
お待たせしました! やっと九州AFVの会の状況をご報告できるようになりました。
今年は、これまでわたしが出席した中では、最も出展作品が少ない会でした。
ジオラマの大作も少ないのが特徴でしたね。
一方で、全体的なレベルは徐々に上がっているかのようです。
とりあえずは、にこやかなオープニングから。
楽しげな作品、好きです。

個人的にはこのベローチェを見ると腹が立つんですね。1/35フィギュアと比べてこの大きさ。なのに、価格は・・・。
稀なる完成品を拝ませていただきました。ごっつあんです。
参考(メーカー希望小売価格 ¥5,940)
オリンピックの女子フィギュアスケートで優勝するにはブルーの衣装が良いとのジンクスがあります。
ブルーはよく目立ちますね。
男性の色覚はブルーに敏感に反応するとも言われます。ナウシカもブルーでした。

ファインモールドの最新61式。
電飾作品は、たとえ昼光色のLEDを使ってもクールな印象で決まりますね。

これ1/35のオートバイであり、実物はおそろしく小さい。
一見して凄まじい精密感。
これを宮崎賞の銀賞にしたいと思います。

カラーモジュレーション手法が日本に紹介されてから何年たったのでしょうか。
やっとそれを習得したといえる作品が出てきました。
きれいなカラーモジュレーション作品。

光学的な要因による色彩変調を総称してオプティカルモジュレーションと個人的に呼んでいますが、その中でもハイライトに焦点をあてたものが、ミグさんの「カラーモジュレーション」(厳密にはハイライトモジュレーション)です。
次の段階としては、この状態を越えて強い独自性、個人の作家性を加えて欲しいですね。

もう一つ別の作者さんのカラーモジュレーション作品。
遠征組はレベルが高いです。
やはり優れた作品を多く目にし学んでいるからでしょう。

情報量の盛り込み方が、いくらか形式的に見えますが、存在感ある素晴らしい作品でした。
カラーモジュレーション作品に特有のすっきりしたクリーンな感覚がありました。

これもサイズとしてはかなり小さいです。(1/32?)
今年は小さな作品に面白いものが多かったです。

グリーンに一様ではない表情が盛り込まれています。

この戦車もやがてリニューアル版が登場することでしょう。

アメリカ製巨大タンク。白濁したライトは惜しい。
微細な汚しを加えれば、巨大さが感じられる仕上がりになるはずです。

これ、うまく汚してあるなあ。

これもまた小さな戦車。

意外とみなさん頑張って塗りの工夫をされていますね!


明度の高さだけに終わらず、多彩な色味の変化を違和感なく盛り込んであるところにセンスを感じます。

褪色気味の車体色が、大きさを感じさせる要因にもなっています。

昨年までの作品とは方向性を変えたある作者の作品。

一年に2輌ぐらいは組めるとすれば、一つぐらいはこれまでの自分の殻を破る、思い切ったことをやると楽しいのではと思います。
生きているフィギュアを作れる数少ないひとり、高木さんの作品。

保守的な作品。

ヘンテコな植物に目を奪われる(笑)。
これはフィギュアの存在が効いていました。
写真を見れば車両の塗り込み不足が目立ちますが、実物では気になりませんでした。
逆に言えば多人数フィギュアにはそれだけのエネルギーがあるということなんですね。

今年は、これまでわたしが出席した中では、最も出展作品が少ない会でした。
ジオラマの大作も少ないのが特徴でしたね。
一方で、全体的なレベルは徐々に上がっているかのようです。
とりあえずは、にこやかなオープニングから。
楽しげな作品、好きです。

個人的にはこのベローチェを見ると腹が立つんですね。1/35フィギュアと比べてこの大きさ。なのに、価格は・・・。
稀なる完成品を拝ませていただきました。ごっつあんです。

オリンピックの女子フィギュアスケートで優勝するにはブルーの衣装が良いとのジンクスがあります。
ブルーはよく目立ちますね。
男性の色覚はブルーに敏感に反応するとも言われます。ナウシカもブルーでした。

