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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
赤と黒
二十代のはじめ頃まで、スタンダールの『赤と黒』が、わたしの恋愛のバイブルでした。
女のために命を懸けることこそが、唯一、男の死に値するといった思想に取り憑かれていたようです。
赤と黒この写真はソフトウエアで画像処理しています

当時、勤めていた会社の長崎支店にとても美しい女性がいました。
やや小柄でしたが、全盛期の松坂慶子を彷彿とさせるきりりとした爽やかな美人です。
しばしば長崎支店へ寄る機会があったのですが、あるとき
「休みの日は何をしてるんですか」
から始めて、いっしょに飲みにいく約束を取り付けることができました。
約束の当日。
こういう日にかぎって、憎たらしいほど仕事が山積して早く帰ることができません。
20:00、もう(待ち合わせの)約束の時間です。
「遅くなったけど、いまから出ます」
そう、公衆電話で伝えると(当時は携帯なんて便利なものはないので)、
インターチェンジまで蹴飛ばすようにクルマを飛ばします。
高速道路に乗ったら、アクセルを床まで踏みつけます。
回転振動がないはずのロータリーエンジンが膝先で唸りをあげ、空中分解しそうな振動と轟音に包まれます。
追い越し車線を、ハイビームしたままで、アクセルを緩めることなく走り続けました(恐かったけど)。
高速道路のカーブがこんなに急だと知ったのはそのときです。
そんなとき『赤と黒』のことが思い出されました。
「これで死んでも本望だ(意味を取り違えてる?)」

途中、血の気の多いクルマが追いかけてきましたが、差が詰まらずあきらめたようです。こちらもMAXでしたから、リミッターカットでもしていなければ無理でしょう。

かなり遅れて(1.5~2時間?)、彼女と合流しました。
最初から彼女は少し怒っていたようです。
(あたりまえか)
努めて楽しい時間にしようと振る舞ってくれていたようでしたが
話が、お互い噛み合ず、彼女は失望したようでした。
当時、彼女は26歳で、社会経験も積みじゅうぶんに大人の女性でしたが
わたしは、学校を出たばかりで、理屈が先行しているような時期でした。
大人の女性を相手にするには、いささか子供過ぎたようです。
そのときの様子は、なぜかはっきりとは思い出せません。
二人で何を食べたのか、何をしゃべったのか・・・。
ただ、二件目のツーショットバーで流れていた空虚な雰囲気だけが思い出されます。
もうひとつ、移動中、二人で街を歩いているとき
すれ違う人々の視線が、つねに同じ軌跡を描くのは笑えました。
男も、女も、同じように、まず彼女に視線が行き、
次に(どんな男が連れているのかと)わたしに視線が移るのです。
衆目を集めるような女性と連れ立って歩いたのは
あれが最初で最後です。

その後、彼女の家に何度か電話しましたが、二度と取り次いでもらえませんでした。

まだ執着のある相手にふられた場合、男であれ女であれ、もっとも建設的な考え方は
「必ず後悔するような男(女)になってやる」
と思うことでしょうか。
若かった頃の、苦い思い出です。

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テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

狼から犬へ
人間は、快適な人工環境をつくりだし
そこに包み込まれて暮らしている。
これをカンタンに言うと、自らを「家畜化」していることになります。
25ポンド砲ディテール1
家畜化した人間のオスの生命力が低下するのは必然だと思っています。
25ポンド砲ディテール2
先日、カブトムシを怖がって触ることのできない大人の男がテレビに出ていました。
25ポンド砲ディテール3
生きるか死ぬかが、主要な関心事ではない現代において
野生性が失われてしまうのは仕方のないことでしょう。
そうした流れが根底にあっての「草食系男子」の出現だろうと感じています。
25ポンド砲比較

『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)の著者 桜木ピロコさんによれば
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長期に渡ってコツコツやってます
加藤鷹著『秘技伝授最終章』KKロングセラーズ刊によれば
その方面の技術を向上させるにはコツコツ努力するしかないとある。

『簡単に言うと、ずーっと遥か遠くにある一億円をどうやって取りにいこうかと考えている人は、一億円を手にすることはできないんです。
自分のすぐ足下に落ちている一円玉を一つずつ地道に拾いながら先に進める人は、コツコツ拾い続ければいずれは一億円になります。
(中略)
愚直なまでに足下の一円玉を集め続けた人は、いつか必ず一億円を手にすることができる。
一億円を手にする方法はそれしかないんです。
(中略)
どこまで続くかわからないけれど、とにかく一枚一枚拾い続けるしかない。
途中でいくら拾ったかわからなくなっても、とにかくひたすら拾い続ける。
すると、いつの間にか一億円になっている。』

