戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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うふふ初体験エアブラシ&だれにでもできるバーリンデンのドライブラシ
思いを遂げられなかった初恋の人が、いつまでも忘れられないように、塗ってみることの出来ないバーリンデンの塗りはいつまでたっても亡霊となって現れるのでしょう。

いつでもどこでも誰でも出来てしまうならば、
亡霊は霧散してしまうのではないでしょうか。
今回の塗装にはエアブラシを使用します。
先日、ホームセンターで中国製の安いやつを手に入れてみました。
恐いもの見たさといいますか、遊ぶにはよろしいんじゃないかと。
コンプレッサーとエアブラシのセットで7980円です。
こちらのブログで紹介されているもの
ネットの方が安いジャマイカ

とりあえず、最近のわたしのトレンドである側面最明法にもとづき、側面を明るい仕上げになるよう吹いてみます。
使用したのはすべてタミヤアクリル。
中国製エアブラシのOリングがラッカー塗料に耐えられるのか微妙に不安があるためです。
(壊れるのは承知で買っていますが、少しは遊ばせてもらわないと)
bp1.jpg

陰となる部位は、クリアオレンジを吹きます。
これは本来暗い色で塗るべきところを、暗い仕上がりを避けるために彩度の高い色で代用して、擬似的に明度差があるように錯覚させるためです。
全体の仕上がりも、キャッチーなものになります。
ガイジンさんが、ダークイエローのドイツ戦車にクリアイエローを使うのと同じようなものですね。
bp2.jpg

さらに「地面からの照り返し」を強調するためにサイドスカートの下端を明るい色にします。
同様に「車体上面からの照り返し」を表現するために砲塔の下側を明るく吹きます。
bp3.jpg




エアブラシのみで基本塗装が仕上がった状態。
エアブラシ仕上げ特有のモアーッとした印象になっています(ぼんやり感)。
表面の質感は、筆で仕上げたものとはまったく異質です。
非常にツヤ消し感が強く、乾いた印象(カサカサ感)。

ウォッシュやスミ入れをやりたくなる気持が、やっと理解出来ました。
ちょっと引き締めてやりたくなりますね。
bp5.jpg
これはとても新鮮な体験でした。
技法を技法として理解するのではなく、気持として理解できたのです。
表面的に技法をマネている状態を越えて、まさにそうしたいからするのだという深い共感から技法を用いることができました。

ところで、初めてエアブラシなるものを使ってみての所見です。
コントロール出来る要素は以下の七つだと感じました。

1)塗料の濃度(ユーザー可変)
2)エアの吐出量(ユーザー可変)
3)エアの圧力(機種依存)
4)塗料の吐出量(ユーザー可変)
5)対物距離(ユーザー可変)
6)エアブラシの移動量(ユーザー可変)
7)ドットの大きさ(機種依存)

3)と7)を除けば、とりあえず工夫できるのは五つです。
しかしながら、それぞれに任意の値をとる組み合わせ要素が五つもあるというのは、けっこう複雑では?
何度か経験するうちにすぐ慣れるものなのでしょうか?
今回はテキトーにやってみましたが、それなりには出来ました。
こんなものですかね。

エアブラシの利点として感じたのは、
1)塗膜が薄く、ディテールをつぶさない
2)塗料の消費量が意外と少ない
3)広い面積のグラデーションが得意

エアブラシの欠点として感じたのは、
1)色の変更が面倒
2)非人間的な筐体デザイン
3)ときおりブハッと水を吐く
4)塗膜が薄く、弱い
5)画一的な仕上がり質感(模型店のショーウインドウで見たのと一緒だ)

などですが、要はハサミは使い様ということでしょう。


エナメルでフィルターをかける工程に移ります。
クリアオレンジで、さらに最暗部を強調。
bp6.jpg

多くのモデラーがおこなうように、ブラック、レッドブラウン、アースなどを混ぜたウォッシュ液で雨だれ&スミ入れなどを施しました。
他の車輌ではみられない砲塔まわりの多数のリベット群は、目玉のようにも見え、この車輌の特徴として強調したいところです。
bp7.jpg

