクリルのクリアオレンジを
アクリル溶剤で、薄めて塗るだけなんですが、
薄め過ぎた場合は、乾燥後に見ると
「????」で、効果がほとんど確認できません。
原液に近いと、オレンジ色が強烈に残る場合もあります。
「じゃあ、調色して塗れば?」
というのは、もちろん正論。おそらくそれが正解かも。
でも、わずかなアクセントなので
少しぐらい強い色味が残るぐらいでいいんじゃないかという気もするんです。
37ミリ砲の車輪のハブの部分に適用。

下地の色が、濃いところに塗るのが危険が少ないです。
クリアオレンジそのままの色でも、問題が起こりません。
また、パステルがのっている部分にも好適。
ホコリに染みたオイルの雰囲気になります。

可動部分に注油したんですよ、と感じさせる効果が出せれば成功でしょうか。
(それにしても、こんな小さな砲にもサスが付いてるよ!ドイツ軍)
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恥ずかしい精度ですが、なんとかなるでしょう。
どなたか、六角プラ棒をキレイにカットする技をご存知でしたら教えてください。
普通は、なんらかの工具を用意してからやるのが正統派のモデラーなんでしょうけど
フリーハンドで切っちゃうのが、わたしなんです。

ここのところ、本物のように見せるためのリアルの三要素として
意識しているのが、
「情報量」「褪色」「シャープなエッジ」なのですが(この分類に違和感を感じる方も、いらっしゃるでしょうが、系統立った考えではなく製作上の注意点のようなものです)、
シャープなエッジについていえば
本物のシャープさは、到底、模型の及ぶものではないと思い知らされますね。
本物のガンダムを見てしまうと。
絶対的な「モノの大きさ」の違いを取っ払ってしまえるほどの造形を、
作ることが出来るのでしょうか。
そこが挑戦の、し甲斐のあるところなんですがね。
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「こんなにうれしいことはない」by アムロ・レイ
「あなたが現状を変えられる唯一の人間だ。
あなたの夢が何であれ、それを追いなさい」by アーヴイン・マジック・ジョンソン
「物理的であれ何であれ、いつも自分のやることを制限してしまうと、
それはあなたの仕事や人生にも広がってしまう。
限界などない、停滞期があるだけだ。
そこに留まってはいけない。
それを越えて行くのだ」by ブルース・リー
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このざまであります。
つまり、いつまで経っても完成しないとお思いのアナタ!
まさしくその通り。
言い訳がましく
手を入れた箇所で写真の残っているものをご紹介いたします。
異物混入防止用ストリッパープレートは、キットの部品を薄くして使用。
ボルトは、大きめのものに変更しています。
ぶつかり部分には、溶接痕をつけました。

基本的に、デカールは好きになれないんですよねえ。
シルバリングを起こしたり、他の部分と妙に質感が違ったり・・・。

相変わらず、ラッカー溶剤をひと塗りし、四角い部分だけに、つや消しクリアを吹いて対処しました。
油彩を薄くかぶせて、質感を整える方法も別の部分では取り入れて、成功しています。
そうこうしているうちに、キャタピラに亀裂が!

タミヤの接着可能ベルト式キャタピラは、テンションに弱いようです。
あちこちに亀裂が入っています。
ちょうど手元にあるAFV CLUBチャーチルのベルト式キャタピラに代役に立ってもらいましょう。
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