戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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わたしが神と思う作品
個人的にあらゆる模型作品の中で最高の作品と思っているのは、
『スケールトラックスvol.3』ネコ・パブリッシング(2010)の中に登場しているフルスクラッチビルドの1/32キャタピラー社D10ブルドーザーです。
スケト1

早川弘一さんの作られたそれは戦慄の高精度。
ウエザリングほぼなし、そして、その色にもかかわらず、どうしても本物に見えてしまうのです。
トラックやトレーラー部、また固定用荷締め機は質感などの点で、突っ込みどころ満載なので誰が見てもすぐ模型であると判断できてしまいます。
スケト2

どれほど細部に手を入れた戦車模型でも、べた塗りでホンモノに見える作品をこれまで見たことがありません。
スケト3

ところがこのブルドーザー単体で見ると、「新品の実車ではない、明らかに模型だ」と断言できないほどなのです。
(新品の実車も相当オモチャっぽいという見方もあるかもしれません)
それにしてもこの色で、実車に見えるという模型ははじめてです。
この作品を見た当時、衝撃でした。
そしてなぜ実車に見えるのかという理由は謎のままでした。
(やはり精度でしょう。形状の情報量だけで色の情報量を超えているというか、色の情報量を必要としていない)
スケト4
長く模型を作り続けてきたこんにち、目も肥え、色に対する感覚も鋭くなりました。
現在の目で見れば、いくらか模型に見えるところも散見できますが、それらのひとつは室内撮影の限界で生じている問題であり、もし野外で撮影し、空や周囲の映り込みが反映されれば解消されてしまうと思います(油圧シリンダーのチューブなど)。
ともかくすごい作品です。
いつかはこんな作品を(まねごとだとしても)作れるかと思っていましたが、
ついにブルドーザーのキットが1/35で発売されました。

メンモデル社発売のD9R装甲ブルドーザーです。
キャタピラー社のサイトによれば、D9はD10より一回り小型のようですね。
スケト5
イスラエル軍がD9に装甲モジュールを架装した凶悪兵器であり、色も建機イエローでありませんが、これをどのように料理できるか楽しみなのです。

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
はじめまして
宮崎さんの色彩論塗装論をたいへんに興味深く読ませていただいております。
情報量をいかに実物に近づけるかという理屈で言えば、部品数をどれだけ実物に近づけるかでも情報量は飛躍的に増大すると思います。
例えば前回の「ノイバウの排気管」でも、もし先端と後端のパイプ部分、途中の消音器(?)部分、車体への固定金具部分を部品として独立させ、それぞれに塗装を施した上で組み上げ、最後に仕上げ塗装を行えば、単なる一体部品の塗り分けとは異次元のものとなると思います。
D10がフルスクラッチであるならば、必然的にプラモデルよりはるかに多くの部品で構成され、別個に塗装した上で組み上げられているならば、単色でも情報量は膨大になる気がいたしますが如何でしょう。
2013/08/30 (金) 16:57:47 | URL | たけぞう #NBaSZUz2[ 編集]
たけぞうさんへ
はじめまして!
コメントありがとうございます!

たけぞうさんのおっしゃる通り部品数の増加で情報量は増えますね。
工作派のアプローチは、それを狙っているのは間違いないでしょう。
正確なディテールの再現は王道で、正統な、そして何より情報量を増やすのに正しいアプローチですね。

ただ早川氏のD10は、部品数の多さだけではなく、部品の形状がきっちり出ていることも情報量の増加に大きく貢献しているのだと思っています。

全ての部品にエッジの直角であるべきところが、直角にシャープに出ていることなどが、CGで見るところのポリゴンモデリングのような多面体の膨大な集積のごとき情報量を与えているのではないかと思うのです。

インジェクションキットのエッジはどうしても丸まってしまいますから。
(それは製造上の限界)

そして、塗装でそのエッジを丸めてしまわないことも大切なのだろうと推測します。
「ノイバウ排気管」のように厚塗りすれば、どこかもっさりした模型的仕上がりになるのは避けられないところです。
分割しての塗装の提案は、正に的確なご指摘です。


>別個に塗装した上で組み上げられているならば

「別個に塗装して組上げる」!!!

これだ!と思いました。
実車に見せるためには、分割線は限界まで細い方が良いのですが、その状態で塗装すれば、分割線は埋まってしまいます。
(キットで再現されているパネルラインよりもっと細いレベルの話です。ゼロクリアランスでも別部品に見えれば情報量は飛躍的に上がります。リベットの頭に分割線が見えれば、情報量、解像感ともに上がります。実際の塗装ではそこは埋まってしまいますので、スミ入れをしてカバーしようとするのですが、本来の分割線よりははるかにオーバーになってしまいます。そこでリベットまわりに溜まったホコリとして表現の矛先を変える手が使われています)

早川氏のD10は塗装して組上げてあるにちがいありませんね。
それが秘密のひとつでしょう。
良いヒントをもらえました。ありがとうございます。


D9Rでやってみたいと思うこと。
「全てのパーツの全ての面にカッターを当て、エッジをカリカリに尖らせる」

「可能な限り、分割して塗装し、あとで組上げる」
2013/08/30 (金) 20:00:57 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
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