戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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2013 第16回 九州AFVの会レポート
アーマーモデリング誌で活躍されている朋未さんと一緒に写っていただきました。
九州162
例年、賞にはかすりもしないのが恒例となっているわたくしですが、
朋未さんが
「どちらにしようか迷ったんですう」(←ハートは主観です)
と言ってくださったので、ちょっとはかすったと言えるのかも。

今回は多くの方にお声がけしていただき、多くの方と初めてお話する機会も与えていただきました。
そのなかで励まされたり刺激をいただいたりと有意義な一日となりました。
みなさま、ありがとうございました。

さて、これは妙にかっこいい三石さんの10式。
AFV模型の世界にも電飾が浸透していくようにも思われます。
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電飾もさることながら、風を感じさせるような草原の表現がかっこ良さをかもしだしているのではないかと思いました。
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もう1輛の10式。ガラス部分の表現に工夫が。
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タミヤのパッケージを忠実に再現した塗装表現。
こうした塗装もやってみることで得るものはあるんじゃないかと思います。
PureJamさんのトライですよね。
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あきら式改さんの挑戦した難物であったろうFIAT3000。
意外にもかっちり組めているではありませんか!
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相当な苦労があったことは想像に難くないです。
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やりやがったな!感のあるグリレです。
荒いと言えば荒いのですが、配色が絶妙だと思います。
とくにグリーンの色味が。
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これが全体像。どこから見てもおそろしいまでの情報量をもつ2輛のグリレを、1輛はバラして設計上の運用法まで知ることができる構成。
作品全体としてとんでもなくすごい。
色がいい。雰囲気として文句のつけようがない。
ハインシュミットさんの成長は著しい。
賞取りに必要な要素とは何かをきちんと分析し、戦略的に作品に盛り込まなければ、ただただ良い作品を作るだけでは賞に結びつかないことがわかってらっしゃる。
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佐賀の展示会でこれを目にしたときから、九州AFVの会でもこれは目玉のひとつとなると確信できました。
人間の目(脳)というのは自分の処理できる情報量をオーバーした場合には、単純に「すごい」としか受けとめられなくなるのかもしれません。
九州1605
それと同様のことがガンプラのハイエンドでは、ひたすら微細なディテールの集積によって立体形状としての情報量をどこまでも積み上げる手法でおこなわれています。
AFVで車輌単体の形状情報は限られます。
それゆえ形状としての情報量を増やすには、車輌を増やす、内部構造を作る、小物を追加する、ジオラマ仕立てで建物人物植物を追加するなどの手法が採用されるのでしょう。

意外にも、重箱の隅を突くロッテンマイヤー視点で観察すると、荒っぽく感じるところは多々あるのです。
それが中距離になるとまったく感じられないのはどういうわけか。
これも計算だとしたら、絶巧です。
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同じ作者のE-100。
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E-75?これらがグリレを作る技術的下地となっていると想像します。
一朝一夕にグリレにたどり着くことはむずかしいでしょう。
グリレは1日にしてならずということでしょうか。
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作者の高木さんからはお声掛けしていただき恐縮でした。
「辛口コメントなのでためらってました」
とおっしゃられて(汗)。
こちらの方こそ、あまりに大御所なので話しかけることなぞできずにいました。
例のごとく盛りだくさんのジオラマですね。
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フィギュアのレベルがとくに高いのですが、それ以外にもどれもこれも高水準。
これを実現できるエネルギーがすごいです。
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未完成作品とありましたが、ウエザリングのレベルは最高水準でした。
正統派でうますぎると「もっとできるんじゃないの」と要求水準も高くなり、ちょっと意地悪したくなるのですが、恵まれない単品作品を評価する宮崎賞としては、これを銀賞にします。
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マルケンさんの作品。
同じような作風で続けることも重要だと今回感じました。
というのも一回だけでは、十分な理解が得られず正当な評価に至らないと思ったからです。
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一回だけだと、ただのキワモノですが、それを何度も続けると作風になるのです。
かつて出品したゴッホタッチのエレファントはアホ扱いされた面もありましたが、その後、昨年のパンサーGや今年のキーファーなパンサー、木漏れ日アルケットラングなど、しつこく続けていると
「あの人はアーティストだからね」
と評価してもらえたのです。

