
模型趣味に出戻る前は、ブームに乗ってクワガタを育てていました。
その頃、育てていた最大種、パラワンオオヒラタです。

今回捕まえたミヤマは1/35フィギュアサイズのボリューム感ですが
それに比べ、パラワンは圧倒的です。
生前には、国産カブトムシとも対峙させましたが、大アゴを開いて威嚇すると
脚力の強さではクワガタに勝るはずのカブトムシが、一目散に逃げ出してしまいました。
昆虫の飼育を通じて、様々な体験をしました。
驚くことがいろいろあり、自然の摂理の偉大さを学びました。
最終的には人間が手を出す世界でないと判断し
対象物が生物ではなく、
安定したプラスチックである模型の世界にかかわることになったのでした。
(在庫も成仏させてあげたいと思っていましたしね)
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高地に住み、比較的、気温が低い場所を好みますが、突然のことだったので驚きました。
山道の路上を、のそのそ歩いていたのです。

休日ということもあり、YZFやハヤブサやGSX-Rなどのバイク乗りやロータスエリーゼが連なって走っていましたが、よく轢かれなかったものです。
ノコギリ、コクワ、ヒラタは捕まえたことがありましたが、ミヤマは初めてです。
このいかつい派手な外観は、ランボルギーニクワガタとイメージしています。
優美なラインのノコギリは、フェラーリクワガタ。
質実剛健の丸いヒラタは、ポルシェクワガタ。
寒冷地仕様のミヤマは、表面にびっしりと細かい毛が生えていますね。
頭に他のオスと一戦交えた跡が残っています。
長く延びた大アゴは威嚇用で、強力なのは、ヤットコのような途中の突起なんですね。
男性ホルモンは、縄張り意識を強化しますから
侵入者に対して攻撃をするのです。
条件の良いえさ場を見つけたら、他のオスを排除し、メスには、ごちそうし交尾します。
ごちそうしたあとに目的を達することが出来るのは、どの生物のオスも同じです。
有利な資源(領土、植民地)をめぐって戦争するのも同じです。
ところで、クワガタムシは英語で stag beetle です。
stag ? 三突のStuG III と何か関係があるのでしょうか。
低く身構えた三突のイメージとクワガタムシのイメージがだぶります。
ドイツ語でクワガタムシは Hirschkäfer らしく、
どうやら無関係のようです。
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ふと、撮影データに目をやると
なんと!夜景の撮影サンプル写真にもかかわらず
ISO値は 100 なのであります!
(そのせいでシャッタースピードは 1 秒)
すなわち、高感度画質がどうのこうのと取沙汰されているデジタルカメラですが
(ISO800とか、1600とかが使えるとか使えないとか。一般に数値が増えるほど、画質はざらざらぶつぶつになります。そのかわりシャッタースピードが速くなりぶれを防げます)
ここ一発のときは、
100 なんですよ。
そのカタログは他のサンプル写真もぜんぶ 100 で撮影されています。
わたしはこれまで AUTO に設定していまして
蛍光灯で撮影する時などは、自動的に 200 ぐらいに上がっていたようです。
このことから、三脚を使いさえすれば
(というか三脚なしの模型撮影はむずかしいと思いますが)
シャッタースピードが遅くなっても
100 固定にした方が、キレイな絵が撮れるはずです。
ところで、先頃、シャア専用カメラが発表されましたね。
ジオンのステッカーを貼れば、気分はシャアです。
その他にも100通りのカラーコンビネーションがあるとか。
おすすめは、ボディ:ライトブルー、グリップ:ブラックです。
実物の質感はツヤありの金属的な薄紫で、モビルスーツ感に溢れています。
AFVモデラーとしては、オリーブかベージュでしょうか。
こちらは、ツヤ無しでしぶい質感です。
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ふつうは、そんなことは見ただけではっきりしているじゃないか
といわれることでしょう。
でも、美しさと汚さのはざま、
どちらにでも転びそうな境界線のあたりを綱渡りしていると
時として悩むのです。

現在扱っている四号駆逐戦車、これは危うい。
写真ではかろうじて、「うつくしい」の側にいるように写っていますが
実物は、どうも、なんとなく、「きたない」印象を与えるように感じるのです。
人によっては、写真でも
「どう見てもきたないでしょ」と言うかもしれません。
100人が見て60人ぐらいがきれいだと言えば
どちらかといえばきれいと判断して良いのでしょうか。
人の下す美醜の判断は、何を基準にしているのでしょうか。
抽象的で判断に苦しむピカソの絵でも
平均的な絵の描き方から決して逸脱してはいないのだといいます。
ある種の法則(平均)を守ったうえでの奔放と逸脱は、うつくしい側に立つことが出来ると。

