
かつては情景作品には興味が持てず、目を向けることもありませんでしたが、だんだんと観察することもできるようになってきました(笑)。
情景の再現にはキャスト(フィギュア、車両、地面、植物、建物、小物)が多いので、それらをどのように構成して「何ものか」を作り上げるところに面白さと難しさがあるように思います。
バラバラで乱雑な印象だけを感じる作品ってありますね。
バラエティ感のあるおもしろさは確かにあると思うのですが、メッセージが錯綜してよくわからない印象が残ります。
色彩の面では、
やはり優れた作品は、全体の色のトーンや配色も考えながらキャストも塗装されているように思いました。
二号戦車が際立つ配色。ただ、何をしているのかは少なくともわたしはよく理解できませんでした。
全体としてまとまりのある技術的にはすぐれた模型だと思うのですが。

1/35、1/48、1/72、1/76を配置するアイディアは過去にもありましたが、この作品がおもしろいのはベースが台形をなしていること。カメラの画角に合わせて奥が広がっているのです。背景にスカイブルーの紙を貼って、下からライトを当てているなど楽しいアイディアが満載。中学生の演劇部のような地面の作りも「あまりカタイことを言わずに楽しめ」というメッセージか。

典型的な好感を持たれるタイプの作品。キットそのまんまのフィギュアの集積だけれど休憩中の情景としてそれなりにまとまりが出ています。

赤い地面が強烈、そして全体が鮮烈。ただならぬ緊張感を感じさせる雰囲気を醸し出す塗りがすごい。わたしの中では高評価な作品です。

どんよりした空の冬の空気感をまとっていました。そこだけが別世界のよう。見るものをアルデンヌへと誘う雰囲気をまとった素晴らしい作品。

つづきをどうぞ。
情景の再現にはキャスト(フィギュア、車両、地面、植物、建物、小物)が多いので、それらをどのように構成して「何ものか」を作り上げるところに面白さと難しさがあるように思います。
バラバラで乱雑な印象だけを感じる作品ってありますね。
バラエティ感のあるおもしろさは確かにあると思うのですが、メッセージが錯綜してよくわからない印象が残ります。
色彩の面では、
やはり優れた作品は、全体の色のトーンや配色も考えながらキャストも塗装されているように思いました。
二号戦車が際立つ配色。ただ、何をしているのかは少なくともわたしはよく理解できませんでした。
全体としてまとまりのある技術的にはすぐれた模型だと思うのですが。

1/35、1/48、1/72、1/76を配置するアイディアは過去にもありましたが、この作品がおもしろいのはベースが台形をなしていること。カメラの画角に合わせて奥が広がっているのです。背景にスカイブルーの紙を貼って、下からライトを当てているなど楽しいアイディアが満載。中学生の演劇部のような地面の作りも「あまりカタイことを言わずに楽しめ」というメッセージか。

典型的な好感を持たれるタイプの作品。キットそのまんまのフィギュアの集積だけれど休憩中の情景としてそれなりにまとまりが出ています。

赤い地面が強烈、そして全体が鮮烈。ただならぬ緊張感を感じさせる雰囲気を醸し出す塗りがすごい。わたしの中では高評価な作品です。

どんよりした空の冬の空気感をまとっていました。そこだけが別世界のよう。見るものをアルデンヌへと誘う雰囲気をまとった素晴らしい作品。

つづきをどうぞ。
極小でありながら、大きな注目を集めることができる作品。
エナジーがあるんですね。みずみずしく爽やかで透明な空気があります。

一転してすごくダークな作品。この明度の低さは意図されたものでしょうか。まとまりはあるもののもうひとつパンチが欲しい感じです。

これも明度が低いタイプ。ポスターのあたりに自然と視線が向かう仕組みに作ってあるのかな。

陽だまりのような明るさを持っています。フィギュアは上を向いているのに川と魚に目がいってしまいます。そうして上下感を演出してあるのでしょう。

極めて明るい岩岸と暗い車両の対比。こんなコントラストの使い方があるのかと驚きました。興味深いです。

上から見ると左側の塀の部分の屋根がオレンジ色でそこだけが目立っていました。このアクセント色の使い方も意図されたものなのでしょうか。たとえその色が真実であるとしてもフィギュアがちょっと食われていたというか、まとまりがなくなった感が出てしまったようにおもいます。情景の中心がふたつあった構成もそれをさらに助長していました。(塀の向こう側にも小物で見所を作ってありました)

これは高度にまとまっていて文句のない構成と、ソツのない塗装でだれからも評価の高い作品でした。拡大するとそれほどには見えない? 首に巻いた布がピンクなのにド派手なピンクでないところなど色調の統一などにもちゃんと意識が向けられていると思います。

海の作りのすごさにチャーチルが負けそうな作品でした。

写真を失敗してしまったのですが、心惹かれたのがこのミニスケールのボロ小屋。いい雰囲気に仕上げられているのです。キットとしてこのようなものが存在するのも驚きました。

エナジーがあるんですね。みずみずしく爽やかで透明な空気があります。

一転してすごくダークな作品。この明度の低さは意図されたものでしょうか。まとまりはあるもののもうひとつパンチが欲しい感じです。

これも明度が低いタイプ。ポスターのあたりに自然と視線が向かう仕組みに作ってあるのかな。

陽だまりのような明るさを持っています。フィギュアは上を向いているのに川と魚に目がいってしまいます。そうして上下感を演出してあるのでしょう。

極めて明るい岩岸と暗い車両の対比。こんなコントラストの使い方があるのかと驚きました。興味深いです。

上から見ると左側の塀の部分の屋根がオレンジ色でそこだけが目立っていました。このアクセント色の使い方も意図されたものなのでしょうか。たとえその色が真実であるとしてもフィギュアがちょっと食われていたというか、まとまりがなくなった感が出てしまったようにおもいます。情景の中心がふたつあった構成もそれをさらに助長していました。(塀の向こう側にも小物で見所を作ってありました)

これは高度にまとまっていて文句のない構成と、ソツのない塗装でだれからも評価の高い作品でした。拡大するとそれほどには見えない? 首に巻いた布がピンクなのにド派手なピンクでないところなど色調の統一などにもちゃんと意識が向けられていると思います。

海の作りのすごさにチャーチルが負けそうな作品でした。

写真を失敗してしまったのですが、心惹かれたのがこのミニスケールのボロ小屋。いい雰囲気に仕上げられているのです。キットとしてこのようなものが存在するのも驚きました。


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