戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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スポンジチッピング
油絵の具とプラモデル用塗料のちがいはなんでしょうか?
もっとも大きなちがいは、乾燥が遅いということです。
プラモデル用塗料で、1/35フィギュアの目に瞳を入れるとしましょう。
極細の面相筆にわずかに塗料を取り、フィギュアの顔まで筆を運ぶ。
「あれっ、つかない?」
こんな経験があるはずです。
ごく少量の塗料は乾燥が早まるため、塗ることが出来ないのです。
その点、油絵の具は乾燥が遅く、小さな「点」が描きやすいという特性があります。
それを活かした技法の一つがスポンジチッピングです。

技法の名称はスポンジチッピングですが、
今回紹介するのは、サビの一つのバリエーションの再現方法です。
「ぽつぽつと小さく浮き出たようなサビ」の再現にスポンジチッピングを用います。
台所用スポンジ実際はもっと小さくちぎって使います

スポンジは何でも良いのでしょうか。
基本的には、何でも良いと思います。
道具は何でも、その特性を理解し使うことで、悪からぬ結果を得られます。
今回は初めて台所用スポンジを使ってみることにします。
(これはいつも使っているものよりも目が細かいです。
 結果的には、あまり目の細かいものよりも少しだけ荒い方が感触が良いように思いました。
 各人の好みもありますので、いろいろと試されてみてはいかがでしょうか)

油絵の具の「バーントアンバー」色をスポンジに取ります。
油絵の具を取る実際はスポンジはもっと小さいです

スポンジチッピングの成功の可否を握るのは
「試し押し」
です。

新聞紙に、何度も繰り返し押し付けてみて、望みの程度に調節します。
「次の一押しでベストだ」
という感覚をつかみましょう。
試し押し

不均一にスポンジについているときは、練り込むようにして均一にします。
かすれるくらいの塗料の乗りでよい結果が期待できます。
試し押し2


続きを読むをクリックしてください。
スポンジチッピングの適用段階は
どちらかと言えばウェザリングの最終仕上げ段階です。
微小なつぶつぶは、作品をリアルに見せる一つのスパイスのようなもの。
決して主役を張らせるべきではありません。
(面白いからといって、あちらこちらに同じ技法を使うと不自然になります)

以下の写真のモデルは、都合上、最終仕上げ段階になっていませんのでご注意を。

まずは、見えなくなるところ
車体裏などを使って練習します。
車体裏でテスト初めて使うスポンジだとこんなものです

広々としているからといって、どんどんやるとすぐスペースが無くなります。
強く押したり、軽く押したり、経験を積みましょう。
何度やってもイメージ通りにならないなら、スポンジを替えてみると良いかもしれません。
感触がつかめたら本番です。

慎重を期して、見えにくいところからやってみます。
車体側面のフチなどは、ほとんど目がいきませんし、サビていても不自然感がありません。
車体フチに

スプロケット内側は、多少ハデ目でも、さらに泥を被せると見えなくなります。
スプロケット内側

転輪のフチもサビていてもおかしくないですし、泥を被せると効果は緩和されます。
ホイールフチに

フェンダーのフチもそれらしいポイントですが、ここはものすごく目立ちます。
丁寧さを心がけるべき部分です。
フェンダーフチにちょいとやりすぎ

そろそろ、フェンダーに本番をやってみましょうか。
凸モールドにぷつぷつが乗ればOKです。
フェンダーに本番
これはあまりに微小すぎて、効果が薄いようです。
「寄り」の写真を楽しむのでなければ
肉眼でそれらしく見えるぐらいにしたほうが、模型作品としては適当かもしれません。

あまり参考にならなかったかもしれませんが
技術には、言葉にできない微妙な部分というのがあると思います。
それを考えさせる意味で、昔の職人の「盗め」という技の教授法はすぐれたものであったと思うのです。
実演してお見せできれば一番いいのでしょう。
まだまだわたしも未熟です。
これからいろいろと試していくうちに、さらに効果的な方法に改良できるかもしれません。
新しい発見がありましたら、またご紹介しますね、かおりさん。

テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
ありがとうございました
宮崎さん!ご教授ありがとうございます。
スポンジチッピングのレクチャー、
凄く勉強になりました(*^。^*)
今回はいつものようにいきなり挑戦するのではなく、少しずつ調子を見ながら
やってみようと思っています。
宮崎さんのおっしゃるとおり、
モデルの内側で練習するのが、
上達への近道だと思いました。
今は自衛隊の61式戦車で富士山を背景にしたジオラマを作っているのですが、
スポンジチッピングを61式戦車で
挑戦してみたいと思います。
宮崎さんの過去記事も、いっぱい拝見しました。
宮崎さんの凄い技を少しでも盗めるよう
私も日々努力と、挑戦に励みたいと思います。
これからも、よろしくご指導、ご鞭撻をお願いいたします(#^.^#)
2009/08/14 (金) 08:19:27 | URL | かおり #UTTqB9Tc[ 編集]
おお、レディーにも優しい紳士とは、さすが師匠!
まずは油彩から揃えてきます。
2009/08/15 (土) 14:06:13 | URL | king ch-he #-[ 編集]
なるほど!
大変ていねいで、よく分かりました。
つまようじチッピングの弱点である「自然現象であるサビの模様を、人為的に描く不自然さ」を、見事にクリアしています。
ありがとうございます。次の製作に直ちに取り入れさせていただきます。
2009/08/15 (土) 23:26:58 | URL | ヒロナリ #-[ 編集]
わりとカンタン
思ったよりカンタンですので、みなさん楽しんでみてください。

>かおりさんへ
61式にスポンジチッピングするとなると、その場所の選定がいちばんの問題かな。

>king ch-heさんへ
女性には優しくしておけと、先祖の遺言です(笑)。

>ヒロナリさんへ
つまようじチッピングはやってみて難しさを知りました。
「ヒロナリさんは天才じゃん」
と思ってしまったんですよ。
どちらも一長一短あると思います。
2009/08/15 (土) 23:47:45 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
ご無沙汰してますが、暑い中精力的に製作されておりますね。
この技もひそかに習得すべく練習しておりますが、なんともモノにするには時間が必要の様です。
次回のAFVの会にでもお見せできればいいのですが。
2009/08/17 (月) 00:22:37 | URL | あきら式改 #z.Jczy7U[ 編集]
あきら式改さん、ごぶさたです
AFVの会でお会いできるといいですね!

昨年、参加したときは「もう、来年は行かなくてもいいや」と思ったものでしたが
やはり、作風や方向性は異なるとはいえ
それぞれのモデラーの魂を込めた作品を見ることは、すごく勉強になりますし
勇気をもらえます。
刺激を受けて、制作意欲もアップするので
参加した方が良いと考え直しました。

仕事をなんとか回避して、みなさんとお会いしたいと思っています。
ちょっとたのしみです。
お互いそれまで頑張って作りましょう!
2009/08/19 (水) 00:05:26 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
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