戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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第12回九州AFVの会レポ 4 (加筆)
「真打ち登場、九州のつわもの達、戦車は汚しの芸術だ」編

一見して、独自の世界観に引き込まれてしまうすばらしいデザートシボレー。
稚拙な色使いをあざ笑うかのような大人の塗装。
ユーロモデラーのシブい色使いってこんな感じなのでしょうか。
デザートシボレー
リアリティと絵画的デフォルメを両立させ、存在感が際立っていました。
こんなふうに描画できるのは、相当な画力があるのだろうと想像します。
デザートシボレー2
オール筆塗りであるのは、その証拠です。
筆塗りをするならば、その長所は積極的に活かさねばなりません。
筆ムラによって、情報量が増え、味わいや奥行きが生まれるのです。

もうひとつのデザートシボレーも半端じゃない力量を感じさせます。
シボレーサイド
絵になる場面をさりげなく演出できてしまうのは、相当なキャリアと何でも作れてしまう技術力があるからこそ。
シボレー前

荷台シートにハトメが再現されています。
デザートシボレー追加

ドラム缶の色もシブかった。
同じドラム缶がひとつとしてないことに注意。
地面も隅々まで手が行き届いています。
シボレードラム缶



お腹いっぱいになるまでいきますよ。
つづきをどうぞ。
ここで、金賞の室井さんの作品です。
この作品の見所は、地面との境目あたりにあるんじゃないかと思います。
金賞シャーマン前面
名残雪が、効果的な場所に的確に配置され、作品全体の色彩バランスを整えてありました。
黒~白まで、明暗のダイナミックレンジが広く使われています。
車輌だけ、地面だけを別々にとらえるのではなく
トータルとしてみる視点を教えられました。
横から見るとこんな感じ。
金賞シャーマンサイド
車体のうえには、おそらく市販のものではないチョッキを着たイギリス兵がたくさん乗っていましたが、興味がないので写してません(すいません)。
汚しのディテールはこんな感じ。
金賞シャーマン細部
大したことないように見えるかもしれませんが、情報量は膨大です。
ブログには、圧縮した画像を用いるのですが
情報量の多い作品の画像は、圧縮してもカンタンにファイル容量が減らないです。

次は銀賞のカークさんの作品です。
カークタイガー基本
カークさんの作品群の特徴は「光っている」ことです。
たとえば、このシャーマン。
カークシャーマン全景
塗装方法に秘密があり、サンドの部分だけ光っています。
このシャーマンは九州AFVの会の全作品中、もっとも汚れた車輌でしたが
最も美しい車輌でもありました。
「汚しは芸術だ」を体現した作品です。
カークシャーマンフロント拡大
リアリティと印象度は両立させることもできると諭されたような気分です。
カークシャーマンサイド

話をタイガーに戻しますと、
水の表現、ドラム缶やトタン板のサビの表現も組み込んであり鑑賞者を飽きさせません。
カークタイガーサイド
この車輌に特徴的な排気管。
カークタイガー排気管

もうひとつ光っているのがカーロアルマートの作品です。
カルロ全景
近くで見てもリアルです。
臆病なウェザリングを笑うかのように汚してありますが
実物はきれいです。
カルロ前部詳細
写真ではわかりませんが、他の作品より一段明るく見える装甲です。
丁寧な汚しで、肉眼ではなめらかなグラデーションに見えていました。
カルロ砲塔
すべて金属パーツで打ち直されたリベット群。
小さな車輌なのに、エッジのぬるさは最小限にとどめる工夫がされているため
実際より大きく感じます。
カルロ排気管

次にスゴいのはこちら。
モノクロームショック
これはカラー写真より情報量が多いです。
カラー作品より、吸引力の強いリアルな空間を生み出すことに成功しています。
モノクロームショック2
アイディアだけはあっても、このようにうまく塗れるものでしょうか。
わたしも「水墨画塗り」の構想があり
この作品を参考にしたいと思います。
モノクロームショック3
賞を逃したのは、ヤークトのキャタピラとフェンダーの印象が原因でしょうか。
モノクロ写真の中のワンポイントカラーのように
どこかに一色入れれば、さらに鮮烈だったのかもしれません。

お次ぎは、雑誌でも紹介されたマルケン塗りの開発者さんの作品です。
マルケン塗り
立体絵画として成立しており、独自の空間を確立してしまっています。
タイムマシンのようです。
時間と空間は同じものなので、どこか別世界へ連れて行くタイムマシンです。
マルケン塗り2
情報量もこう見えて半端ではありません。

このマチルダも独自の世界をもっていました。
マチルダ
フィギュアが生き生きしています。
細かいところまで、わざとらしさを感じさせることなく手が入っています。
砲塔のツヤとホコリの対比が、鉄の硬さを効果的に伝えます。
マチルダ拡大