水しぶきを上げながら飛び出す74式は、ダイナミック感にあふれていました。
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ほうれい線の目立つお子さんでした。
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和みの風景です。
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おねえさんの肉感的なボディ。
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砲身の先がステキ。
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サボテンの色がステキ。
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おそらくすごく頑張って作られたと思われるチャーチルの情景。
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頑張っただけでは賞に結びつかないのが現実。
どこかにもっと華となる見せ場が必要だったのかも。
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1日で仕上げたというAFVは専門外のFuMaさんの作品。
モジュレーションが効いていてとってもすばらしい。
技術のベースは人格であるという話をどこかで聞いたことがあります。
心によどみのない素直な性格の人は、あたらしい技術もすんなりと自然に受け入れて、どんどん進歩してしまうのではないでしょうか。
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9体のフィギュアがそれぞれ別々の作者によって塗られ集められた作品。
わたしがあにさんの作品(黒人ボクサー)を生で目にするのはこれが初めてになります。
膝裏の汗など芸が細かかったですね。
色ではなく質感で対象物を把握することをなされているがゆえでしょう。
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ガルパンはやはり一定勢力存在してました。
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ちょっとマシーネン塗り風に仕上がってます。
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日本人の作品は、日本のメーカーが用意するカラーを全面的に見直す時期にきているのかもしれません。
ユーロモデラーが使っている色とまったく印象がちがうと思います。
テクニックの問題以前に使っている色味がまったく別物だと強く思うのです。
九州AFV1610
この問題から脱出しないと、どこまでも沈んだ色合いの泥沼の中で、不毛なウエザリングを続けていくことなるだけです。
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丁寧で繊細なウエザリングは貴重で尊い行為だと思います。
こうした姿勢はもっと評価されねばならないと思うのです。
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ですが、にごり過ぎた薄気味悪い色合いからか、会場ではまったくそのテクニックが効果的にアピールされているとは言い難かったように思いました。

1/48ブルドーザー。
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迫力あるジオラマでした。
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発火の色にもうちょっと暖色系のLEDが手に入れば雰囲気が増したでしょうね。
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柵の上やワイワーに載った雪がおもしろい。
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おもしろいんですけどね。もう一歩感が。
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1/48とかのスケールでしたが、めずらしい車輌です。
1/35だったらかなりの迫力をもつ車輌でしょうね。
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Kさんのレーヴェ。
車輌の展示間隔がやや狭過ぎたのではないでしょうか。
九州AFV1601

関西から来られるこの方の作品はいつも精密で精緻な印象が段違い。
つねに他の作品より解像度が高い感じをまとった作品群を出品されています。
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小物の活用によるものでしょうか、精密感がとにかくすごいです。
まじまじと見てもどこでそのような印象に結びつくのか、不思議とわからないのです。
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色がいいですねー。
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際立った色合いで目立っていたブルドーザー。
1/25で大迫力でした。
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荒々しい塗装が力強さの演出に必要なこともあります。
丁寧すぎれば弱々しさをかもしだすマイナス面もありますからね。
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九州AFV1685

小笹さんの作品はいつも通り明るい車体のベース色にとても丁寧なウエザリング。
ですが今年はちがうことがありました。
車体の上の雑具箱の上面に朱色が塗られていたのです。
実車の仕様なのでしょうか、それとも・・・・
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手前の方は、膝をついてがっくりと気落ちしているように思うのです。
元気な大将との対比がおもしろい。
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すばらしい迫力の立体戦国絵巻ですねえ。
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こうやってパテで作られるわけなんですね。
ウマに毛まで生えてますよ。
九州AFV1688

