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戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
白立ち上げ法(後編そのいち バスケット編)
白立ち上げ法は、機能したのか?
結論をいえば、
・・・いや、あえてここで結論は差し控えたいと思います。
完成した作品全体の中での位置づけをもって、評価すべきではないかと思うようになったからです。
とりあえず、前回までのバスケット部の状態です。
白立ち上げ油彩
油彩をのせてみて、あまりのダイナミックな色付きにびっくりしたところまででした。
白立ち上げ法バスケット
ドラマティックな表情は望むところなのですが
このままでは、車体との整合性がとれないので
その上から、さらに車体色に近づけた色をかぶせました。
ブラシクリーナーを薄め液として使っているからでしょうか
歯間ブラシを軽く当てると、こまかなキズを入れることが出来ます。

ここで、油彩をあきらめて、パステルでサビを入れる方向に行きました。
白立ち上げ法バスケット2
何とも形容し様がないですね。
絵画的なドラマティックな表情を残しながら
なおかつリアルにならないものかと模索しています。

しばらく放置ののち、デカールを貼りました。
したがって、つや消しクリアを吹きました。
パステルも数色重ねてみます。
金具も取り付けました。
白立ち上げ法バスケット3

最後に、微妙にクリアオレンジなども入れてみて
打つ手も見えず、
この先、挽回できる余地もなく
これにて投了です。
白立ち上げ法バスケット完成
こうしてみると「なんだかなー」の仕上がりですが
全体をダイナミックに塗ることで、バスケットの突出した印象を
すこしは、和らげることが出来るのではないかと考えています。

ベタ塗りしてしまえば、白立ち上げの意味が無くなりそうで
無意識のうちに、ムラを残すような仕上げにしてしまったようにも思います。

このような試みをこれまで見たことがなかったので
結果はどうあれ、自分のなかでは「やってみた」という意味で、意義があるものでした。
ちゃんちゃん。

テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
塗装というより
絵画的で独特な感じの表現ですね!
ベースが白なので塗り重ねた色の明度・彩度が上がってそれぞれの色あいもハッキリとした感じに見えます。
なんといいますか海外のモデラーさんの作品のような書き込む感じの表現に近い気がしますね。
2009/06/26 (金) 07:25:17 | URL | いさな. #-[ 編集]
もうすこし
コメントありがとうございます!
もうすこし、やりようがあるのかもしれませんが
はじめてのトライでは、ここまででした。
やるなら、車体全体をやったほうが
思い切った表現が出来そうです。
機会があれば、また挑戦します。

白から、黒まで
明暗のダイナミックレンジの幅を
いっぱいにとって、塗り上げてみたら、面白くなるんじゃないかと
思ってるところです。

絵の勉強など
したことがないので、絵画的なリアルさの表現力は初歩レベルなんですよね。
もし、描いてリアルに表現できたら
それは強力な武器だと思いますので、身につけたい技術です。

これまでの作品の塗装法を整理しておくと
二つの大きな分類が出来ます。
リアルな作品作りで成功しており
みなさんから評価いただいているのは
絵画的に描いたものではなく
鉄板、サビ、塗料を実物通りに階層構造を再現することで
リアルさが表現できたものなんですよね。
そうした塗り方の思想を「構造主義」、
塗り方を「構造的技法」または「構造再現法」と呼んで
「絵画的技法」と明確に区別し
意識的に用いることで、
さらなる塗装理論の深化を求めていければと思います。

ユーロモデラーが紹介するのは
最新技術( http://www.missing-lynx.com/articles/other/modulationmr_1.html )を含めて
基本的にすべて「絵画的技法」をより発展させたものになります。
2009/06/26 (金) 22:16:59 | URL | 宮崎 #cXp81IFc[ 編集]
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