戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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砲身基部防水カバーの製作
長年の懸案であった「砲身基部の防水カバーをどうやって再現するか?」というわたしにとってのフェルマーの定理に匹敵する問題に取組んでみました。
(お前の問題は次元が低すぎるよって?)

重視する点はふたつ。
「しわの再現」と「可動に耐えること」。
まずは、素材の吟味から始めます。
防水カバー
当初のおもわくでは、「アルミホイル」を使う予定にしていました。
細かくシャープなエッジのしわが再現でき、余裕を持たせれば多少の可動にも耐えると考えていたからです。

ただ、アルミという素材は可逆性がなく強度に対する不安を打ち消すことができません。
破れている実車も散見されますが、できることなら破れて欲しくないのが正直なところです。
「紙で裏打ちをすれば良いのではないか?」
「でも接着剤は何を使う?」
そう考えていたとき、ふと目に入ったのは・・・
「ガムの包み紙」でした。
とりあえず、これで試作してみます。
接着剤は、乾燥してもある程度、柔らかさのあるGPクリヤーを使いました。
防水カバー案

ガムの包み紙を使った試作1号は、丸めたときの重なりをカットせずに使ったため、ごわごわな感触にできあがりました。
防水カバー試作1号試作1号
また、砲身は底面に固定し、砲塔シェルをその上から被せるという構造のため、
砲塔側とのすりあわせ加工や接着がむずかしいという問題も浮上しました。

裏から棒を入れて、スキマなく接着させるために変形させていると、すぐに破れてしまうのです。

懲りずに、重なりをなくして薄手に仕上げた試作2号です。
防水カバー試作2号試作2号
これは、しわを後からつけましたが、思わしくありません。
しわを先につけてから、丸める方が、狙い通りのしわが出来ます。
(蛇足ながら、しわをつける方法は、ストローの紙袋をしごいて取り出すときの要領です。包茎をズル剥けさせるときの要領ですね)

そしてまたも形状の修正中に破いてしまいました。
結論!「ガムの包み紙は、もろい」。

塗装がやり易そうなところや、ざらついたカンバスの質感など惜しい特徴もありましたが、諦めました。

次に目に入ったのは、「市指定ごみ回収袋」です。
防水カバー試作3号試作3号
タミヤセメントは効きませんでしたので、これもGPクリヤを使いました。
これは引っ張り強度があり、使えそうです。
しわもそれなりに再現できます。
ただ、試作3号もしわをあとからつけようとしたのでうまくいかず廃棄しました。

しわをつけてから袋状に成形した採用案です。
防水カバー採用案
砲塔シェルとの接着にも工夫しています。
まず、位置関係を把握したあといったんバラし、
先に砲塔側と防水カバーを接着してから
砲身を通しました。

塗料にも工夫が必要です。
はじめクレオスのラッカー塗料で塗りましたが、乾燥後に可動させると、あちこちからパリパリと剥離してくるのです。
結局、ホームセンターで購入した家庭用缶スプレー、
アサヒペンのラッカースプレーというものを使用しました。
成分はニトロセルロース、合成樹脂、顔料と書かれています。
(後日、完全乾燥するとこれもダメなことが判明!)
ポリカーボネート用を試してみることにします。

とりあえずここまでで、エニグマの防水カバーは一応の完成とします。
ただ、まだまだ確立した技術とはとてもいえませんので
今後もトライを続けたいと思います。
みなさまの経験やノウハウなどお聞かせいただければ幸いです。

テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
初めまして。
いつも実写と見間違うような素晴らしい塗装に興味が尽きることなく拝見させて頂いております。
差し出がましいようで恐縮なのですが、「市指定ごみ回収袋」とありますので、おそらく材質は"ポリエチレン"(PE)かポリプロピレン辺りだと思います。
ラッカー塗料では材質に定着しませんが、"ポリ用"の塗料なら使用できると思います。
残念ながら市販の塗料が有るかどうかが勉強不足で存じませんが、下地処理用のプライマーでそれようの物が有るとは思います。
防水、防塵カバーの表現には昔より手を焼いておりましたので非常に興味が有り、ぜひ完成させて頂きたくコメントさせて頂きました。
突然で申し訳ありません。
2012/03/22 (木) 16:15:13 | URL | 北洸斗 #K8zNDty6[ 編集]
はじめまして!北洸斗 さん
さっそくのコメントありがとうございます!