同様に、わたしも、この方面の技術を身につけるために
コツコツやってます。
タミヤ三突が完成する間際から、塗装に入っていたF/8。
(これも塗装練習のためのワンディモデリング)
「黒豹」のイメージで仕上げようとの意図を持って
ダークアイアンを基本塗装色に選び
下塗り無しで直接塗りました。(塗膜が厚くなったタミヤ三突の反省から)
三突F/8シャープ
当然それだけではリアルとはほど遠く、
そこから延々、紆余曲折しながら、やっとここまで。
一見すれば「黒」、ひと言で言えば「黒」い車体で、
精悍さを感じさせるイメージを壊さずに
どうすれば、リアルに見える情報量を詰め込めるかという
未知への領域に挑戦しています。
イメージ先行で、作るのは初めての経験。
わからない答えを見つけるというのは、苦労しますね!

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皆既日食2009
午前中、デスクワークをしていたため皆既日食を見る機会を得ました。
手元にあった自動車ウィンドウ用遮光フィルムを
八重に重ねて見ます。
日食1
写真に撮るのも、これで出来るようです。
ズームアップ。
日食2

日食3
雲が陰り一時はもう駄目かと思いましたが、かすかに光が。
日食4

日食5
太陽が欠ける向きが、だんだん変わるということを初めて知りました。
(いままで、真面目に観察したことがなかったもので・・・汗)
日食6

さて、本題です。
自動車用遮光フィルムがなぜ手元にあったかというと
チャーチルのペリスコープに使ってみたからなんです。
チャーチルペリスコープ
でも、これ、じつはあんまりうまくいってません。
接着剤に、GPクリヤーを使ったのですが、
接着剤の厚みによって遮光フィルムが、やや波打っているのです。
「あんまりまじまじと見ないでくださいね」ポイントになってしまいました。

深みある黒さやツヤは、塗料をはるかに凌駕します。
貼付け方に改良の余地ありです。




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情報量を増やす練習
のっぺりした塗装面に、情報量を与えたい。
与える情報は、「正しい情報」であることが、大切なようです。
正しい情報とは、「本物である」と見る人が判断してしまう情報です。
つまようじチッピング3アクリル溶剤でムラを作り、つまようじチッピング

情報量を増やしても、それが「こりゃ模型だな」と
わかってしまうような情報だと、まさに逆効果。
増やせば増やすほど、おもちゃになってしまう結果を招いてしまいます。
ここは落とし穴のひとつでしょうか。
ひどい場合には、それがトラウマになってしまって、
エラーをおそれるあまり「ほどほどに」キレイに汚して出来上がりで
それ以上はどうしても筆が進まなくなったりとかするみたいです。

「限界まで突き詰めることでしか、その限界を突き破ることはできない」でしょうし
やるところまでやらないと気が済まない性格のようで
バカと言われようがやるだけやるのです。
(たとえ、失敗でも)
以下は、やや失敗かもの記録です。
25ポンド砲情報量2白いぷつぷつはミョウバン水の噴霧

試行錯誤の段階は写真に残りにくく
非常に細かい、微妙な作業をしていて記録に残すのが難しい過程です。
写真で、ご判断ください。
25ポンド砲情報量3 油彩でダークグリーンに調色し、スポンジチッピング

細かい情報を与えるように心がけることが、ひとつの原則のようです。

25ポンド砲情報量4キズを増やし、パステルでサビを入れ、ミョウバン水を再結晶化。

結果を見ながら、何が良くて何が悪いかを取捨選択しながら次の作品に活かすことが
この作品への供養になるでしょう。
うーん、特段の成果が、いつも得られるとは限りませんね。

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砲身の塗装を考える
砲身は、戦車のひとつの見せ場となりますので
どんな仕上げにするか、考えどころです。
ダークイエローの車体に、レッドプライマー色の砲身というのは、よく見る組み合わせで
アクセントとしても配色がよろしいです。
最近では、最新の研究成果をふまえて
グレイプライマー色の砲身が流行になりつつあるようでもあり
これで行きたいなと思ったところが
ヤクトタイガー砲身レッドプライマー色
なーんと、シルバーで下地塗装を済ませた上から
レッドプライマー色で塗装済みの砲身が、転がっているではありませんか!
(すでに塗ったことを忘れていましたよ)

ええい!と懲りずに、またポスカで塗ります。
ヤクトタイガー砲身ポスカ

どうしたものかと、思案しているとポスカが落ち始めました。
それならばと、面白がって、回転させながらティッシュで
さらに、こすり落とします。
ヤクトタイガー砲身ポスカ剥がし

これから、さて、どうする?
と自問自答。
出した答えは、「タミヤウエザリングマスターを塗ったらどうなる?」というもの。
タミヤウエザリングマスター「イエロー」を塗り付けてみました。
ヤクトタイガー砲身ウエザリングマスター
ウエザリングマスターが、基本塗装色になるという前代未聞の技法です。
「たいしてリアルでもない」ですって?
転んでもただでは起きませんよ。
これをヒントに、やや改良技法で、三突の砲身をグレイプライマーバージョンとして仕上げてみたんです。
三突砲身グレイ仕上げ
ちょっと、ちょっと、これ、キタんじゃないですか?

