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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
彩度の変化による距離感の表現
近頃、塗っているとき考えていることは、
明度、
配色、
彩度、
コントラスト、
面白味、
というような項目ばかりで、リアルにしようとすることにほとんど配慮しないようになりました。
そういう意味で、もはやリアリティを追求する方向から離れた作品です。
ただ、意図せず偶然に生まれたリアリティは、そのまま残すようにしています。
偶然出来てしまう表現というのは、とてもおもしろい。
それが楽しみで、ぐちゃぐちゃとやっているようなものです。
戦争2

彩度について新しい発見。
近くのものを彩度高く塗り(車体前面)、遠くのものの彩度を落とす(砲塔)と距離感の表現に有効。
もちろん、水平方向から眺めたときの効果に限られます。
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見えているものと見えないもの
『昭和のはじめごろは、新聞の持っていた論説はかなり影響力があったと思います。
新聞のほかには雑誌ぐらいしかメディアがなかった時代ですから。
(中略)
そのころのマスコミ、ジャーナリズムはものすごく反軍でした。
軍縮に対しては圧倒的に支持です。
あのころの新聞を見てみると、「軍縮こそ正しい道だ。国際協調を大事にしろ」なんて主張を何ら軍を恐れることなしにやっています。
そのマスコミの力を陸軍がいちばん意識したのが昭和三年の張作霖爆殺事件です。
そのときに新聞は猛反発しました。
軍は張作霖爆殺の問題を抱えて永田鉄山以下、石原莞爾とか一夕会の連中が集まって、なんとか新聞、世論の目を事件からそらせようと相談しています。
しかしいい知恵がなかった。それが教訓になって、こんど事件を起こすときには新聞を押さえなければいけない、味方に付けなければダメだと日本陸軍は学んだんです。
(中略)
満州事変で新聞は一晩にしてクルッと変わってしまった。
ほんとうにクルッと変わったんです。
ラジオが臨時ニュースをバンバン流した。こっちのほうは全部軍からもらった情報をそっくり流す。
全然取材なんかしません。
全く軍、国家のお抱えになっています。
それに新聞が追いつかない。
ところが、号外をどんどん出したら新聞が売れたんですよ。
ラジオが新聞を妙にたきつけてしまって、新聞が「負けるものか」となっちゃった。
それでひっくり返ってしまったのかなと思いますが、それ以前に裏側ではもう十分に飲ませられていたんですよ。
情けない話だけれども、飲まされ、うまいものを食わされているんですね。
軍の機密費でね。
戦闘の情報はみんな軍から出ている。で、自然と軍の意向に寄り添うようになる。
そういう形で、本当に驚くべきひっくり返りぶりです。
戦争は新聞を儲けさせるというか、「新聞の宝である」といわれることもありますが、商業新聞である以上は、そういうものなのだろうなと思いますね。
(中略)
「国家方針は認めざるを得ない」だけならいいけれども、国民をあおったんですよ。
(中略)
国際連盟の問題のときは日本全国の新聞社が一致して「脱退せよ」の声明でしょう。
あの当時の斉藤実内閣では、穏健派の大臣もいたから国際連盟から脱退しない方がいいんじゃないかという議論をしていた。
そのときに全新聞社が「早く脱退しろ。日本は独自の外交政策を歩めばいいんで、何も米英の世界戦略に制約されることはない」とけしかけた。』

半藤一利著 井上亮編『いま戦争と平和を語る』日本経済新聞出版社刊より

パンサーしま
そして、これは今まで見たことのなかったもの(笑)。

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だまされない教養
『日本語には、「情報(正確性、適時性、適切性を審査された知識)」と「情報資料(真偽、精度、客観性がまったく審査されていない知識)」を区別する適当な用語がない。
英語では前者をインテリジェンスと呼び、後者をインフォメーションと呼んで区別している。
世間では情報化時代と言っているが、英語で言えば、ジ・エイジ・オブ・インフォメーション(情報資料化時代)である。
すなわち、玉石混交の知識が乱れ飛び、容易にそのような知識を操作し、着色して、ニセの情報や安直な知識を流せる時代でもある。
それだけではない。
デジタル情報資料として流せないものは、どんなに貴重な知識であっても、乱暴にカットされることもある。
つまり、情報化時代とは情報操作の時代でもあるのだ。』

松村劭著『新・戦争学』文春新書より

戦争3

伝統に則らない塗り方が、楽しくてしょうがないのですが、
そうすると必然的に失敗作も増えてきます。
リアリティが好きでこのブログを覗いていただいている方にはちょっと申し訳ない気持です。
しばらくこういった試行錯誤が続きます。

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習作 35(t)戦車完成
『ミレーの作風は写実である。
写実はどこか深い精神性と結びついている。
では抽象画は精神性と結びついていないのか、といわれそうだ。
芸術はすべて精神性の表現である。
が、ことに写実画はその奥に宗教的なものを秘めているように思う。
写実画は物の表現をリアルに観察し、リアルに表現していく手法であるが、このような外面の表現がそのまま内面の表現になっていくのである。
表層を描きながらその内部の深奥に迫っていくそのプロセスに画家は宗教的なものに出合う場合がある。』

横尾忠則著『名画感応術』光文社文庫より

完成35t4

この作品には、なにもない。
結局またつまらんものを作ってしまったという気がしています。
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美しいってなに
美しいとは、なんだろう。
汚いとは、どういうことだろう。
美しいと汚いの境界は、どこにあるのだろう。
美しいとは
たんに、汚さないから美しい、汚したからキタナイという認識を超えて、
汚しの追求のその先にたち現れる美しさの瞬間を心待ちにしているのです。
美しいとは?
それが欲しいのです。
渇望しているのです。