動かさないでおくならば、ふつうの塗料でもなんとか使えるのですが、
ここはやっぱりいろんな表情を出すために
可動をつらぬきたいですね。
ポリ用塗料を買いに走ります。

さらに、別の素材として
ふつうの「コピー用紙」とかも考えています。

セメダインが使用可能な袋類もどこかに存在するかもしれません。

2012/03/22 (木) 16:34:23 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
初めまして。
塗料に迷ってるとのことですがソフビ用塗料のVカラーはどうなんでしょうか?
プラにはその強すぎる浸透性によって破損を招いてしまいますが、上手くいけばポリ袋を染色できるのではないでしょうか?

それか全く別の素材に変えるべきかもですが。
なんかどっかでビニール系接着剤を延ばす事でロボット系の関節シーリングを作っていた画像を見た事あるんですが(記憶がはっきりしない!)それは塗装にも耐え、可動も妨げないというものでした。

長々失礼しました。なにかの参考になれば幸いです。
2012/03/23 (金) 00:13:35 | URL | ドデン #-[ 編集]
防水カバーを可動で再現とは恐れ入りました。
色々な素材を試すのも大事な事ですよね。
これは結論に興味津々です。
2012/03/23 (金) 22:19:44 | URL | ピカ #-[ 編集]
はじめまして。
様々な工夫、毎回楽しく拝見し、また、参考にさせていただいてます。

私が戦車模型を作ったのはかなり昔になりますが、私は、どんぶりにテッシュペーパーを貼って、アクリル絵の具を重ね塗りしたものを使ってました。

薄く塗ると、毛羽立って毛布のようになり、厚塗りすると、ツヤが出てテント生地のようになります。

参考にしていただければ、さいわいです。
2012/03/25 (日) 15:25:07 | URL | Ichiro #fnZLohxI[ 編集]
お久しぶりです
いつも超絶ウェザリングの教科書として拝読させていただいています。

私自身素人で、試したこともないのですが…
僭越ながら、ガムの包み紙より強度があって、エッジの立つ皺を付けれて、可逆性があり、接着剤が使え、エナメル塗装可能なもので思い浮かぶのは、タバコの箱の内側に巻いてある銀紙の紙側がいいのではないかと思いました。
2012/03/29 (木) 00:03:46 | URL | キラキョロ #t5k9YYEY[ 編集]
はじめまして、ドデンさん!
情報ありがとうございます!

ソフビ用の塗料ということで、「フレキシブルで付着性の良い塗膜」らしいですね。

塩化ビニルとポリエチレンの性質がやや異なるゆえ、定着性には疑問符がつきますが、
ビニル素材を使った際には
いけるんじゃないかと考えられます。
価格も手頃でいいですね。
http://www.kasare.com/color/v_color/irisawa_v_color/irisawa_v_color/

参考になりました。
2012/03/29 (木) 09:04:42 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
ピカさんへ
コメントありがとうございます。

防水カバーの工作だけなら、やってみれば
思っていたほど困難ではなかったですね。
面倒だったのは、
連動して動く投光器の方でした(汗)。
2012/03/29 (木) 09:07:02 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
はじめまして、 Ichiro さん!
情報ありがとうございます!

>どんぶりにテッシュペーパーを貼って、アクリル絵の具を重ね塗りしたもの

これはティッシュ1枚をベースにするのでしょうか?
アクリル絵の具で補強されて強くなる感じかな。
アクリル絵の具は、粘りがあり曲げには強いですものね。

ティッシュペーパーの問題点は、しわの再現性にあると思っていました。
多くの作例では、効果的なしわを再現できていないと感じていたのです。
ところが、実際にティッシュにしわをつけてみると案外シャープなしわがつくんですね。
思わぬ発見でした。

あとは強度の問題です。
アクリル絵の具を利用するとはいいかんがえですね。
参考になります。
2012/03/29 (木) 09:18:25 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
キラキョロ さんへ
お久しぶりです!
コメントありがとうございます!

キラキョロ さんは、相変わらずおもしろいものを作られていますね!!
1/500ジオング?いやー感心させられました。
さらにコンテナアッガイの方が好きですが(笑)。

さて、タバコの箱の内側の銀紙ですが、
そーいえばなんか貼ってありますね。
今度、スモーカーの人からいただくとしましょう。
スペックに期待が持てそうです。
2012/03/29 (木) 09:27:41 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
>これはティッシュ1枚をベースにするのでしょうか?

市販のテッシュはたいてい2枚重ねになってると思いますが、それを1枚と数えますね。

1枚でも、アクリル絵の具の重ね塗りによって結構な強度になりますが、たいていは2枚重ねて使ってました。
関節カバーやテント、毛布など、いろいろ使ってしてました。
2012/03/30 (金) 14:51:11 | URL | Ichiro #fnZLohxI[ 編集]
Ichiro さんへ
御返事ありがとうございます。

なるほど、やはりアクリル絵の具で強度が高まるのですね。
次回使ってみます。

2012/03/31 (土) 08:27:40 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
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