
単品作品に賭けている男の気持ちってわかるかなぁ。
多くを語らないけれど、ビシッと見ろよ!みたいな気持ち。
ジオラマみたいに派手じゃない。フィギュアもあまりからまない。
ただの「モノ」として静かに展示される作品なのですが、作り手の思いはもっとも半端じゃないかもしれないですよ。
(とはいえ、背中で語られていることを理解するためには、それなりのキャリアや蓄積が必要。
結果だけで作者の意図などすべてを判断するのは、とても難しい。
作った人にしかわからないことは多分にあるはずです。
よって、他の作品との比較やトレンドにおける文脈の中での作品の判断になる)
タコムの新製品、シュコダPA-2。ちゃんとウエザリング見てくれよな!とごくごく控えめに入ってます。
シブい! あまりにシブ過ぎて素通り。
後から作る方のために参考になる作者談があります。
「アンテナ線を前と後ろ間違えました!」

前後同形の車両ですからね。間違えやすいのでしょう。
ユニークな形状と意外な大きさで目をひく装甲車でした。

ビシッと端正に塗り込めた男の気持ち汲み取ってくれますか、なパットンです。
色の使い方が端正でまとまっていますね。
それだけではない色の秘密もあるかもしれない。
ウエザリングも急峻な色の変化を抑えてあり、巨大感が出ますね。堂々と大きな感じです。
ただいかんせん日本人の作品の範疇を出ない。あっさり、淡白。
これが海外の作品だとさらに豊かな味わいが加わり妙な存在感が出てくる。それがどこから出てくるものかよくわからないことが悩みの種。

この作品は二度目の登場ですが、塗装の面から見ても
トラディショナルな仕上がりで端正で精密感あふれていました。
まさに日本の伝統の美意識を体現する仕上がり。
ジャーマングレイのわずかな濃淡を肉眼で感じて欲しいところですが、写真にして初めてわかるくらいです。
サビが出ているのに溝さえキレイなまま?なタイヤはちょっとしらける要素。

砂漠の二号戦車が塗装の剥げ具合で実感をもつ仕上がりになっています。
剥げ塗装にはだいたいハズレはない、失敗の少ない塗装法だと思います。実感を高めたかったらどこかに剥げ塗装をからめておくのが吉ではないでしょうか。
ロードホイールのホワイトがとても新鮮。

こうしたイベント系の作品もありました。これは情景に分類すべきでしたか。
もっと煙っぽく見える新素材がないものか。
メーカーから開発されるとみんな使ってみようかと思うに違いない。現状では想像によって補間して鑑賞することになる。

今年はバラエティ感に富んでいて、まるで兵器の見本市のようでした。
まったくの部外者からは、私たちは好戦的な集団のように見えているのでしょうか。

さて、こんにち最も進歩的でアグレッシブな単品系のモデラーにとってウエザリングそのものはもはや過去のテーマです。
汚しの方法では、もはや差はほとんどつかなくなりました。
目下の重要な課題と認識されているのは、作品としてあるいは車両としての根源的な存在感の追求です。
これはカラーモジュレーション技法が紹介されて以降、際立つ存在感がどのようにして付与されているのかを探求するようになった結果、派生してきた指向であろうと思います。
カラーモジュレーション技法は、(あたかもそれはかつてドライブラシ技法がそうであったように)国内的には変節して吸収されてしまった結果、主にホワイトを多用し明度の変化を強調したハイライトモジュレーションとして理解され利用されているようですが、ともあれそこで実現された光の表現方法には、これまでになかった新しさがありました。
結果的には多くの人に受け入れられ、研究の対象となり、塗装法に新たな視点を開かせることにつながっていきます。
明暗の変化や彩度の変化はそれ以前よりあきらかに作為的に導入される機会が増え、数年前から徐々にではありますが塗装の新たな潮流が始まっているようです。
以下は、そうした挑戦的な作品をご紹介いたします。
多くを語らないけれど、ビシッと見ろよ!みたいな気持ち。
ジオラマみたいに派手じゃない。フィギュアもあまりからまない。
ただの「モノ」として静かに展示される作品なのですが、作り手の思いはもっとも半端じゃないかもしれないですよ。
(とはいえ、背中で語られていることを理解するためには、それなりのキャリアや蓄積が必要。
結果だけで作者の意図などすべてを判断するのは、とても難しい。
作った人にしかわからないことは多分にあるはずです。
よって、他の作品との比較やトレンドにおける文脈の中での作品の判断になる)
タコムの新製品、シュコダPA-2。ちゃんとウエザリング見てくれよな!とごくごく控えめに入ってます。
シブい! あまりにシブ過ぎて素通り。
後から作る方のために参考になる作者談があります。
「アンテナ線を前と後ろ間違えました!」