スポンジウエザリングとスポンジチッピングを施します。
ここは新開発「疎と密理論」を適用して、上面は過度に徹底的な汚しを入れ、サイドスカートにはほとんど汚しを入れないようにしています。
汚しのコントラストが、両方の部分で比較の対象となり互いに引き立て合う効果を生むのではないかと思いました。
bp8.jpg

さて、ここから油絵の具を使ってフィルターを重ね、陰影を深くしていきます。
ここから先はバーリンデンのドライブラシとまったく同じ手法です(使っている色は違いますが)。
これはインディアンイエローをドライブラシした状態。
bp9.jpg
長らくドライブラシとはエナメル塗料をかすれさせて表面に付着させる技法だと思い込んでいました。
タミヤ発行の『モ子ちゃんの塗装ガイドブック』(昭和59年)にも『ドライブラシ』『ウエザリングにはエナメル塗料が最適です』『濃いめの塗料を筆に少量つけていらない紙の上で塗料がかすれるようになるまで筆をこすりつけます。』というような解説がされています。
これをバーリンデンのドライブラシとあたかも同じドライブラシであるかのように思わせたのは模型誌の欺瞞です。

いまさら「じつはバーリンデンのドライブラシは油彩を使っているんだよね」と教えられても憤然とせざるを得ないのがほんとうのところ。
まあ、バーリンデン作品のカラー写真はタミヤカタログしかもっていませんが、穴が開くように眺めてきた身としては、あれが「ドライブラシ」で出来た質感とはどこか微妙にちがうのはうすうす感じていたことではありました。

そこで油彩を使ってみると、なんと!「誰でも簡単ドライブラシ」ではありませんか!
乾燥がきわめてゆっくりだし、塗料がどこまでも延びる延びる!
一度、点付け(つまようじの先程度)した油絵の具を、絵の具に負けない程度のコシのある筆で塗り延ばしてみてください。
どんどん広げれば自然にグラデーションが発生するはずです。
特別な技術は不要。
結局のところ、「バーリンデンのドライブラシ」とは、ツカサさんの言うところの「生ブラシ」プラス「拭き取り」なのです。
バーリンデンは布で拭くそうですが、わたしはティッシュペーパーで拭きました。
拭き取りは、重要なポイントだと思います。
ドライブラシ風の無数のドットを生み、グラデーションをなめらかにするためにも是非余分な絵の具は拭き取るべきだと思います。

これを400倍ぐらいの倍率で模式図にすると以下のようになります。
ドライブラシ
あくまで模式図なので実際とは違う面もありますが、極端にわかりやすく表現すればこうなります。
旧来のドライブラシやタミヤウエザリングマスターは、エアブラシで出来た塗装面の微小な凹凸の頂点に色がのっているイメージです。

さらに茶色系を重ねました。
bp10.jpg

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
宮崎師匠がエアブラシ?!
今晩は宮崎さん。
大変ご無沙汰致しておりますハンスです。

宮崎師匠がエアブラシを使用したら、もう内のリヒターは出る幕なしですね~~~(笑)

私見ですが・・・
エアブラシの欠点3)ときおりブハッと水をを吐くと、コントロール出来る要素3)エアの圧力(機種依存)はレギュレーターを使用して解決だと思います。
レギュレーターは水抜きも兼用ですからね。
私の所持しているコンプレッサーは圧力調整が可能です。

そして欠点1)色の変更が面倒は、筆と同じ様に何本かのエアブラシを使用する事ですかね。

>コンプレッサーとエアブラシのセットで7980円です。

私の場合はコンプレッサーもエアブラシも単体で3万~4万数千円ですから師匠の選んだセットは本数を増やすのには廉価で良いのではと感じます。

私はエアブラシも筆の一本と考えていますので仕上げは本物の筆で・・・は誰しも同じでしょうか?
2013/04/12 (金) 23:40:38 | URL | ハンス #-[ 編集]
ハンスさんへ
コメントありがとうございまーす!

