戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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朽ちていくものに惹かれるのはなぜ
朽ちていくものに惹かれてしまうのはなぜなのでしょう。
朽ちていく戦車

最近では、廃墟マニアや錆びたクルマをブログに上げる人の存在も知られるので、ごくごく特殊な感覚というわけでもなさそうです。

朽ち果てていくもの壊れたもの

えせ心理学者に、「おまえが深層心理で望んでいるのは死なのだ」なんて言われたら、信じてしまいそうな気がして怖いです。
いえ、別にMと言うわけではないんですけどね。
亀山早苗著『マリッジセックス』(新潮社)のなかで
こんな一節を見つけてしまったものですから。

『夫婦でSMを楽しんでいる人たちがいると聞き、都内在住の富永さん夫妻を訪ねた。
夫の雅彦さん(五十歳)は、とある一流企業の部長、妻の悦子さん(四十四歳)は芸術家だ。
(中略)
結婚してすぐですよ、夫が本性を現したのは。
(中略)
ある晩、夫が麻縄を出してきて、「縛ってもいい?」と言ったんです。
(中略)
縛られてみて、もし本当に嫌だったらやめればいい、という軽い気持で、「いいわよ」と言いました。
ところが縛られているうちに、私、意識が朦朧としてきたんです。
私は全裸、夫は洋服を着ています。
二人で向かい合って立って、夫が麻縄を私の身体にかけていく。
じわじわと麻縄が身体に食い込んでいく感触、耳元で夫が「きれいだよ」と囁く声。
それだけで、私、じわりと濡れてきてしまって。
触って欲しいのに夫は身体には触れない。
代わりに縄が私の大事なところにまで食い込んでくる。
何度も膝の力が抜けて、くずおれそうになる。
だけど夫に支えられて、また立ち上がって。その繰り返しでした。
いわゆる亀甲縛りで縛られました。
縛り終わると、夫は自由の効かなくなった私を転がし、写真を撮り始めたんです。
あとから写真を見たら、私、目がとろんとして完全に「いっちゃってる」という顔でした。縛られるだけであんなに感じるなんて、自分でも信じられなかった。
(中略)
もちろんSMクラブには、Mの女性もいますが、やはりそこはしょせんプレイの範疇を出ない。
日常的にもパートナーになり得て、なおかつ、まだ開発されていないけど完璧なMの資質をもった女性というのを見つけるのは大変でした。
(中略)
だから、友達の紹介で悦子に出会ったとき、「やっと見つけた」と感じました。
会ったその日に、夜中まで話し込んだんです。
話が合った、感性も合う、しかも彼女は決定的にMだと感じた。
そのことに彼女はまだ完全に気づいてはいない、とも思いました。
私にとって理想の相手です。
(中略)
最初に麻縄を見せたときだって、彼女、比較的平然としていました。
むしろ、瞳が妖しく光った気がしましたけどね。
「やれるものならやってごらん」という挑発的なものを感じた。
それが、出来上がってしまったMとの違いなんです。
(中略)
縄や鞭に快感を覚えてしまった私は、夫が言うようにM的資質が強かったんでしょうね。
自分では、それまで気づいていませんでした。
夫に目覚めさせられたんです。
もっと違うことをしたい、もっと激しくいたぶられたい、という欲求がどんどん募っていきました。
その後、SMの定番と思われるものは、一通り経験したと思います。
(中略)
本物のM資質をもつ人の、究極の願いは「自分の死」なんですよね。
しかも、それを自分で見ること。
だけどそれは絶対にかなわないでしょう?
最近、悦子にもその傾向が出始めているんです。
セックスのとき、首を絞められるのを好む。
失神寸前の快感が忘れられないというんですよ。
以前、そう言うことをしていて本当に死んでしまった女性を知っているので、彼女にその傾向が出てきたことはちょっと怖いなと思っています。』

壊れ、朽ち果てていく戦車に惹かれるものがあっても
それは「死」への憧れなんかではないと思いたいです。

サビの大家、水野シゲユキさんがアーマーモデリング誌のなかで
「破壊」をメインに語っていたのは意外でした。
「破壊」は人為的な行為ですが、
「サビ」や「朽ちていくこと」は自然の現象です。
どちらかといえば、自然が悠久の時の中で作り出す自然現象の方に、わたしは惹かれます。
サビの文様や色彩は、純粋に自然の作った芸術として美しいと感じると同時に
朽ちていくその姿は、
科学技術のダークサイドであり、マイナスエネルギーの塊としての兵器が
自然によって分解され、
負のエネルギーが浄化されていく過程を表しているようにも思えます。
浄化されて土に還るという自然の力による再生の物語に
人知を超えた力を感じ、感動を覚えるのだと信じたいのです。

テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
自然現象
こんにちは宮崎さん。
ご無沙汰して申し訳ありません。
先日、ホビー誌を買わない私がAM誌を購入しました。アダム・ワイルダーのヘアスプレイ使用が気になったからです。
読んでも良く判りませんた。・・・(笑)
完成した車両については特にどうと言う事もないのですが、錆の色合いのせいか重量感の無い良く出来たオモチャと言った感想です。
宮崎さんの作品の様な重厚感がないと感じました。
破壊か自然現象か、やはり錆は自然現象で間違い無いと思います。
そして破壊(破損)の加わった部分に顕著に表れて行くものですよね。
塗装された物は、風雨や天日にさらされ退色し、外的要因でキズが付き錆が発生して行く。
勾配の付いた面には「白糸の滝」ならぬ「錆び糸の滝」の様な模様が現れる。
塗装面は顔料だけが残り、乾いた完全つや消しで退色している。
油彩仕上げではしっとり感がありその表現は難しいと思いますが、
いつかそんな作品を宮崎さんのお手本を見て自分でも作れたら良いなと考えています。
2009/09/02 (水) 10:13:57 | URL | Hans=Sheaver #-[ 編集]
リンクを張らせてもらいました。
 あちこちでお願いして回ってるのですが、AFV模型の情報サイトを構築しています。目指すのは、「各国版いつでも最新パンツァーファイル」ってところです。
 宮崎さんには、是非とも、塗装の方法論のところで引用させていただきたく思っています。
このブログはリンクフリーとのことですが、是非ともリンクバーナーとしての画像の使用の許可をいただきたいと思っています。
イメージは
http://afv.la.coocan.jp/wiki/index.php?title=%E5%A1%97%E8%A3%85%E6%B3%95
というような感じです。
 よろしくお願いいたします。
2009/09/02 (水) 15:11:02 | URL | 池上富士夫 #-[ 編集]
相変わらず鋭い感性ですね
こんにちはハンスさん、こちらこそご無沙汰していました。
リヒターくんが顔を見せてくれたので、お茶しながら塗装談義に花を咲かせていました。

「ヘアスプレー技法」は、気になりますよねー。やってみたいと思うのですが、読んでもよくわからなかったのは、わたしもです(笑)。

>良く出来たオモチャ
確かにそのきらいはあるんですよね。
多彩な色彩、豊富な情報量、階調のダイナミックレンジの広さ、ディズニーアニメのようにきらびやかで、うるさい感じが、確かにあると思います。
「これがアメリカ人の感性そのものなのかなあ」と。

>油彩仕上げではしっとり感があり
微妙なところですが、確かにしっとり感があるんですよね。
わたしも、つねづね「違うんだよなあ」と感じていました。
油彩を装甲の表面に用いる場合に、注意すべき部分だと思います。(もっと、カサカサ感を出した方がリアルに仕上がる)
そして、サビの表現においてパステルに劣る部分でもあります。

それにしても、これらのごくごく微小な問題を鋭く的確に指摘される感性の鋭さに、いたく感心しております。
2009/09/02 (水) 22:41:57 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
はじめまして、池上富士夫さん
ブログの方は、頻繁に拝見させていただいております。
「各国版いつでも最新パンツァーファイル」の構想は、すごいことをやろうとしてらっしゃるなあと思っていました。
壮大な企画であるために、実現までには大変な努力が必要かと思われますが、AFVモデル界の発展のためには、あった方が良いにちがいありません。
出来ることがあれば、微力ながら協力させていただきます。
当ブログごときのバナーぐらい、どうぞお使いください。
2009/09/02 (水) 22:52:03 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
ありがとうございます。
 お願いの件、快諾いただきまして誠にありがとうございます。
 当面は、わたし個人の更新だけだと思います。
 少しでも多くの人に読み、書きしてもらえるかどうかは、わたしの根気次第だと思ってます。比較的時間のある今の時期に集中して器だけは作ってしまいたいと思っています。
 今後ともよろしくお願いいたします。
2009/09/02 (水) 23:08:18 | URL | 池上富士夫 #-[ 編集]
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