ファインモールドの最新61式。
電飾作品は、たとえ昼光色のLEDを使ってもクールな印象で決まりますね。

これ1/35のオートバイであり、実物はおそろしく小さい。
一見して凄まじい精密感。
これを宮崎賞の銀賞にしたいと思います。

カラーモジュレーション手法が日本に紹介されてから何年たったのでしょうか。
やっとそれを習得したといえる作品が出てきました。
きれいなカラーモジュレーション作品。

光学的な要因による色彩変調を総称してオプティカルモジュレーションと個人的に呼んでいますが、その中でもハイライトに焦点をあてたものが、ミグさんの「カラーモジュレーション」(厳密にはハイライトモジュレーション)です。
次の段階としては、この状態を越えて強い独自性、個人の作家性を加えて欲しいですね。

もう一つ別の作者さんのカラーモジュレーション作品。
遠征組はレベルが高いです。
やはり優れた作品を多く目にし学んでいるからでしょう。

情報量の盛り込み方が、いくらか形式的に見えますが、存在感ある素晴らしい作品でした。
カラーモジュレーション作品に特有のすっきりしたクリーンな感覚がありました。

これもサイズとしてはかなり小さいです。(1/32?)
今年は小さな作品に面白いものが多かったです。

グリーンに一様ではない表情が盛り込まれています。

この戦車もやがてリニューアル版が登場することでしょう。

アメリカ製巨大タンク。白濁したライトは惜しい。
微細な汚しを加えれば、巨大さが感じられる仕上がりになるはずです。

これ、うまく汚してあるなあ。

これもまた小さな戦車。

意外とみなさん頑張って塗りの工夫をされていますね!


明度の高さだけに終わらず、多彩な色味の変化を違和感なく盛り込んであるところにセンスを感じます。

褪色気味の車体色が、大きさを感じさせる要因にもなっています。

昨年までの作品とは方向性を変えたある作者の作品。

一年に2輌ぐらいは組めるとすれば、一つぐらいはこれまでの自分の殻を破る、思い切ったことをやると楽しいのではと思います。
生きているフィギュアを作れる数少ないひとり、高木さんの作品。

保守的な作品。

ヘンテコな植物に目を奪われる(笑)。
これはフィギュアの存在が効いていました。
写真を見れば車両の塗り込み不足が目立ちますが、実物では気になりませんでした。
逆に言えば多人数フィギュアにはそれだけのエネルギーがあるということなんですね。

砂漠の明るさが目立った作品。
いつも明度の高さではイチバンの作者ですが、
今回は第2位。わたしのメルカバはさらなる日差しの強さを感じさせていました(笑)。

様々な色でフィルターする手法は一般化し、多くの作品に採用されています。

もっと意外な色を使ってみるのも手かも。
ただし、明度の低い車体色だと、何をやっても効果は低めになります。

国内での正統派調のクーゲル。



マーク4は2輌の展示がありました。
両車ともタミヤです。
さすがにタコムでは時間不足だったでしょう。
キャタの錆色は赤みが強すぎるかと。

色使いが美しい。



車体下部では色々な実験が行われていました。

今年のダイナミック大賞。



明度の高さでは際立ってましたね。
ダークイエローという言葉に惑わされていますが、1/35模型として表現すべき本来の色は、これくらいの明度を保つべきだと思います。

全てペンで書いたようなウエザリングが面白かった。写真ではほぼわかりませんが。
自分モードに入り込んで塗りあげているときはわからないのですが、こうした会場に持ってくるとまったく違って見えることってあります。
この作品はあきらかに明度が低すぎて、会場では見えない作品でした。
おととい出直しておいでと言いたいところですが、
報われない単品作品を評価する宮崎賞としては、これを銅賞といたします。

わたしの分類ではシャドーモジュレーションということになります。
そう判断すれば新しい試み。
暗いところでの見え方を表現したものと言えます。

一度構想したことはあります。情景作品に仕上げて、地面も草も建物もすべてブラックに近い色で塗りあげた上でこういう車両を置いてみる。
タイトルは「アンダー ザ ムーンライト」と。

珍しい耐放射能戦車と、珍しい迷彩。

車両の塗りはとてもシリアス。フィギュアはファンシー。

作者は「まだ未完成」なのだとおっしゃってました。
新作キットをタイムリーに見せてあげたいとの思いからの出展なのでしょう。

同様の理由で、作業の途中で持ち込まれた作品も多々有るとは思いますが、残念ながら、我々はいま目の前にある作品からしか判断することができません。
一年も期間はあるので、時間がなかったとは言えないでしょう。
なかったのは、計画性と言うべきです。
(わたしもふくめてね)
映画の公開に合わせたタイムリーな車両。まだ作業の途中なのかな。塗り込み不足。