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つまようじチッピングをやってみる
熱田さんの「つまようじチッピング」を試す題材に
基本塗装の済んだ25ポンド砲は格好です。

さっそくやってみました。
「げ! ちっともそれらしくならない!」
つまようじチッピング1

「うわっ! なんじゃこれ」
つまようじチッピング2

つまようじチッピングとは、油彩のバーントアンバーをつまようじの先に付けて
塗装面にこまかなサビをのせていくものだと理解していましたが
浅はかでした。
ヒロナリさんの記事でも、カンタンにリアルなキズができる!と書いてあったものですから、てっきり簡単なんだと思い込んでナメてました。

いかなる技法でも、それを単純に用いたからといって
リアルになるわけではなく、
つまようじに付ける絵の具の量とか、
あらかじめ新聞紙などにこすりつけて、かすれるぐらいに調節するとか
つまようじを寝かしてまわしながら擦りつけるとか
起こしてはじくとか、
それなりのコツというか、さじ加減が必要なのは当然といえば当然だったのです。
つねに、リアルに見えるかを自分で判断しながらやるべきでした。
盲目的に技法に頼る危険を再認識。

最後は自分の感覚を信じて、調整しながらやるということですね。

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スランプについて
ちょっとまとまった時間が取れなくて、更新が滞ってしまいました。
ちゃんと手は動かしていたんですがね。
ただ、あんまり忙しくなって、模型に触る時間さえなくなってくると
脳みそが、別の次元へとんでしまって
スランプ気味になってしまうようでもあります。
25ポンド砲プラ
これは、意識的にスランプ状態を作り出すこともできることを示唆しています。
(だれがそんなこと、するかって?)
このブログも、7月で3年目に突入。
そのかんに、スランプ気味になったことといえば、
そう、昨年の夏、友人たちと小旅行に行ったあと、なんとなく模型に触るのが億劫になったことがありました。
旅行とかは、スランプのきっかけになりやすいみたいですね。
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恐怖 1/1 機動ビグザム
お台場には、実物大ガンダムがあるという。
だが、九州の山奥には、実物大機動ビグザムがあるのを発見!
1/1機動ビグザム
森の中から、突然現れる異質な巨体は、ぞっとするほどです。
場所は、こちら

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Pak 38 アップデート
Pak 38 対戦車砲に運搬用のリンバーを加えました。
今回の白眉は、弾薬箱(自分で言ってりゃ世話ないよ)。
5センチ砲アップデート
でも、良くできたと思うのですもの。

こういうのは、狙って作るんでしょうか?
半分はそうですが、半分は偶然。
弾薬箱
なにしろ、初めて作るんですから、そうなんです。
次に作るときは、狙って作ったと堂々と言えるでしょう。

この水準で、ヤークトタイガーの全体を塗ったら、本物に見えそうですね。
でも、それはなぜか無理なんです。
大きいと、集中力が散漫になるからなのでしょうか??

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魅せる工夫
いよいよホイールの外側の列を塗ります。
とりあえず、裏側をテキトーに塗っておきます。
外側ホイール裏
白くなっているのは、つや消しクリアを吹いたからなんです。
この「白化」という現象も、いつかは使いたいと思っていまして、コントロールの練習のために、わざと雨の日に吹いたりしています。

話を戻しましょう。
塗装プランについて思いを巡らします。
ランドマークとしては、ザウコップがあります。
あれを目指して、ホイールも車体も塗ってしまえば良いのだと思いますが
不確定要素があるのです。
それは「迷彩」です。
正直に言ってしまえば、「迷彩は大嫌い」です。
塗膜を厚くする要素が増えるので、筆塗りのわたしにとって大問題だからです。
逆に「単色塗装は大好き」だし「カンタン」に感じるんですよね・・・?
これは世間と逆みたいなので、つねに違和感を感じるところではあるんですが。

もうひとつの不確定要素は、ザウコップは鋳造でしたが、車体は圧延鋼板で、ホイールはプレスにナットと、材質表面の表情が違うことです。
鋳造のザラつきに頼って情報量を増やす手は、今回は使えません。

悩みながらも、とりあえず見切り発車しちゃいます。

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