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T-64のキャタピラ( 補足追加)
トランぺッター社からT-64の新キットが発売され、
すでに死亡宣告のなされたスキフ社のT-64ですが、わたくしは当時、別売り履帯まで購入し万全を期していたのです。
だれか持っているひといます?スキフの別売り履帯。
スキフ履帯画像手前は同梱のベルト式履帯
このスキフの別売り履帯は、ほとんど詐欺みたいな商品で、履帯一枚あたり8面ある勘合面すべてをヤスリがけしないと噛み合ないというまことに手のかかる製品であり、なおかつ、そこまで手を入れても出来上がりのモールドは同梱のベルト式履帯とほぼ変わらないという代物でした。
(接着剤の入れ方がうまければ、勘合部のスキマはでる・・かもしれません)

そこで、トランぺッターの別売り可動履帯を手に入れてみました。
トラペ履帯
これは感動的です。
T-64の軽量履帯を正しく軽量に薄く表現しており、下駄を履かせたように厚みのあるスキフの履帯とは雲泥の差です。モールドの情報量が多いのは別売り履帯ならば当然としても、サイドの連結ピンの穴もスライド金型できちんと抜けていますし、すんなりとワーカブル(可動)なんです。
可動というのは、部品数や手間が増えることもあり、かならずしも良いことばかりではない面もあるのですが、これは一枚一枚をパチパチと繋いでいくだけです。
連結部のダボも太めに成形されていますし、薄いのでしなりもあり、モールドにキズを付けることなくすんなりとはめ込めます。
ゲート処理が一枚につき4カ所あるのですが、スキフ履帯の不毛な加工に比べれば、許せてしまうという以上に、出来上がりが嬉しくなる作業でした。

問題は、これがスキフのスプロケットにはまるのか?ということです。
結果は、なんのフリクションもなくするりとはまりました。
トラペ勘合

T-64のキットに付属の部分連結式キャタは、どんなものでしょう?
比較のためにキットを手に入れました。
t64キットキャタ
全体としては十分なクオリティと思いますが、細部を比較すると設計の異なるまったく別のキャタピラです。

側面の連結ピン穴の再現が決定的ちがいと言えるでしょう。
t64キットキャタサイド

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敗色濃厚な木漏れ日表現
ちょっと失敗してしまった感もあり、停滞中のL70(A)です。
敗色濃厚
スプレー&マスキング法が、簡単で失敗の可能性が少なくなるのはうすうすわかっていましたが、まあ、仕方ないでしょう。
あきらめずに、やれるところまでやるしかないです。

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いつかは作りたいガミラス戦車
子どもの頃、熱狂した宇宙戦艦ヤマトが『宇宙戦艦ヤマト2199』としてリメイクされているようです。
ガミラス戦車も新しい設定が公開されています。

サルバー重戦車
ガミラス戦車

砲身まで含めた全長こそチャレンジャー2とそうかわりませんが、車体はかなり大型です。
やられメカとしても知名度の低いこの車輌。
これを1/35でキット化する勇気はあるでしょうか。
むずかしいでしょうね。
「いつかは」というのは、永遠に実現しない可能性が高いですが、フルスクラッチしたいですねえ。



「デスラー閣下、総統就任おめでとうございます」

「うむ、ガミラス星の命もやがて尽きようとしているいま、これからは領土の拡張を目指してガミラス帝国の実現に生涯をささげようぞ」

「さすればまずはイスカンダルの植民地化から始めるのがよろしいかと」

「その通りだよ、ヒス君」

「ですが、市民にはまだ戦闘の機運が満ちておりません」

「戦争を始めるには、憎しみの感情を煽ることだよ。メディア規制法や有事立法はこれまでにちゃくちゃくと整備しておる。手始めにイスカンダルが発射したロケットをミサイルだと偽って危機感を民衆に与えるのだ。民衆に人工衛星だかミサイルだか確かめるすべはありはしないのだから、すべては総統府の発表のままにことが運ぶだろう。その後の軍事予算の増額もすんなり理解されよう」

「ご指示の通りイスカンダルの衛星である小惑星ゼムカクの領有も主張いたしましょう。あのあたりのイスカンダルの鉱物採掘船の連中は気が荒いので、かならずや一悶着ありましょう」

「その映像は、個人がリークしたことにしてガミ動(ガミラス動画)に流すのだ。映像をみれば、イスカンダルに対する憤懣はさらに深く刻まれる。ククク・・。人の心を操るのは雑作もない。悪感情などあっという間につくれるのだ。面白いものだとは思わぬかヒス君、個人の人生にこれまでゼムカクのゼの字も関わりのなかった小惑星が、侵犯されているという情報だけで、総統府に批判的な言動をしていた連中があたかも自分が総統府になりかわったかのように憤慨するようになるのだよ」

「総統は天才的な機略の持ち主でございます。かならずやそうなりましょう」

「紛争が続けば、いつかは犠牲者が出る。そのときがチャンスだ」

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エニグマ完成
エニグマ完成しました。
もったいつけた割りには、たいして良くないんです(笑)。
エニグマ3

リアリティをテーマとしていないので、細部を拡大してもいまひとつ。
キャタピラを別売りに替えると3%ほど良さが増すのですが、今回は上から見てもらうことが主眼です。
エニグマ

やはり少し距離をとって上から見る作品と言えるのではないでしょうか。
エニグマ2

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