なんとなくわかりました。
きたなさとは、要するに「ノイズ」なのでは?
無秩序な、神経に障る、違和感のようなもの。
だとすれば自然の偉大なることよ、どんなにひどい傷みが加えられていてもきたないと感じることがないのですから。(例:『棄てられた鉄道遺産DVD 廃線 』の中に出てくるC 5699)
汚し(ウェザリング)なしに戦車を完結させることは難しい。
AFVモデラーとは、汚しをしながら、きたなくしないという自然の法則の再現に挑戦する人々のことであったのですね。
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「ダイレクトカッティング法」や「パステル厚塗り法」がありますが
もうひとつ、金属箔を使った方法があります。
ichamaruさんからwatanabeさん経由でご紹介いただいたTanks and THINGSのこのページ には
すばらしい成功事例が掲載されています。
これと同様の考え方で、「アルミホイル法」として
サビサビのタミヤ四号H型を作ったとき一度試したことがあります。
曲面ではしわが出来たり、境目の処理がむずかしいなどの問題がありますので
平面部に、全体に貼付けることで対処してみました。

このとき使ったのは、台所用のアルミテープです。
粘着材がついているので、そのまま貼付けることが出来ます。
欠点は、その厚みです。
アルミホイルよりもかなり厚みがあり、問題が起こることは予想されましたが、とりあえずやってみました。

少し剥がしてみましたが、意外に粘着力が強く
塗料の剥がれとは似つかない状態になってきましたので中断したのでした。
これから得られた教訓は
「金属箔は、薄いものを使うこと」
個人的には、ふつうのアルミホイルで十分いけると確信しています。
Per Olav Lundさんの使ったメタルホイルも
ゴールドカラーと書いてありますが、金箔とは書いてありませんし
段差を消すのにサーフェーサーを使ったり、ペーパーがけをしたりされています。
(金箔の柔らかさ、もろさはこういった用途にまったく向きませんし、写真からも金箔でないことは明らかです)
課題は1)接着剤、あるいは粘着材
2)曲面における、しわ対策
3)段差処理
などにあると思っております。
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あなたの夢の中だけで実在した戦車。
世界で初めて、この世に戦車を送り出したイギリスの伝統、
その正統なる後継者に
あらたな革新が取り入れられました。
チャーチルの進化はさらなる戦車の理想を実現しています。

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「ぶはは・・、ナルト!それで分身したつもりか!?
似ているが、よく見ると違うぞ、それでは本体がバレバレだ」

「ちくしょう!完璧に同じにするのは難しいんだってばよ!」
「まあ、完璧性をあげるために
それ以上チャクラを投入してもムダに消耗するだけだろう」
「オレは、ぜってーあきらめねえぞ」
「微に入り細に入り似せたところで、並べてみなければわからんのだぞ」
「なに言ってんだ、カカシ先生!
みんな0.2ミリ、いや0.1ミリのちがいが気になって
エッチングパーツ使ったり、ステンワイヤーに替えたり
真鍮線を使ったりして、
大量にチャクラを投入しながら実車そっくりに作ってんだ!
塗装だけが実車も観察せずに、
似せようと思わないで
好き勝手に塗っていいはずがねえってばよ!」
注:わたし、ナルトじゃありませんから(汗)。
塗料を溶剤で剥ぎ取る技法の場合、こまかな模様は偶然 性に頼ることになるので
完全に同じ模様を残すことは難しいです。
それが出来るように、精度を上げよということかもしれ ませんが。
かくなるうえは、もはや描くしかないかも。
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タミヤのラングは四号戦車系列の古いシャーシでできています。
排気管部分はかなり肉厚です。
排気管にベコベコ管を出すためには、
金属に替えたり、それらしく削り込むか、
または、炎を使う危険度の高い(失敗する危険も)方法がありますが
今回はそのいずれも用いません(だからこそトンデモなんです)。
まずは見えなくなる部分に穴を開けましょう。

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砲塔には、当時、施してみた鋳造表現の新しい試みがあります。

ものすごく粗いヤスリで、ガリゴリと削ってみたのです。
実物のチャーチルの砲塔は、ソ連戦車のようにデコボコしていないのが
ほんとうなのですが
デフォルメ表現としてやってみました。
結果的には、セメダインを表面にひとかけして、少しなめらかにしてやれば良かったように思います。
溶きパテだけではない鋳造表現方法のひとつとして
他の作品との差別化に使えると思います。
同様の方法は、AFVクラブタイガー I 型の圧延装甲にも
試しています。