人物は生き生きとしています。

こんなのもいろいろありました。

この解像感は素晴らしい!
1/35ですからね。

こちらは大スケール。
全体としてはさすがなのですが。

「秋の夕日はつるべ落とし・・」と深夜ラジオの番組で語っていた城達也の落ち着いた声を思い出します。
その秋の夕暮れの空気感をまとうかのような素晴らしい情景。
バイアスにかかったカラーの統一感を真似て同じものを作ることはかなり難しいと思います。

欠点があるとすれば、それは既知感です。
いつかどこかで見た情景。
過去幾千のモデラーが作り続けた箱庭的情景の典型的なありふれた感が、「ふーん、うまいね」で終わらせてしまっているのではないか。
情景にもっとイベント性を持たせたり、思想性を入れたり、メッセージを強く出したり、心を鷲掴みにして放さない何かがあれば、完璧では?
悲壮感なき砂糖菓子のようなファンシーな難民たち。そこが、ちぐはぐ!?
手前には斃れた人さえいるのです
カカシは面白いのですが、なぜか心に残りませんでした。

小さな情景において二方面作戦は、失敗なのだろうと思います。
全員の行動ををひとつのイベントに集中させる方が成功の可能性が高まるのでは?
昨年の馬が、このようになるとは!!
「無」からすべてを作り上げた極めて高度な造形でした。

このレベルまで到達すれば、特殊な能力をもった人物として作者の評価は確立されるのは当然でしょう。
いつも明度の高さではイチバンの作者ですが、
今回は第2位。わたしのメルカバはさらなる日差しの強さを感じさせていました(笑)。

様々な色でフィルターする手法は一般化し、多くの作品に採用されています。

もっと意外な色を使ってみるのも手かも。
ただし、明度の低い車体色だと、何をやっても効果は低めになります。

国内での正統派調のクーゲル。



マーク4は2輌の展示がありました。
両車ともタミヤです。
さすがにタコムでは時間不足だったでしょう。
キャタの錆色は赤みが強すぎるかと。

色使いが美しい。



車体下部では色々な実験が行われていました。

今年のダイナミック大賞。



明度の高さでは際立ってましたね。
ダークイエローという言葉に惑わされていますが、1/35模型として表現すべき本来の色は、これくらいの明度を保つべきだと思います。

全てペンで書いたようなウエザリングが面白かった。写真ではほぼわかりませんが。
自分モードに入り込んで塗りあげているときはわからないのですが、こうした会場に持ってくるとまったく違って見えることってあります。
この作品はあきらかに明度が低すぎて、会場では見えない作品でした。
おととい出直しておいでと言いたいところですが、
報われない単品作品を評価する宮崎賞としては、これを銅賞といたします。

わたしの分類ではシャドーモジュレーションということになります。
そう判断すれば新しい試み。
暗いところでの見え方を表現したものと言えます。

一度構想したことはあります。情景作品に仕上げて、地面も草も建物もすべてブラックに近い色で塗りあげた上でこういう車両を置いてみる。
タイトルは「アンダー ザ ムーンライト」と。

珍しい耐放射能戦車と、珍しい迷彩。

車両の塗りはとてもシリアス。フィギュアはファンシー。

作者は「まだ未完成」なのだとおっしゃってました。
新作キットをタイムリーに見せてあげたいとの思いからの出展なのでしょう。

同様の理由で、作業の途中で持ち込まれた作品も多々有るとは思いますが、残念ながら、我々はいま目の前にある作品からしか判断することができません。
一年も期間はあるので、時間がなかったとは言えないでしょう。
なかったのは、計画性と言うべきです。
(わたしもふくめてね)
映画の公開に合わせたタイムリーな車両。まだ作業の途中なのかな。塗り込み不足。

人物は生き生きとしています。

こんなのもいろいろありました。

この解像感は素晴らしい!
1/35ですからね。

こちらは大スケール。
全体としてはさすがなのですが。

「秋の夕日はつるべ落とし・・」と深夜ラジオの番組で語っていた城達也の落ち着いた声を思い出します。
その秋の夕暮れの空気感をまとうかのような素晴らしい情景。
バイアスにかかったカラーの統一感を真似て同じものを作ることはかなり難しいと思います。

欠点があるとすれば、それは既知感です。
いつかどこかで見た情景。
過去幾千のモデラーが作り続けた箱庭的情景の典型的なありふれた感が、「ふーん、うまいね」で終わらせてしまっているのではないか。
情景にもっとイベント性を持たせたり、思想性を入れたり、メッセージを強く出したり、心を鷲掴みにして放さない何かがあれば、完璧では?
悲壮感なき砂糖菓子のようなファンシーな難民たち。そこが、ちぐはぐ!?

