戦車模型 AFV fun
それは男の憧れる力の象徴。無敵の装甲は、びくともしない不動心へのあこがれ。鋼鉄のキャタピラは信念を曲げず困難を乗り越え突き進む哲学の具現。        
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兵器の模型を作るというふこと
リハビリを兼ねて、タミヤの古い75ミリ砲を組んでみました。
現代の水準からすればテーパーなどがひどくて、
パーティングラインなのか部品の形状なのか判断に苦しむようなパーツもあります。
そのなつかしさを覚える部品形状を手にして夢中で組み立てていると、
少年のころの記憶が呼び覚まされてきました。
「やっぱりドイツの兵器はかっこいいなー」
なんて思いながら組み立てていたのです。
75ミリ砲2
そうなのです。
プラモデルとして組み立てていると、
ドイツの兵器の形状は「かっこいい!」と素直に思えるデザインでした。

それにしても出自は兵器です。
どんなにカッコ良くとも人殺しの道具であることは明白です。
深く考えることのなかった子どもの頃ならまだしも、
大人になった現在においても、
まだなお兵器のプラモデルを嬉々として作っている因果。
これをどのように説明すれば、人は納得するのでしょうか。

椹木野衣(さわらぎ・のい)さんの『反アート入門』(2010幻冬舎刊)のなかで、参考になりそうな意見を発見しました。
そこには以下のように述べられています。

『 肝心なのは、当時それがどんな動機で作られていようとも、芸術としての後世の価値判断にはあまりたいした影響がないということなのです。
それどころか、暴力や姦通、殺人に関与した芸術家の作品であったとしても、今日にあってはすばらしいとされているものは少なくありません。
(中略)
あるいは、美術史で他に類するもののないとされている作家の作品が、生前に罪を犯したとか、人格的に問題があったという理由でその評価を剥奪され、収蔵から投擲されるなどということは、とうていありえないことです。
(中略)
 つまり芸術の世界では、世で「悪」と呼ばれている事態を、歴史的(事後的)には許容してきたのです。もちろん、このことと「悪」を推奨することとは大きなちがいがあり、それははっきりと区別されなければなりません。
(中略)
そうではなくて、かりに、その作家がなんらかの社会悪に手を染めていることがわかって、そのことで結果的に断罪されたとしても、作品の価値までもがまったく同様に貶められることはない、ということなのです。
(中略)
これに関して、芸術が悪を推奨するものではないというのと同じくらい強調しておかなければならないことがあります。それは、「芸術は善悪の彼岸にあり、そうした社会的規範には左右されない」というわけではない、という点です。反対に、芸術は作者の背後にある善悪の如何にきわめて大きな源泉をもっています。けれども、それはやはり源泉であり、作品という結果そのものではないのです。しかし、源泉がなくなってしまったら、結果もまた、生まれてきはしません。この意味で、目の前の世界について善悪の判断は芸術の故郷であり、その故郷がたまたま「悪」であることもありうる、それが「芸術は悪を許容する」という言辞の、ほんとうの意味なのです。
 』



75ミリ砲
コメント
この記事へのコメント
企業人として、家庭人として、社会的責任を果たしながら、個人的かつささやか
で誰にも迷惑をかけていない創作活動に一体なんのエクスキューズが必要なのか
さっぱりわかりません。
兵器云々どころではありません。私は松重さんや山端さんがファインダーに焼き
付けた情景すら立体再現したいとさえ思っています。

モデラーとしての“業”の一言で済む話なんじゃないですかね。
2014/01/08 (水) 01:14:22 | URL | REV3 #-[ 編集]
REV3さんへ
コメントありがとうございます!