それはいくら何でもやりすぎだろう、と思われるかもしれませんが
案外それほどでもないです。
これまで掲載したAFVクラブタイガー I 型の写真でも
気にならなかったのではないでしょうか。
技術開発にタブーなしの方針で
今後もどんどん続けていきます。
「やれるかも」と思ったら、あらゆることをやってみます。
良否の結果は不明でも
今までと異なることをやらなければ、異なる結果は得られないから。
ひとつの結果の先に、つぎの光明が見えてくるかもしれないから。
トライの数は多いほど
上達が早いと信じています。
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「へえー、忙しいだろうに」
「同僚議員に勧められたらしい」
「なんて言って勧めたかは知らないが、その議員もアンテナがすごいね」
「ふつうは、いくら勧められたからって大人がアニメを観には行かないよね」
「ブログで勧めたけど、だれも観てないと思う」
「その意味では、鳩山さんはすごいね」
「ただ、漫画の殿堂とかの問題があるから、パフォーマンスで行ったという人もいるみたいだ」
「純粋に、いい映画なんだけどね」
「これを観たら、確実に模型が上手くなると言ったらどうかな」
「粘り強くなるね。ここで頑張らないで、どこで頑張るんだと」

「あんたなら出来るよと」
「模型も、見たことのないものを作るんだから、自分を信じて頑張るしかないんだよね」
おまけ
公式『サマーウォーズ』 本編オープニング(5分バージョン)
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これすなわち「鑑賞者の目を楽しませる」という考え方から。

全体の色や仕上げが、すべて連続しつながっている状態では
上から見ても、前から見ても、横から見ても
鑑賞者の予想の範囲内にとどまり、見飽きさせてしまう場合があります。
部分的に色を変え、アクセントを入れることで
ほんのちょっと作品にも面白味が加わります。
「あとから供給されるスペアホイールは、ダークイエローなんです」を表現してみました。
海外モデラーの方は、そのあたりが本当に上手くていつも感心します。
Adam Obrębskiさんの四号駆逐戦車もそのひとつ。
プライマーレッドを効果的に使う例は、よく見られますね。
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知るかぎり、もっとも細いハリガネは
この中にあります。

アナログ時計の針を動かすためのモーター、
そこに使われているコイルに巻かれている銅線です。
時計を拾ったので、これをぶち壊してみましょう。
はい、出てきました。

これを何に使いましょうか?
じつは、ずうっと以前から温めているアイディアがあるんです。
実用新案クラスのそのアイディア、
ご紹介しちゃいましょう!
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満足度80パーセントです。
今後、さらに手を加える可能性も、すこーし残っています。
(どこかで見切りをつけなければ、永遠に完成しないですね)

二回塗り直しました。
春先のドロドロの中を走ってきた足回りにしようと思い立ったのが
はじまりですが、途中で方針変更。
浅い水たまりを抜けてきた設定になりました。
濡れた表現がうまくいかず、換装したばかりの新品ウインターケッテに方針変更。
しばらく眺めていましたが
なんとなく気に入らず、また泥を被せて設定変更。

水たまりを抜けてきた後、乾き始めた感じにしたいと思い立つも
希望通りの表現に至らず
オイルが付いたような表現で終わってます。
いつもながらきれいではない足回り。
う~ん、静止していてもアクティブな感じ、
動きや、荒々しさ、迫力みたいなものが出ると思うのですよねえ。
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赤い増加装甲は、
「原色に近い色を用いながらリアル感をどうやってだすか」
に苦心しました。
全体写真ではいまひとつアピールが出来ていないので
拡大して見ていただきましょう。

苦心惨憺の末の答えが今回のこれです。
これでけっこう満足しています。
(同時に、これが限界ということも露呈していますね)
もっと別の解はあるのでしょうが、それはまたの機会ということで。
アクリルの赤をベースに、油彩とパステルにて
かなり長期に渡る試行錯誤をしました。
どこをどうしたのか説明することが難しい。
たぶん「長期に渡る」というところがポイント。
熟成が必要というか、すぐにはたどり着けない地平なんです。
自分の力を超えるためには、あらゆる努力をして
かすかに見えてくる光にすがりついて
自分のもとへ強引に引き寄せるような瞬間があります。
それが未知の表現を
現実に落とし込み、成功させることができた幸運といえるでしょうか。
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どうしても作りたくなって、またまたお手つきしています。

このページのいちばん下の写真にもあります。
Pak38の塗装にちょっと工夫を加えれば、カンタンにできると踏んでいるのですが・・・
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いつの間にか、いかに派手な塗装でリアリティをもたせるかが課題に変わっております。

単色のダークアイアンだったものに冬期迷彩の名残が入り
さらに、赤が入り、砲身に白が入り
加えて、盛大にサビが入りました。
もう、先の見えない五里霧中モデリング(ペインティング)というやつです。
こんなのは始めて。
毎回、新作を塗る時は、
先は不安ながらも、
狙っている表現というのは頭の中にあって塗っていましたが
今回ばかりは、ゴールのイメージがものすごく揺れています。

どこがゴールかわからないで、出来上がることがあるでしょうか。
さて、これに「ヘアスプレー法」を試してみるかな・・・?。
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