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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
ぼかし塗装の情報量不足
マーク4フロント塗装ライト
エアブラシや油彩、エナメル塗料を使ったぼかし塗装で仕上げた場合、写真にするとどうしても情報量不足に感じてしまいます。
肉眼ではそれなりに見えていると思うのに、なぜなのだろう?
マーク4リア斜め塗装2

マーク4側面塗装1
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キャタピラ接地面のアーチ状形成(四号戦車系)
キャタピラ接地面をアーチ状に形成するのは、遠近法を利用してより巨大に見せるためです。
寺院の屋根の反りなどと同じ原理です。
独立したトーションバーサスペンションは、アームの角度の調整だけで、たやすくロードホイールの上下位置を決められるのに対して、
四号戦車系の板バネで繋がったボギーサスペンションは、どのように角度を改造すれば良いか悩ましく、これまでは躊躇してきたものでした。

今回は思い切ってニッパーにてぶった切り、切断面の加工、接着、高粘度瞬間接着剤で強度確保のための固着などの方法で角度変更をおこないました。
加工したのは中央の2組4輪のホイールだけで、スプロケット側とアイドラー側は、わずかに角度を斜めに接着することで対処しています。
yongoujeigata3.jpg
ほんのわずかな変更なので単独ではわかりにくいかもしれませんが、デフォルトの直線的配列の味気なさとは異なる雰囲気が感じられるのではないでしょうか。
四号戦車アーチ
キャタピラのたるみを再現する(接着可能ベルト式キャタの場合)
キャタピラのたるみを再現する方法は様々ですが、
今回はまた新たな方法にチャレンジしてみました。

タミヤのベルト式キャタのうち、プラスチック用接着剤が使えるもので試してみました。
普通のタミヤセメントと流し込みタイプの2種類を使って、スプロケット、アイドラー、リターンローラーに直接接着する方法です。
接着剤を流したのち、たるみの部分にオモリ(塗料ビンなど)を乗せてその形状のままに固着させました。
まずは、スプロケットとアイドラーの離れ際のたるみをしっかり決めてから、中間部を接着する二段構えで作業しています。
yonngoujeigata2.jpg
ベストの方法と言い切ることはできないかもしれませんが、手軽なやり方のひとつだろうと思います。
yonngoujeigata1.jpg
88ミリ砲下塗り
ホワイト、モンツァレッド、ブラウンを混合してエアブラシにて下塗り。
複雑な構造体だとエアブラシでも筆塗りとほぼ変わらないくらい時間がかかります。
ただ、ラッカー塗料の場合、乾燥が早いので筆塗りだと塗料皿に調色した塗料がどんどん濃くなりますので、時折、溶剤を加えることが必要です。
夏になって気温が高くなるとますますこの傾向は強まりますね。

エアブラシの欠点はどうしても肺に塗料が入るような気がしています。
ナウシカになりきり、「少し肺に入った」と言う場面ですね。

P40 重戦車
カーロアルマートP40、バックグラウンドでまだいじり続けています(笑)。
もはや勝負の決まった碁を打ち続けるにも似た気持ち。

どうしようもないので、戦時中の写真ぽく加工して遊んでみます。
P40重戦車モノクロ加工

ジャッキをタミヤのカーロアルマートから拝借しました。
ジャッキカーロアルマート






青春の通過儀礼
タミヤの88ミリ砲を初めて組みました。
カタログを眺めるばかりで購入することなく今日まできてしまい、なんとなく通過儀礼をパスしてしまっていたような心残りがあったのでした。
今日的にはノスタルジックなこのキットをもしガンプラしか知らない若者が組めば少々驚くかもしれない。
甘酸っぱいというよりも、かなり酸っぱいと感じるだろうから。
88ミリ砲1
ほぼ素で組みましたが、なくしてしまった部品と砲身の上下に対応して可動するシリンダーは作り直しました。
88ミリ砲2



『 ベトナムの帰還兵たちが、精神的に荒れてふつうの社会生活に適応できずに、犯罪とかかわったのはよく知られていることだ。帰還兵だけに限ったことではない。
 前にも話したことだけれど、戦争と死刑は「場合によっては人殺しをしていい」という考えにもとづくものだ。徴兵された若者たちは、軍隊でその考えを叩き込まれ、戦場でそれを実行し、そうして運がよければ故郷に帰ってくる。「場合によっては人殺しをしていい」という考えを持って、帰ってくる。戦争を支持し、彼らを受け入れる社会とは、その考えをも受け入れる社会である。その考えが広がりしみこんでゆく社会である。状況によって、その考えが、個人的な正義や欲望を果たすためのバネになるのは、簡単なことだろう。』

中山千夏著 『ヒットラーでも死刑にしないの?』(1996)築地書館 より



MARK 4 TANK 車体塗装その後の進捗
マーク4車体塗り1

マーク4車体塗り2

展示会場などにおいては
ぱっと見は、上面に視線が集まる。ここにキャッチーな仕掛けを用意したい。
じっくり見たいと思わせて、しゃがみ込んで視線を側面に合わせるように誘導できればベター。
キャタピラと車体の塗装方が全く異なるので、その質感のコントラストがどのように作用するか。
排気管をどのように仕上げるか。
マーク4上面塗装
もともとはこれも廃車として制作を開始したものです。
ボロボロの塗りをしてみたいというのが動機でしたから。
迷って中途半端なままここまで来てしまいました。

ところで「決断」ということで言えば、それは早ければ早い方が良いそうです。
なぜならば、間違いに気づいても修正する時間があるから。
また、生物にとって最も貴重な資源のひとつが時間であるから。
逆に、遅い決断はすべて失敗であるとも。
ウエットドライブラシ テクニック
ウエットドライブラシとは矛盾を内包した言葉でありますが、これが一番しっくりくる言葉でしたので造語してみました。
すなわち「ドライブラシ」で得られる効果と同じものを、ウエットな技法でより手軽に表現することを可能にしたものです。
ウエットドライブラシ1
使用するのは油彩とペトロール。やっていることはフィルター(色を透過的に重ねる)なのですが、目的意識が異なります。
ウォッシュテクニックが、スミ入れと似たように凹部に塗料を残すのに対し、これは平面部の色の変化を目指しています。
美しい階調を残して様々な色が変化を見せながらキット上で溶け合うような表現に、皆あの頃魅了されたのではなかったか。
ウエットドライブラシ
写真にすると色味の変化が弱いですねー。
じっくり鑑賞すると味わいはあるのですが、パッと見、展示会などではこれでは弱いかも?
もっと明暗のコントラストをダイナミックに入れてみるか?
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