そして、全作品中、もっとも震撼したのがこのオートバイです。
震撼1/35バイク
1/12のような1/35です。
ごまかしディテールがないです。
接着剤がはみ出てないです。
瞬間接着剤をごく微量つける技術ってどうやるんでしょうか。
すぐ乾いちゃうんですけど。
もし、このクォリティで戦車も作ってしまうと、ものすごくシャープな戦車が出来上がるはずです。
たぶん本物に見えます。
戦車も「エッジ出し」をこれからは、心がけた方がよいのでしょうね。


すぐれた作品はどの作品も鮮烈で強い印象を残しました。
とても鮮やかです。
落ち着いた色で塗られていても、存在感が鮮烈なのです。
その一方で、リアリティもきちんと両立させていることがわかりました。
リアリティは、やはりベースです。
そのうえで、作者の独自の工夫が積み上げられていると思います。

ほかにもすごい作品もありましたが(巨大なジオラマ、フィギュアなど)
写真がないので割愛しています。

テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
私が一悶着起こして迷惑かけたのですが、その作品の秘密はここにあります。
http://digitalforce.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300519973-1
神経衰弱なAFV-Hyatt さん
2009/10/31 (土) 19:45:40 | URL | iChamaru #E7mICYIk[ 編集]
あー、難しい顔したおっちゃんが写真撮ってたなぁー。
・・・本当は行けれなかったのですが。

レベル高いですねぇ、師匠は何よりも「塗装表現」について
主に考察しているようですね。
「見えない・気づかれない・忘れちゃった」ような
工作は自己満足の領域といえば、そうかもしれません。

やはり何よりも色使い、そして正直な辛口レビュー・・・
個人的にはカークさんの虎が好きです。
2009/10/31 (土) 21:27:16 | URL | king chi-he #-[ 編集]
影響を与えあいながら進む
>iChamaruさんへ
ご紹介ありがとうございます。
Hyatt さんが、あの会場のどこかにいらしたのですね。
どんなひとなのでしょう。
想像が膨らみます。

でも、記事を読んでも秘密がわかりません(泣)。


>king chi-hさんへ
とりあえず、塗装を最重要視しています。
リアリティの寄与率の割に、
工作にばかり重点が置かれ過ぎている傾向を感じたものですから。
塗装が悪いばかりに
せっかくの工作が台無しになっている例もあると思ってます(笑)。

自己満足なことでもやるのは重要です。
それが趣味の本道ですから。
たとえ見えようが見えまいが、やりたいことはやった方がいいです(マジ)。

ただ、わからないものを人に評価せよと求めるのは無理があるということなんですね(笑)。

自分の納得する作品を作った上で
自己満足に終わらないようにすることもできます。
そこから先は作者の考え方次第でしょう(笑)。

カークさんの虎は、いいですねえ。
昨年出品されていた虎と比べると、格段にすばらしくなってます。
確実に、技術的なブレイクスルーをされているようです。

わたしたちも前を向いて進みたいものです。
2009/11/01 (日) 01:22:30 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
ご評価ありがとうございます!
ホッと胸をなで下ろしております・・・
来年は、接写できないように鉄条網か柵を張ろうかと思っております(爆)

というか、宮崎さん、わたくし昨年、虎は出品してなかったような
気がするんですけど・・・?(汗)
2009/11/01 (日) 11:20:47 | URL | カーク3等陸士 #LgqzBD46[ 編集]
え!??
ヘンシェルタイプの虎2を出されてなかったですか?
では、ほかの人の作品だったのですね。

どおりで、熊人さんのパンターの方が良くできてると思ったんです(笑)。
2009/11/01 (日) 16:55:43 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
昨年の関西AFVの会には、3色迷彩の虎2を出品しましたが、
九州では、硫黄島のハ号とKV2、60式自走無反動砲に
単品ヤークトパンターの4品でした!いったい、どなたのと・・・(笑)
2009/11/01 (日) 17:25:06 | URL | カーク3等陸士 #LgqzBD46[ 編集]
初めまして
宮崎さん初めまして。
先ずは銅賞受賞おめでとうございます。
貴ブログは知ってはいたのですが敷居が高すぎてコメントは控えておりました。

ところで今回の作品は一応タイヤ物ではあったんですが、色物だったので隅の方にこっそりと置いていたんですが見つかっちゃいましたね。
会場で宮崎さんの作品を直に見れたのはとても良い勉強になりました。

宮崎さんの疑問に答えるには多くの言葉が必要だと思います。
来年は真面目な作品を持って行きますので、その時にお会いできればこちらからご挨拶させて頂きたいと思います。

P.S.
ベストアングルでとても綺麗な写真をありがとうございました。
2009/11/01 (日) 17:41:53 | URL | Hyatt #-[ 編集]
はじめまして、Hyattさん!
NOidさんのところでも
お名前だけは、存じておりましたが
同じ九州の方で、実際にお話しできる境遇にあるとは驚きです。
来年、お会いできる日を楽しみにしております。
それまでに少しでも精進しておかないと(笑)。
2009/11/01 (日) 21:06:13 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
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