>誰にも迷惑をかけていない創作活動に一体なんのエクスキューズが必要なのか

なるほどたしかにそうなんですよねー!
ただ、カタチとしての造形に惚れるにしても、
なぜクルマや同じように極限まで研ぎすまされたF1マシンではいけなくて、わざわざ戦争の道具を作るのかと問われたときに、
答えに詰まってしまう自分がいることも確かなのです。

あるモデラーの奥様は
ガンプラは良いが、戦車は作ってはいけないと言われるそうなのです。

ガンプラも想像上の産物とはいえ
戦いの道具であることには変わりないのですがね。

完成した製作物が
見る人にどのような影響を与えるか、ということも考慮しなければならないのかなーなんて思わないでもないのです。

これからもっとよーく考えたいと思っています。

実社会が、なんとなくキナ臭い方向へどんどん向かっていますから、危ないなーと思っているのですよ。



2014/01/08 (水) 22:16:12 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
>なぜクルマや同じように極限まで研ぎすまされたF1
マシンではいけなくて、わざわざ戦争の道具を作るのかと

飛行機だったらよかったかもですね。
“だって、こっちのが速いじゃん”なんてね(w
さしずめ戦車だったら“こっちのが頑丈じゃん”かな?

なにをどう繕ったって、文句言う人は文句を言う。
悪魔の証明につきあってたら、キリないですよ。

2014/01/08 (水) 22:36:57 | URL | REV3 #TkiNCc4c[ 編集]
それと
>実社会が、なんとなくキナ臭い方向へ
どんどん向かっていますから危ないなー
と思っているのですよ。

戦争ってのは、かなりリスキーな政治的
決断を伴うものです。
金はかかる、国力も削がれる。なので
偉い政治家さん達も、そんな決断したか
ないでしょうし、今の日本に、それほど
切迫した事情があるとは思いませんね。

ま、相手さん次第なんでしょうけど。
獲れるもんなら獲りたいと、本気で
思っているようなので。




2014/01/08 (水) 23:13:31 | URL | REV3 #Qi8cNrCA[ 編集]
REV3さんへ
>文句言う人は文句を言う

昔のタミヤの広告には「機能美」という言葉が使われていました。
兵器の機能美って、どれだけ効果的に殺戮と破壊ができるか追求した結果に他なりませんね(笑)。
してみると兵器そのものに生まれながらにしての業があると言えるのでしょう。

作品としての提示の仕方にも
工夫の余地はありそうです。
よくある「錆び朽ちた戦車」は、兵器の業やそれを作った人間の愚かさを表現することが出来ると思います。
「戦場」のディオラマもかっこ良さばかりでない表現を盛り込むことで、深いものになしうるのかもしれません。


>金はかかる、国力も削がれる

国家総動員みたいな全面戦争は、誰も賛成しないでしょうが、限定戦争や武力に依る威嚇などは、やるつもりかもしれませんよ。
自衛隊の海外派兵の日常化への道筋を着々と進めているように思えてなりません。
増税してなにを変えるつもりかと思ったら、防衛費の拡大と公共事業の増額だけでした。

2014/01/10 (金) 17:12:49 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
うーん。
なんか話がややこしくなってきましたね。
自分の場合、模型を作るのは、己の関心あるものに
ついて、関心があるがゆえにいろいろ調べたりして
得た知見を頭の中から、立体物として外に出す事を
目的としています。
いったん体の外に出してしまえば、その事について
あれこれ思いを巡らす必要がなく、新たな関心事に
取り組む事が出来る。
要するに、PCのHD容量確保のために外部媒体に
焼いて保存するような事です。
そこに対象物を否定的に捉えるような視点は、当然
ありません。いや、兵器の存在を肯定的に捉えろと
主張しているわけではありませんよ。単純に自分が
それに関心があるという事を認めるという事です。
それでは、そもそもなぜ関心があるのかという事に
なるんですが、それを内省したり、他人に説明する
必要もないと思っています。
そこに山があるから山に登るのだ、が如しです。


2014/01/10 (金) 22:46:00 | URL | REV3 #1jhbtX.k[ 編集]
それと
WWⅡ以降、武力によって世界の線引きを書き換える
という試みは全て悲惨な結果で終わっています。
なので、日本が独自の判断で、武力紛争を惹起する
可能性は限りなく小さいと考えています。
米軍の駐留も、雇用確保の側面があるのは明白ですし
思いやり予算が続く限り、米国が日本防衛のあり方を
大きく変える事もないでしょう。
なのでこの件については心配していませんし、そもそも
プラモとはなんの関係もない話だと思っています。