帝国陸軍が大型砲塔の戦車を作れなかった理由は、ベアリングを製造する技術がなかったからなんですよね。
当時ベアリングはまだ輸入品でした。
九州AFV1699

面白い演出です。
模型の話からは離れますが、なぜ自衛隊にこんな装備がいるのかという疑問はあります。
九州AFV1698

個人的金賞はこの作品。
(フィギュアの評価は除く)
九州AFV1697
美しいモジュレーションに丁寧なウエザリング。
すばらしく繊細な神経で作られています。
九州AFV1696
色はタミヤアクリルの戦車用みたいなにごった色は一切使わず仕上げてあります。
戦車用にメーカーが用意したカラーを使うと、死んだように沈んだ色合いになってしまいますね。
かつてはリアルだなあと感じていた色が、最近では憂鬱な色に感じるようになりました。

同じ作者の作品。基本的に繊細で真面目な姿勢がうかがえます。
九州AFV1676

パステルカラー風の色合いやキャラクターに惑わされて、奥の方に見えるBTも同じようにとらえていましたが・・・
九州AFV1694

色合いに惑わされずしっかり見ると、かなりの情報量をもりこんだ塗装がされていたもう1輛のBT。
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人にはそれぞれの発達段階というものがあり
それぞれに固有の課題をかかえて作品作りをしているはずです。
また、作品作りの姿勢にしてもかならずしも理想を追求していたり、賞取りとは無縁の、くつろぐための楽しみとして模型にかかわっておられる方もいらっしゃるでしょう。
それゆえ結果として出てきた作品を一律の基準やわたしの独断で判断することは、大きな過ちを犯しているかもしれません。
こちらが励ましのエールとして送ったつもりのコメントでも気分を害された方もいることでしょうね。
その点では、もっと配慮すべき点もあると思いますが、これまで「あえて」コメントを書いてきたことも事実ではあります。
書かないで済ませばもっとも簡単な対処です。
議論の苦手な日本人にとって、作品の批評はそのまま作者への批判と受けとめられがちです。
あのジャパンミリテールフォーラムのようなところでも、作品についての「熱い建設的な議論」に発展することはありませんね。
個人的にそこが残念でならないのです。

最後に、
原則的には全ての作品は尊いものです。

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

コメント
この記事へのコメント
戦車が霞む
今晩は宮崎さん。

私はAFVの会とかには行った事が無いのですが、一枚目の写真の様な美人がいるなら是非行ってみたいと思います。
勿論、宮崎さんの様な巨匠にお会い出来るのは素晴しい事だと思っていますが...

また作品の方でグリレ17の錆び表現勉強になりますね。
2013/10/30 (水) 21:25:08 | URL | ハンス #-[ 編集]
ハンスさんへ
美人はいます。
例年、きららさんやE.dankeさんの奥様など妙齢の美女が来場されていましたが、人妻に声をかけるのもためらわれて躊躇していました。
今回、朋未さんが来場されていましたので、迷わず、一直線に、堂々と、暇そうな時間をうかがいながらお声掛けさせていただきました(笑)。

静岡や東京ならまず間違いなく、朋未さんやミンミン亭みなみさんなどいらっしゃると思います。

どんな美女もマリリンちゃんにはかなわないでしょうがねー。

作品に関しては技能的にはハンスさんが学ぶものはほとんどないと思います。
ただ、展示会場での見せ方、戦略的構成、そうしたものには学ぶものは多いと思われます。
2013/10/31 (木) 16:36:58 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
ありがとうございました
宮崎様
AFVの会では、本物のように撮影できる技を教えていただきありがとうございました、今度試してみます。