筆塗りもちょっと行き詰まっていましたので、
気分転換にエアブラシにも手を出してみましたよ。

レギュレーターは水抜き機能もあるんですね!
でもそれをつけるほどのコンプレッサーでもないし、上位機を検討するときに考えましょうかね。

ボロいエアブラシを選んだにも、それなりに訳があります。
「ドットが荒いんじゃないだろうか」
と、
そこがひとつの狙いなんです。
用途として使い道があると思っているのです。
2013/04/16 (火) 04:40:58 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
高くてもあまり変わらない。
>「ドットが荒いんじゃないだろうか」
 これはないと思います。このあたりは、口径、濃度と添加物、圧力で描写を変えます。

 安いのは真っ直ぐでないとか、偏芯しているとか、トリガの引きシロが短く表現力が低いとかそういうことじゃないかと思います。単純な機械なので原価は大変安いものだと思われます。高い分は主としてマージンと流通コストでしょうね。

 エアブラシの利点に乾燥が早くて仕事がどんどん進むというものあります。
2013/04/19 (金) 16:39:22 | URL | iChamaru #GV3LfJa6[ 編集]
iChamaruさんへ
コメントありがとうございます!

>これはない
え! じゃあ・・
高級機に夢をみていたのに(笑)。

>仕事がどんどん進む
それはありますね!
ただ塗りながら組み立てるというような作業には向かないことがわかりました。
エアブラシ作業というのは、ちょっと大掛かりな塗装に向いていますね。
色の変更にも一手間必要ですし、
後処理もたいへんです。
さあやるぞ!と準備をしてからガーッとやる感じです。
それゆえ、みなさん組み立て終わってから、塗装作業に入るという慣習になっていったのだろうと推測しました。
2013/04/20 (土) 22:21:18 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
>高級機に夢をみていたのに(笑)。
 0.2mm 以下とか言うのもありますが、細いとやはり精度が要るようで高価になりますよね。多分、工作精度を上げたり、擦り合わせたりの手間がかかるんでしょうね。
 でも、そんな高価な細吹き用もかなり使い勝手の悪いものです。なかなか色が乗りませんし、濃度の高いものや、粒子の粗い金属系、つや消し系の塗料が詰まりやすいです。詰まりやすいとどばっとでたりして危険です。

 おそらく吹きつけの品質に関わるところはノズルとニードルですね。細吹き用は尖ったニードル。太いのは鈍角という感じです。尖ったニードルの方が吹き付け量の調整が幅広く出来るけれど、平吹きではなかなか色が乗らないので非常に面倒という感じです。
 洗浄メンテのしやすいのはタミヤの言うところの「カップ一体型」が掃除しやすいです。特にメタリック系は他の型だと洗浄してもしてもなかなかきれいになりません。

 個人的にはタミヤの0.2mm と0.3トリガ式のハンドピースが使い勝手がよく、使用頻度が高そうです・・・・としか言えないのが辛い。(>_<)
2013/04/20 (土) 23:50:54 | URL | iChamaru #GV3LfJa6[ 編集]
iChamaruさんへ
コメントありがとうございます。

アドバイスを参考に、0.2ミリを手に入れたいとおもいます。
タミヤの最新0.2ミリ、カップ一体型じゃないけど、どうでしょうかね。
そりゃCM-CPが良いのは十分に想像できるのですが。
2013/04/28 (日) 20:24:49 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
急版が良いと思います
 新しいのはどういうところが変えられたのかわかりませんが、ぼくなら、Item No:74514 を選びます。洗いやすいですし、細かな作業をするときにこちらの方が見通しがよいです。
 ぼくはガレキフィギュアの顔周りなどは、イワタのHP-APなどカップなしのものも使っていました。見通しの良さ故です。
2013/04/29 (月) 02:33:28 | URL | iChamaru #GV3LfJa6[ 編集]
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