カカシは面白いのですが、なぜか心に残りませんでした。

小さな情景において二方面作戦は、失敗なのだろうと思います。
全員の行動ををひとつのイベントに集中させる方が成功の可能性が高まるのでは?
昨年の馬が、このようになるとは!!
「無」からすべてを作り上げた極めて高度な造形でした。

このレベルまで到達すれば、特殊な能力をもった人物として作者の評価は確立されるのは当然でしょう。


この記事へのコメント
れポートお疲れ様です
いつか九州AFVの会には遠征してみたいですね!!
やはり展示会にて沢山の作品を見る事はモチベーションという意味でも大事ですね。
宮崎さんの「心を鷲掴みにして放さない何か」は非常に大事だと感じました。
今までカッコ良さやリアルを追求していがちでしたが、テーマのある作品を作ろうと思います!
いつか九州AFVの会には遠征してみたいですね!!
やはり展示会にて沢山の作品を見る事はモチベーションという意味でも大事ですね。
宮崎さんの「心を鷲掴みにして放さない何か」は非常に大事だと感じました。
今までカッコ良さやリアルを追求していがちでしたが、テーマのある作品を作ろうと思います!
九Fでの楽しいひとときをありがとうございました<(_ _)>
今年も宮崎さんの作品に圧倒されてしまいました(手榴弾あれはホンモノでしたよ)。
で…コメントを拝見して、宮崎さんには私の心の中がお見通しだと言うコトにビックリしてしまいました。ホントです。
color modulationしかり、情景しかり。
迷いが有るとダメですね…
宮崎さんに誉めて頂けるよう精進するであります!
今年も宮崎さんの作品に圧倒されてしまいました(手榴弾あれはホンモノでしたよ)。
で…コメントを拝見して、宮崎さんには私の心の中がお見通しだと言うコトにビックリしてしまいました。ホントです。
color modulationしかり、情景しかり。
迷いが有るとダメですね…
宮崎さんに誉めて頂けるよう精進するであります!
返事が遅くなってしまいました!
申し訳ございません!
いつかお会いできればうれしいですね。
なにか、主張のある作品である方がベターだと思います。
もはや技術レベルだけでは差別化できないようにだんだんとなっていくでしょう。
申し訳ございません!
いつかお会いできればうれしいですね。
なにか、主張のある作品である方がベターだと思います。
もはや技術レベルだけでは差別化できないようにだんだんとなっていくでしょう。
2014/11/22 (土) 00:04:26 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
返事が遅れてしまい申し訳ございません!!
ホントですかあ (笑)。
すでに工作技術水準はわたしなんかよりはるか上をいってらっしゃるので、もう少しでまばゆいばかりの傑作が生まれるでしょうね。
勉強熱心なところをわたしも学ばせていただきました。
ありがとうございました。
ホントですかあ (笑)。
すでに工作技術水準はわたしなんかよりはるか上をいってらっしゃるので、もう少しでまばゆいばかりの傑作が生まれるでしょうね。
勉強熱心なところをわたしも学ばせていただきました。
ありがとうございました。
2014/11/22 (土) 00:12:13 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
私の作品を何作か取り上げて下さってありがとうございます!!ファモ初めクーゲル・マークⅣ・フェルディナントです。
はじめまして!
いろいろな作風で作られるのですね!
同一の作者とは思えないバラエティ感です。
いろいろな作風で作られるのですね!
同一の作者とは思えないバラエティ感です。
2015/08/10 (月) 22:05:16 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]
今年も博多に遊びに行く予定ですので・・お会いできれば嬉しく思います!!
お待ちしています。
2015/08/14 (金) 09:30:41 | URL | 宮崎一誠 #-[ 編集]

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