戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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戦争の痕跡
海底に見えるように作るのがとってもむずかしいと感じている今日このごろ。
海

ベースからはみ出していた部分をカットし、周囲をツヤ消しブラックで塗りました。
海2

それにしても、この戦争の痕跡の作品を見ても
人によって(国によって)見方がまったく異なるということがあるのでしょうね。

「日本に輸入される言論はとても選択的なんですよ。
入ってこない議論もたくさんあります。
日本は、軍国主義国だから民主化が必要になったんだ、侵略したからこそ武装解除も憲法九条も必要だったんだなんて、そういう解釈があることを知っている日本人はどれくらいいるんでしょうか。
平和日本を貫くため、アメリカに抗して憲法を守ってきたって言う人は多いでしょうけどね。
それにいまだと、日本は戦争に負けたから敗戦国として不当に屈辱的な条件を飲まされた、戦争に負けただけでそんなことをするのは正当じゃないなんて、そんな議論を受け入れる人も多いんじゃないでしょうか。
どっちの議論も、実は戦争責任って問題には目を向けてないんです。
また国際連合について言えば、国際連合っていうのはようするに大戦中の連合国のことなんだ、旧敵国条項は勝者の論理にすぎないなんて、そっちの解釈ばっかり、みんな聞きたがるんです。
みんなが聞きたがらないのは、連合国は新しい世界の理念を背負った側だ、デモクラシーを守るために戦ったんだ、戦後世界に国際連合を築く主体になるのは当然だと自分たちで考えていることでしょう。
日本はただの敵国ではなくて軍国主義国であり、侵略者であり、多くの人々の生命、人権や自由を奪う悪役だと見られてることには目を向けてないんでしょうね。
もちろん、その旧連合国の側にはそれなりの日本への偏見もあるし、あっちが正しいとは限らないんですが、それにしても日本の内外ではすごいギャップがあります。
戦後ドイツの場合は、この外からの非難から身をかわすなんてできないわけです。
そこでいう戦争責任は、なによりも侵略者としての責任、ドイツ人じゃない人を殺した責任になるわけで、ハリウッド映画に出てくるナチのステレオタイプからドイツは逃がしてもらえない。
それが日本だと、あの苦しい戦争を日本国民に経験させた責任の方が国内では議論される。
日本軍に対する残虐性の告発、日本への偏見も含めた〈殺し屋日本〉のステレオタイプは海外ではたくさん出てますけど、日本ではまず見ることないでしょう?
戦時の日本がどれほど悪役に見られ、伝えられてるのか、知られてないと思いますよ。
もっとも、一般の世論からしますと、敗戦を屈辱として受けとめた人が本当に多かったのか、わかりませんけど」

  ああ、一般市民はむしろ戦争が終わって、やれやれほっとしたぐらいな。

「そう、戦争で死ぬ必要がなくなったっていう開放感の方が先でしょうね。
戦後の暮らしも厳しかったので、どうやって生きていくかっていう苦しさの方が先だったんでしょうね。
敗戦を屈辱だと思うのは、やっぱりインテリの自尊心が言わせるわざでしょう。
ホントは、自分たちの力では民主主義を作ることができなかった、軍国主義と侵略戦争を防ぐことができなかったっていう傷みがあって当然だとぼくは思いますけどね、そこの責任を感じてるかどうか、ちょっと疑問です」

藤原帰一著『「正しい戦争」は本当にあるのか』 rockin`on刊より

テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
不思議ですね。私は宮崎さんとは全く逆の印象を持ってます。
日本に入ってくる言論が、とても選択的だというのには同意しますが
2010/02/19 (金) 22:57:08 | URL | とむ #-[ 編集]
生き抜くことと理想
 下記の奥山真司氏の新刊もおもしろいので、是非、読んでください。
 彼は、リアリズムの王道を進んでいます。

 http://ameblo.jp/ichamaru/entry-10462888227.html
2010/02/20 (土) 13:51:07 | URL | iChamaru #GV3LfJa6[ 編集]
はじめまして!とむさんへ
この作品は反戦メッセージとして作ったつもりなのですが、それはやはり国内向けの「戦争って悲惨だろ」「いまでも犠牲となった戦士たちが海の底でも眠り続けているよ」みたいな意味合いで考えていたのです。
ところが、日本軍に戦争中にヒドい目にあわされた人たちや国は、また別の見方をするのだろうなと思ったわけなんです。
とむさんが、逆の印象を持たれた部分がどこなのかは書かれていませんが、逆の印象を持たれること自体が、
たような見方、考え方が存在することの証左のようにも思います。
2010/02/21 (日) 00:33:27 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
iChamaruさんへ
ご紹介ありがとうございます。
こんど奥山真司さんの本を見つけて読んでおきます!
2010/02/21 (日) 00:35:04 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
作品の反戦メッセージは感じ取りました。逆と言ったのは、日本に入ってくる言論、また、国内の言論が、日本軍に戦争中にヒドい目にあわされたとか、日本は悪い事しかしなかったというのがほとんどで、他の意見は封殺されているような感じをもっていたからです。
言葉が足りずに失礼しました。おっしゃる通り多様な意見があるという事ですね。
2010/02/25 (木) 18:09:49 | URL | とむ #-[ 編集]
なるほど!
なるほど、その部分ですね。
詳しくは知らないのですが、欧米の植民地支配から解放したといった話になるのでしょうか。
こういった戦中戦後の現代史の話になると
思想的背景もあいまって、なんとなく思っていることを話しづらいデリケートな問題になりますよね。
模型趣味がきっかけとなって最近、戦争映画や現代史を勉強するようになりました。
学校では、「ここは試験に出ないから」とか言って3学期にばたばたと流して終わりにしてしまう部分ですから
まともに習った覚えもないんですよね。
ただ今勉強中ということで、もっと知識を付けてからお話ししたいです。
ただ、戦争は人殺しを是認するという意味で、絶対的な悪であると思っています。
不幸になる人が少なくなる方向で世の中が進んでいくことが正しいだろうと思いますので。
太平洋戦争をなぜ止められなかったのか、研究する上で、ひとつの焦点です。
2010/02/25 (木) 23:15:42 | URL | 宮崎 #-[ 編集]
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