私の10式の写真、掲載頂きありがとうございます。何かアピールポイントが無いといけないとは思うのですが…、
(一応、履帯のパーティグラインを消してますが気付かないですね(笑))
素組みに毛が生えた程度の仕上がりでは印象が薄くなることを実感しました。
でも、良い刺激をもらえました。
2013/10/31 (木) 22:03:29 | URL | OTOSI #PTRa1D3I[ 編集]
先日はありがとうございました!
先日はありがとうございました!
いつもブログ拝見させて頂いていた宮崎さんにお会い出来て、また生で作品を拝見出来て本当に嬉しかったです!
またお会い出来る機会を楽しみにしております。
2013/11/01 (金) 10:26:03 | URL | FuMa #j/2QbyUY[ 編集]
OTOSIさんへ
お声掛けしていただきありがとうございました!
つづりを見てコメントいただいていたのを思い出しましたよ。

現用物ではダイナミックな表現がとくにむずかしくなりますからね。
知恵と工夫でなにか加えないと
「ふふ〜ん」
で終わりになっちゃいますね。

これからもよろしくお願いします。

2013/11/01 (金) 15:36:19 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
( ̄O ̄;)・・・ガルパンは?
世のガルパンブームに抗うが如くほとんどその痕跡が無い様にみ受けましたが、・・・九州男児は左様なことには関わらないのか・・・情報伝達速度が遅いのか・・・はたまた関西人が浮薄であるからなのか・・・関西にはガルパン専用テーブルがありました・・・( ̄ー ̄;)
2013/11/01 (金) 20:02:00 | URL | iChamaru #-[ 編集]
FuMaさんへ
わたしも予期しない出会いにうれしかったです。
若くて才能にあふれた方の活躍が頼もしいです。

2013/11/01 (金) 20:11:07 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
iChamaruさんへ
結構ガルパンそろってましたよ。
いまどき情報伝達に差があろうはずもなく、
それなりにブームに乗る人たちも何処も変わらず一定割合いらっしゃいました。

わたしが完成品のどこに魅力を見つけたら良いのか理解できなかっただけです。
それで写真も少ないのです。

アニメを忠実に模す手法でなしに、
逆にリアル変換された作品だったら、面白味を感じたと思うんですよ。
2013/11/01 (金) 20:19:44 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
先日はお世話になりました。
久方ぶりにご本人と作品にお会いでき、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
当日、話そびれてたと思うのですが、あの2号の箱絵、元々フィギュアセットの箱絵に戦車の絵を組み合わせてるためか、戦車とフィギュアで光の方向が違うんですよねw

再現し切れてませんけど(汗
2013/11/02 (土) 07:21:11 | URL | purejam #-[ 編集]
purejamさんへ
purejamさん!おひさしぶりでした。
マシーネン作品も拝見させていただき、ふだん見れない種類の作品だけに興味深かったです。

>戦車とフィギュアで光の方向が違う

やはり、やってみたひとだけがそうしたことも気付くことができるんですね。
2013/11/02 (土) 18:49:54 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
反省してます。
今考えるとなてこったです。ただこじんまりと並べただけでした。
佐賀での展示では空間を取る展示と心がけてるのに・・・
大いに反省してます。
凄い作品を生で見れて勉強になりました。

ブルドーザーは間に合いませんでしたね。キャタピラの塗装を見て愕然です。
貴重な裏話を聞けて有意義なひと時でした。ありがとうございました。

2013/11/04 (月) 00:24:21 | URL | K #-[ 編集]
遅ればせながらお疲れ様でした。
殆ど寝ていたので、撮り忘れた作品を幾つか保存させて頂きました。
来年は例のブルを穴が開くまで拝見させていただきますね。
2013/11/04 (月) 22:16:10 | URL | あきら式改 #z.Jczy7U[ 編集]
Kさんへ
会場では緊張してしまいますものね!
わたしもいつもそうでした。

装甲ブルドーザーを間にあわせることができず面目ございません。
旬のキットで目を楽しませることだけが、ポイントでしたのに
来年では、面白味半減です(泣)。
2013/11/05 (火) 20:34:33 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
あきら式改さんへ
こちらこそ来年も、めずらしい新作を期待していますよ。

来年までには間違いなく間にあわせます!
2013/11/05 (火) 20:36:26 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
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