2014/01/10 (金) 23:14:51 | URL | REV3 #195Lvy4Y[ 編集]
REV3さんへ
>そもそも プラモとはなんの関係もない


のほほんと兵器の模型を作って遊ぶことも
世が平和であるからこそできることだと思っています。
現実世界が戦時下になれば、キットの輸入も途絶えますし、実害をこうむるのは間違いありません。
わたしの認識では、戦後もっとも危険な内閣を抱えている現在は、よくよく国民が注視していないと、とんでもない仕組みが水面下で(関心を経済にそらされているうちに)どんどん作られようとしていると考えています。


なぜ兵器の模型を作って遊ぶのか、
それをわざわざ他人に説明する必要はないのかもしれません。
ただ、
わたし個人の中では、
「平和を希求しながら、一方では兵器の模型を作る」ことに、わずかながらうしろめたさがあるのです。
「それは欺瞞ではないのか」
そうした指摘に
自分でも納得いく答えが欲しい。
そんな気持です。


2014/01/12 (日) 16:15:01 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
所詮は個人の思想信条の問題なのですよね。
なに、うちの親父が、かつてあった某政党の党員で
かつ、地方支部の要職にあったという関係もあって
この手の話題にはつい過剰反応してしまうのですよ。
親父も昨年喜寿を迎えました。

自分が多分、政治思想的に最もトンガっていた時期に
天安門事件が発生しまして。
中継を眺めている親父の衝撃ぶりときたら、志は違えど
そりゃあもう、見ていて痛々しかったですね。

中曽根政権発足、昭和天皇崩御、その他、それが巻き
起こす日本のありかたに関する親父の予言はことごとく
外れました。
所詮は、政治的イデオロギーの妄想に過ぎなかったのだ
なあ、と思っています。
ただし、原発事故の予想については大当たり。まさに炯眼。
自分には、ここまで日本の原子力行政がふやけているとは
正直想定外でした。

それでは。長々と失礼しました。
2014/01/13 (月) 00:10:18 | URL | REV3 #/2E49PPw[ 編集]
本日のNHKスペシャル
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20150806
やってくれました!いやぁ、これぞ長年受信料払い
続けてきた甲斐があるというもの。
松重美人氏の手による御幸橋の写真は、当時12歳
だった自分の心をざっくりとえぐりました。
ちくま出版刊行の世界ドキュメンタリー全集、小倉
豊文著、絶後の記録その他2編巻頭の写真が初見です。
以降、原爆被害のトラウマに悩まされながら、当時の
実相を調べ続け、いつの間にか、原爆の原理、構造
銀皿作戦の実態、被害の実相等々他人様にそれなりの
講釈を垂れられる程度には詳しくなりました。
20年前には当写真の立体化も企画してましたが、特に
西詰め交番から海側に伸びる欄干の解釈が解決できず
現地取材を何度も重ねるも、実現できませんでした。
本番組を観て、もはや立体化はどうでもよくなりました。
凄い時代です。
未見で有れば、近日中に再放送はあるでしょうから、是非
とも視聴をオススメします。
2015/08/06 (木) 22:43:33 | URL | REV3 #Q7TRsPbs[ 編集]
REV3さんへ
うわっ! 今気づいて見過ごしてしまいました。
御幸橋の写真は、恥ずかしながら初見です。
再放送、もしくはNHKデマンドにて必ず観たいと思います。

2015/08/07 (金) 18:35:46 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
大丈夫です
8/9(日)明け方の2時45分から再放送あります。
自分は明日HDレコーダ買います。
2015/08/07 (金) 20:19:46 | URL | REV3 #Q7TRsPbs[ 編集]
あと
なにげに嘘書いてました。
世界ドキュメンタリー全集
ではなくて
世界ノンフィクション全集でした。
なんかもう最近は昔の記憶も
あやふやでw
2015/08/08 (土) 23:43:19 | URL | REV3 #-[ 編集]
REV3 さんへ
わああああ、寝落ちしてしまいました!
1時過ぎまでは起きてたのに。

オンデマンドで観ます。
2015/08/10 (月) 22:02:21 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
再び大丈夫
もうPCに落としてますから、DVDで良ければ
いつでも提供できますよ。
HDDレコーダは5万強と、お高いので、地デジ
キャプチャにしました。
2015/08/10 (月) 22:07:57 | URL | REV3 #Q7TRsPbs[ 編集]
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