前後同形の車両ですからね。間違えやすいのでしょう。
ユニークな形状と意外な大きさで目をひく装甲車でした。

ビシッと端正に塗り込めた男の気持ち汲み取ってくれますか、なパットンです。
色の使い方が端正でまとまっていますね。
それだけではない色の秘密もあるかもしれない。
ウエザリングも急峻な色の変化を抑えてあり、巨大感が出ますね。堂々と大きな感じです。
ただいかんせん日本人の作品の範疇を出ない。あっさり、淡白。
これが海外の作品だとさらに豊かな味わいが加わり妙な存在感が出てくる。それがどこから出てくるものかよくわからないことが悩みの種。

この作品は二度目の登場ですが、塗装の面から見ても
トラディショナルな仕上がりで端正で精密感あふれていました。
まさに日本の伝統の美意識を体現する仕上がり。
ジャーマングレイのわずかな濃淡を肉眼で感じて欲しいところですが、写真にして初めてわかるくらいです。
サビが出ているのに溝さえキレイなまま?なタイヤはちょっとしらける要素。

砂漠の二号戦車が塗装の剥げ具合で実感をもつ仕上がりになっています。
剥げ塗装にはだいたいハズレはない、失敗の少ない塗装法だと思います。実感を高めたかったらどこかに剥げ塗装をからめておくのが吉ではないでしょうか。
ロードホイールのホワイトがとても新鮮。

こうしたイベント系の作品もありました。これは情景に分類すべきでしたか。
もっと煙っぽく見える新素材がないものか。
メーカーから開発されるとみんな使ってみようかと思うに違いない。現状では想像によって補間して鑑賞することになる。

今年はバラエティ感に富んでいて、まるで兵器の見本市のようでした。
まったくの部外者からは、私たちは好戦的な集団のように見えているのでしょうか。

さて、こんにち最も進歩的でアグレッシブな単品系のモデラーにとってウエザリングそのものはもはや過去のテーマです。
汚しの方法では、もはや差はほとんどつかなくなりました。
目下の重要な課題と認識されているのは、作品としてあるいは車両としての根源的な存在感の追求です。
これはカラーモジュレーション技法が紹介されて以降、際立つ存在感がどのようにして付与されているのかを探求するようになった結果、派生してきた指向であろうと思います。
カラーモジュレーション技法は、(あたかもそれはかつてドライブラシ技法がそうであったように)国内的には変節して吸収されてしまった結果、主にホワイトを多用し明度の変化を強調したハイライトモジュレーションとして理解され利用されているようですが、ともあれそこで実現された光の表現方法には、これまでになかった新しさがありました。
結果的には多くの人に受け入れられ、研究の対象となり、塗装法に新たな視点を開かせることにつながっていきます。
明暗の変化や彩度の変化はそれ以前よりあきらかに作為的に導入される機会が増え、数年前から徐々にではありますが塗装の新たな潮流が始まっているようです。
以下は、そうした挑戦的な作品をご紹介いたします。
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